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カルト的金字塔「ブレードランナー」をなぜこんなにも愛しているのかを語る![考察と解説] (ネタバレ)

こんちくわ!Shygonです!

 

今回は年を重ねるごとにファンを増やし、「カルト映画の金字塔」と言われる

 

ブレードランナー(Blade Runner)

 

35年ぶりに新作「ブレードランナー2049」が公開され、再び脚光を浴びましたが、

一体この前作ブレードランナーをしっかり理解して新作を見る方がどれほどいらっしゃるでしょうか?

 

実際にこの作品の意図が分からずに新作を見に行くという方も少ないと思います。

なぜならそれが本作が長年カルト映画として愛し続けられた要因だからであり、

とても理解するのが難しい難解映画であるからです。



1982年に公開された本作は、

監督を巨匠「リドリースコット」が務めたことから公開前に脚光を浴びたそうです。

しかし、いざふたを開けると大コケだったのです。

 

しかし、年々着々とファンを増やしていき、僅かな層ながら絶大的な人気を誇ってきた

 

カルト映画の象徴とも言えるべき作品です。



  • あらすじ

 

近未来2019年ロサンゼルス。

環境破壊で宇宙へ移住が成される中、技術の発展からレプリカント(ロボット)による過酷な強制労働が行われていた。

しかし、そんな彼らも数年経てば感情が芽生え、人間に反逆するようになっていく。

そんな中、そのレプリカントを殺害する特別警察デッカードに仕事が舞い降りる。

地球に4体のレプリカントが潜伏しているため、それを全て対処するというものだった。しかし、その戦いは想像を絶するものであったのだ。。。



こんな今ではありきたりの設定に一見陳腐に見えがちの登場人物たち。

一体どこに映画史を変えたほどの魅力が潜んでいたというのでしょうか。

様々なカテゴリーに分け、熱く語っていきたいと思います。




  • 公開年「1982」が意味する歴史的背景とは

時は1982年。この年に本作が公開されたわけですが、

この数字が示す時代は映画史の中でも特に重要であるのです。

 

1977年、ある一本の影響で映画製作においての方向性がその後ガラッと変わります。

 

同年に公開されたスターウォーズは興行的に成功しただけでなく、

人々の映画の常識そのもの自体を変えました。

公開後40年経ったいまでもなお多くのファンを持つ、いわば名作なわけです。

 

様々な思惑が混在するハリウッドでは、スターウォーズの以前は

 

SF映画は陳腐、子供の見るものだ」

 

という認識が人々の中には存在し、全く見向きもされませんでした。

しかし、スターウォーズ」の登場はその常識を根本的に変え、

人々はSF映画の熱狂の渦に溶け込んでいったのでした。

 

 

それからハリウッドでは様々なSF映画が脚光を浴びる中、

スティーブン・スピルバーグ監督の「E.T」が1982年に公開されると

その年の興行収入第一位に踊りだすだけではなく、

全世界興行収入の記録をも塗り替えるほどSF映画の波にハリウッドは飲み込まれていたのでした。

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上記に述べたように本作「ブレードランナー」が興行的に成功しなかったのは

同年1982年に「E.T」が公開していたからなのです。



「E.T」や「スターウォーズ」のようなSF映画が世の中に浸透していく中、

 

 

統制され腐敗したディストピア的近未来を描く

 

 

ブレードランナーはそんな映画たちとは真逆の方向の映画であったのです。

 

明るい希望を持てるようなSF映画が大人気の中、本作は全く違う立場での近未来を描くものです。



しかし、ではなぜ本作は腐敗した近未来を描くながらもいまなお名作なのでしょうか?

 

答えの一部は、「スターウォーズ」や「E.T」の世界観の中には描き切れなかった

斬新なアイデアと設定があったからです。

 

詳しくは最後の章で熱く語りますが、本作まではSFの世界観とは明るくて希望の持てる話でした。

しかし、

ブレードランナー」ではそれをあえて悲観的に捉え、想像したら絶望しそうな世界観を描くのでした。

 

これについては本作の監督「リドリースコット」が本作を手掛けるときに参考にしたといわれている作品があるため、触れておきます

 

SF映画の原点にして頂点」と言われる、1926年公開のメトロポリスの統制され腐敗したディストピアを描き、多くのSF映画に影響を与えております。

 

ブレードランナー」に出てくる都市の中心部ともいわれる壮大な建物は

この映画の頭脳的存在の建物と類似しているのです。

 

メトロポリス」の影響もあり、それまでの多くのSF映画では

近未来は町中どこを見渡しても立派な建物だらけなのです。

 

しかし、「ブレードランナー」では、

 

立派な建物が立ち並ぶ中、そのすぐ真下では腐敗した街並みにホームレスのような人たちが蔓延る世界が広がっているのです。

 

いままで、SF映画の中で、近未来が描かれるとそれはすべて完璧な建物しかなく、腐敗した街並みは過去の産物であったのです。

 

しかし、その時代から数十年が本当に経ちましたが、全てが完璧で綺麗な建物が立ち尽くす世界には微塵も近づいていないのです。

 

それよりかは本作「ブレードランナー」で描かれる

 

最先端の技術と過去の負の遺産が共存する世界

 

になっているではないでしょうか。

 

そんな本当の未来を数十年も前から本作は予言していたのです。

 

 

  • 技術的に本作が評価された理由を紐解く

SF映画の中でも斬新的なディストピア映画である本作はその管理された近未来を描くため細部まで徹底して作り来れています。

本作の世界観をリアルに描くため様々な小道具が使われます。

 

 

スモーク、ネオン、霧を照らすスポットライトは同時に閉寒感と奥行きを表現し、

広告などのライドが常に四方八方照らしているのは、監視された社会を表現し、

そして、音楽はジャズとシンセサイザーの重音がより一層不気味な雰囲気を作り上げています

 

 

これぞサイバーパンク的世界観のイメージを徹底して目指した頂点であり、

本作の基になった原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」への最高のリスペクトな気がします。

 

そして、本作の特撮を担当した

「ダクラス・トランブル」は自分の名前が一種の技術として命名されるほど有名であり、彼の技術的な側面の画期的なアイデアがどれだけ本作で活躍したのか計り知れません。




では次になぜ今作は「カルト映画の金字塔」とまでいわれるようになったのでしょうか?

それは何度見ても作品の意図がわからず、ファンの間では常に様々な説が飛び交っている状況です。

 

つまり、一度見ただけでは完全に理解などできず、何回も見て研究する必要のある映画なのです。

 

そして、「ブレードランナー」は計5種類も存在し、結末がバージョンによっても異なってくるのです。

そんな様々なバージョンが存在する映画はカルト映画には多く、

例を挙げると1985年に公開された「未来世紀ブラジル」もカルト映画としていまもなお人気を誇っています。



細部に至るところまで様々な伏線を張っていると今作はいわれているので、

その一部をご紹介します。

 

タイトルにもある「ブレードランナー」とはレプリカントを抹殺する特殊警察です。

Balde(ブレード) Runner(走る人)の名前の由来から映画のいたるところに

扇風機の羽根やタケコプターのようにまわる天井についたデカいブレードがあります。



次に、この作品の基になった、根底にあるものについてです。

実は聖書の由来の「贖罪(しょくざい)の生贄」にて堕天使アザゼルに駆逐される羊たちの話に主人公デッカードの人物像と重なる部分があるといわれています。



本編のほとんどの時間が暗闇の中描かれているのにも理由があるのです。

回転する挿絵を鏡を介してみることができる装置であり、

アニメーション技術のはじまりでもある

「プラキシノスコープ」の見える世界を

そのまま本作「ブレードランナー」では再現されているようです。



そして、折り紙を折って、主人公デッカードの前に置くという印象的なシーンにも様々なメッセージが隠されているといわれています。

ディレクターズカット版が公開されると、いままで謎に包まれていたユニーコーンを彷彿させる折り紙のシーンの謎が説かれたのです。

 

このバージョンではとても衝撃的な結末を彷彿させることからファンの間ではとても話題になりました。

ユニコーンの結末が導いたことは、

 

実はデッカードレプリカントであった!?

 

という結論に行き着くのでした。レプリカントを狩っていた者自体がレプリカントかもしれないという結末には映画として成り立つのか不思議に思ってしまうほどです。

これに関してはのちに監督の「リドリースコット」はただ想像の幅を広げたかったと語っていますが、真相は謎に包まれたままです。



このように、これらは「ブレードランナー」の真意を読み解く一部分でしかありませんが、

 

1シーン、1シーンに意味があり

それらが集まってやっと2時間の映画が成り立っている

 

ということです。

 

本編二時間の中で、

欠けていいシーンなど一つもなくその全ての細かなシーンが全て集まってはじめて名作「ブレードランナー」が完成するということです。

 

全てのシーンや事柄に意味を持つ映画など他に存在するのでしょうか。

そう疑問を持つくらいよく考えられており、映画の枠を超え、芸術の域をも超えてしまっているのではないかと僕は思っているわけです。



  • 込められた思いと本作の魅力とは

最終章についに突入です。

ここまで様々な本作の魅力を存分に語ってきましたが、ここからが本作の本当の魅力です

 

技術が急速に発展し、ロボットが人間にとって代わって生活の至るところまでを担うようになりました。人工知能の急速な発展でロボットたちが自分で考え、決断を出す日ももう遠い未来の話ではありません。

 

ブレードランナー」では2019年の近未来を舞台にレプリカント(ロボット)の能力は人間と同レベルか超えるまでの領域まで発達した世界が描かれています。



考えてみてください

1982年に作られた映画の近未来がいま僕らが生きる現代社会とほぼ変わっていないということです。

 

1秒先のことが予言できないのにも関わらず、この映画は数十年後の社会をきっちり予言できている恐ろしさを感じてほしいものです。

 

そして、いま僕らが抱える技術を超え、ロボットたちは自ら感情を持ち始めたというのがブレードランナーの世界観です。

するとどうでしょうか?

 

人間とロボットの違いはなんでしょうか?

 

 

いままで

 

感情の有無や自ら考えることができるか否か

 

をロボットと人間の違いとして考えてきたぼくらはそれらの差が埋まるとかれらと一体どこが違うのでしょうか?

 

その差がなくなりはじめたところ

 

を本作では扱っているのです。

 

その実に難しい倫理的な問題をこの映画は扱いどうするべきなのかという問題提起をしているようにこの映画を見ると思うのです。



その題材を扱うにあたって、「ブレードランナー」のレプリカントは感情以外はなにも変わらず、製造後数年たてば感情が生じてきます。

そして、安全装置を同時に持ちと、4年が寿命となりそれ以上は生きれない設定の基映画が進んでいきます。

 

感情をもつために記憶を植え付けられ、自分では十年前の記憶があるにもかかわらずレプリカントの可能性もあり、自分でも人間かレプリカントかもわからなくなってしまいます。

 

上記したように、そんな理由からレプリカントを狩る立場の者でさえ、レプリカントではというこのありえるのです。

 

これからも様々な技術が開発されていく中で、人間とロボットの区別は?という永遠に答えの出ないような問題を僕たちは考えなければいけないのかもしれません。

 

公開当時よりレプリカントは技術の発展で現実味を帯びているため、

ますます映画「ブレードランナー」は現実感が増すのです。

 

実はこんなに語ってもまだ本作の伝えるメッセージというのは一部分でしかないのです。

最後の敵の言葉の意味や意味深な描写が数えきれないほどです。

 

しかし、ここからは自分で考え結論を出す。

考えることが重要であり、

そのゴールの検討がつかないのがカルト映画の魅力です

 

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びぇ!

「ナルコス」が描く麻薬密売人たちの壮絶な生き様とは?[考察と解説] (ネタバレ) ~ シーズン1, 2編 ~

こんちくわ!Shygonです!

今回は視聴者から絶大なる人気を誇る

NETFLIX製作のドラマ、「ナルコス」を徹底的に深く掘り下げ

熱く語りたいと思います。

 

さらにこの記事では主にシーズン1, 2の総括をし、熱く語っていきたいと思います。



  • ナルコスとは?

2015年の夏からNETFLIXでシーズン1の配信が始まり

全シーズンで4部構成で、南米地域の麻薬カルテルを描く物語です。

 

シーズン1が配信されるとすぐさま反響を呼び、続編が決定し、多くのファンを抱える作品となっています。

 

題名のナルコスはスペイン語「麻薬ディーラー」をいう意味で、

シーズンごとに様々な環境、人物に焦点を当てて物語を進行させているのが特徴です。

 

 

  • 各シーズンの総括

 

シーズン1, 2: 「メデシン・カルテル」の繁栄と滅亡

史上最悪の麻薬王「パブロエスコバル」の繁栄と滅亡を描きます。

彼がどのようにして「メデシン・カルテル」という帝国を作り上げ、

アメリカに混乱を招くくらいのコカインを密輸したのか。

コロンビアを舞台にアメリカとの関係にも焦点が当てられます。

 

シーズン3 : 「カリ・カルテル」の繁栄と滅亡

舞台は再びコロンビア。

パブロ亡き後、その後釜を担った

「カリ・カルテル」のロドリゲス兄弟とその仲間たちがどのように覇権を取り、繁栄し、失脚していったのか

を描きます。

 

シーズン4 : 「フアレスカルテル」の繁栄と滅亡

舞台はコロンビアからメキシコに移ります。

カリの滅亡後、フエンテスが覇権を握り、1990年代最も恐ろしい麻薬王として、

空輸で大量の麻薬を輸送して巨万の富を築きました。その栄光と最期を描きます。




  • 「ナルコス」の魅力とは?
  1. 物語

このドラマ見ていて全く飽きません。

事実を元にしているとは思えないくらい僕らには考えられないことが起きるのです。

登場人物ほぼ全員に魅力があり、よくキャラクターに焦点を当て

描かれているため予想を裏切り、常識を常に超えてくるのです。

 

そして、最大の魅力は歴史の勉強になるということです。

 

1970年代後半から1990年代まで一体なにが起こっていたのか?

どうしてアメリカが無視できないくらいの麻薬消費国になってしまったのか?

それは南アメリカ地域からの麻薬の流入が原因だったのですが、

なぜそんなことがおきてしまったのか?

このベトナム戦争後、アメリカを混乱に落とし込めた理由を

このドラマから学習できるのです。

事実を基にしているため、実際の映像が本編でもたびたび挿入され、

とても親近感がわくのです。

 

  1. ネット配信の強み

本作はNETFLIX製作のストーリミング配信の作品です。

 

なので、テレビや劇場とは違って様々な妨害が発生しません。

 

例えば、残虐シーンです。

残虐シーンの多さに左右され劇場公開やテレビだとスポンサーの協力があっての製作なため最悪公開できないなど様々な邪魔が入ってしまうのが事実です。

 

しかし、ネット配信なので、そのような心配は無用なのです。

なぜならネット配信を言い換えると、自主製作のようなものです。

事実に近い状態で、作品を作り上げるのが必須だった本作では

残虐シーンの多用は不可欠です。

そんな本作にはピッタリな条件下でドラマを撮ることができたのです。

 

そして、言語の問題です。

これもテレビや劇場だとみる人に制作側が歩み寄らないといけないため、

客層の理解できる言語でドラマを撮るのは当たり前です。

しかし、リアリティーを追及していた今作では、

舞台が南米であるため、全編のほとんどがスペイン語なのです。

これにより現実に近い状態で、このドラマを楽しむことができます。

要は、字幕で見ろ。ということなのです。

 

そして、本題に入ります。

今回の記事ではシーズン1,2に焦点を当て、熱く語っていきたいと思います。

 

シーズン1,2では「パブロ・エスコバル」の生涯にスポットを当て、物語進行していきます。



パブロ・エスコバルは一時、世界一の麻薬王として暗躍し、

フォーブスの長者番付では7位にランクインするなど、

かなりの大富豪でした。

 

彼の組織「メデシン・カルテルでは

一日に15トンものコカインをアメリカへ空輸し巨額の富を得ていました。

彼の経営手腕は天才と称されるほど、もの凄いスピードでメデシンを世界に知らせました。

 

しかし、敵対した組織や警官たちを躊躇することなく殺したため、

マフィアだけでなく、アメリカにも敵視され、命を狙われます。

結局アメリカの手によって射殺されるのですが、

地元コロンビアでは、彼が殺された後でも英雄視され、

いまでも一部の層には人気があります。

 

彼がどれほど影響力があり、世界を混乱させた力があったのか、こちらのサイトに詳しく乗っておりましたので、ご覧ください。

http://gigazine.net/news/20160805-pablo-escobar-wealth-visualized/



彼が牛耳っていた麻薬は

アメリカ国全体を混乱させるほど、社会問題に発展していきました。

いま現在アメリカは世界でも有数の麻薬大国として知られていますが、

その根底にあるのはパブロ・エスコバルが大量に密輸したからなのです。

 

上記の通り彼はメキメキと資産を増やし、世界でも有数のお金持ちへとなっていくのです。

まだ彼の裏の顔が知られていないときには、

彼は政治の世界まで顔を突っ込み、市の議員までなります。

最終的に大統領を狙っていた彼ですが、

その前に彼の悪行が表に出てしまいその道を断念せざるを得なくなります。

 

彼がどれだけ国だけではなく世界的に影響力を持っていたのか、本作ではよくわかります。

彼の行動一つ一つが世界を動かすまでになってしまうのです。



  • シーズン1,2の魅力とは?

映画やドラマを創作する際、とても重要なポイントがあります。

どの視点で物語を描くのかということです。

どの視点で物語を進行させていくのかで、出来上がる作品は全く違うものになります。

 

「ナルコス」では舞台のコロンビアを主体に話が進んでいくのですが、

主人公は2人いて、どちらも実在の人物です。

 

一人目は「スティーブ・マーフィ―」

彼はアメリカから麻薬の出所を探るため派遣されたDEA捜査官です。

 

二人目は「ハビエル・ペーニャ」

彼もスティーブ同様、DEA捜査官ですが、真面目なスティーブとは正反対で手段を選びません。そして、スペイン語が堪能なのも彼の特徴です。

 

物語自体は南米の麻薬戦争なのですが、視点をアメリカ人のDEA捜査官にすることで、

内容自体から少し距離をおき、客観的にこの麻薬戦争に焦点を置けるというのが

本作の最大の魅力です。

 

ですが、シーズン1、2はパブロ・エスコバルの人生が描かれるため

パブロ側とDEA捜査官との駆け引きはとても魅力的でした。

様々な水面下での交渉や彼らの心の動揺も大事な情報として鮮明に描くのです。

 

はじめは順調に「メデシン・カルテル」を拡大していくのですが、

彼の裏の顔が暴かれ、敵は皆殺しにしていると、

国は勿論アメリカからも指名手配されるようになり逃亡生活を余儀なくされます。

 

彼は自分が置かれている状況の変化と老いが重なり、

俳優としての演技は最高峰に難しいと思いえるのですが

パブロ・エスコバルを演じた「ヴァグネル・モウラ」は天才です。

 

家族を守るため、メデシンを守るため必死に逃亡していると当然ストレスはたまります。

そして、必ず来る老いとの闘いで疲れた果てた彼の生きざまはまさに伝説でしょう。

 

本作では決して彼の行いを英雄視して描いているのではなく、

彼の関わったとされる悲惨な抗争や事件も忠実に描いています。

 

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びぇ

CIA職員で麻薬の運び屋凄腕パイロットの壮絶な人生とは? バリー・シール アメリカをはめた男 [考察と解説] (ネタバレ)

こんちくわ!Shygonです!

今回はトムクルーズ主演の「バリーシール アメリカをはめた男」を熱く語っていきたいと思います!

 

トムクルーズの最新作として今回は

実在のCIA職員ながら、裏では麻薬の運び屋として大金を稼ぎだす、実在した凄腕パイロットの伝記映画です。

 

トムクルーズは毎回このような部類の映画に主演しているイメージですが、

今回はある意味彼のキャリアの中でも数少ない部類の映画の一本であると思いました。

では実際どういうことなんでしょうか、様々なカテゴリーに分けて語りたいと思います。



  • あらすじ

実在のCIA職員ながら、裏では麻薬の運び屋として大金を稼ぎだす、実在した凄腕パイロットであったバリーシールを主人公に彼の壮絶な人生が描かれます。

 

時は1980年代前後。

コロンビアから、巨大な連絡網を武器に麻薬をアメリカへ大量にバラまいていた、

史上最悪の麻薬王パブロエスコバルへの対処に悩んでいたアメリカは、

CIAをはじめ様々な秘密機関が彼の対処のため動いていました。

 

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そんな頃ある民間会社でパイロットとして優秀な成績を上げていた

バリーシールの輝かしい能力を買われ、CIA職員として飛行機を操縦しながら敵のアジトの上空写真を撮る仕事の依頼を受けました。

それを快諾し、順調に仕事をこなしていたある時、燃料補修のため降り立った場所で彼の人生の転機を迎えるのです。

それは時の人、パブロエスコバルの麻薬を空輸するという仕事でした。

破格の価格に目がくらみ、それを引き受けます。

しかし、それは同時に彼の人生が急降下することを意味していたのでした。



  • 評価

この映画の全容を語る前に、製作の裏を語らせてください。

主演は既にご存知のトムクルーズ

CIA職員としてドナーグリーソン

彼は若いながらハリーポッターのウィーズリー家の一員として、そしてスターウォーズ8にも出演するなど、今注目株の俳優です。

彼の父親も端役を堅実にこなす名優として知られています。

 

そして、監督はダグリーマン

彼は「ボーン」シリーズで製作を務めていた方です。

彼の過去の作品は一通り見たことある方はおわかりでしょうが、

彼の作風らしくないのです、この映画は。

 

本作を見ると僕は「マネーショート」を彷彿させました。

この映画は斬新な物語口調が評価され、アカデミー賞を受賞したのです。

 

本作バリーシールでは

日常から自分の行動や思うことを逐一録画していた彼のビデオで物語が進行していくのです。

彼の職業柄、家族総移動が多くその度に撮ったビデオを映画の進行の手助けとして登場させます。

 

勿論実話が元となっていたので、その時期に世界で何が起こっていたのかを

当時の映像とともに振り返ることができる映画なのですが

それは同時にドキュメンタリーとしてもこの映画を楽しむことができるのです。

 

そして、笑えるジョークがまた奇妙なんです。

数あるうちの一つをご紹介しようと思います

 

バリーが麻薬の運び屋として暗躍していたのですが、ついに警察に身元が割れ、それを感づいた彼は自分の倉庫から逃げようとします。

が、それはもう遅く警察が到着します。

 

「手を挙げろ!」という声が聞こえると同時にスポットライトがともります。

しかし、別のところから同じ声が聞こえてくるのです、それも一回や2回ではないのです。

 

結局同時刻にFBI、CIA、DEAはじめアメリカの諜報機関が彼を捕まえようとやってきたのです。

それを描く際、どうしても笑ってしまうのです。

あんなに笑えるシュールな逮捕現場を作り上げた監督はじつに素晴らしいと思いました。



そして、もう一つ言語について触れておこうと思います。

パブロエスコバルの下で働くと、同時にスペイン語圏にいくことが多くなります。

しかし、バリーシールは話すことなどできません。

なので映画でもスペイン語で話していようと字幕が付くことがないのです。

そして徐々に話せるようになると、字幕も徐々につき始めるのです。

日本で公開されたときに字幕がどうなるのかはわかりませんが、アメリカでこの映画をみるからこそ感じる言語の壁も、この映画からは読み取ることができるのです。

 

結局バリーシールはアメリカに捕まり、パブロ逮捕を手助けすることで、自由の身になるのですが、裏切り者を決して許さないパブロの手によって命を落とします。

 

結局パブロに手を貸した人間はバリーシールを含めてほとんどの人間が虐殺されています。

この映画を見る前にパブロエスコバルがどのような人間なのか、

下調べしておく必要があるのかもしれません。

この映画ではその当時のアメリカの状況や、麻薬カルテルがどんな組織であったのかを多くは語りません。

 

びぇ!!!

現代版007の続編が前作を超えたのはなぜか? キングスマン:ゴールデン・サークル [考察と解説] (ネタバレ)

こんちくわ!Shygonです!

今回は話題の新作キングスマン2の魅力を存分に語りつくしたいと思います。

 

2014年に前作キングスマンが公開されるとイギリス国内だけではなく、日本でも話題にありました。

現代版007と評されるほど、ジェームズボンドにはない魅力がこの映画シリーズには兼ね備えているのです。

 

そして今回はファン待望の第二作目としてカムバックを果たすのです。



前作を知らない方のために、舞台は現代のイギリス、ロンドン。

表面上では高級紳士服を売っている「キングスマン

しかし裏ではどこにも所属しない機関として、スパイ活動をし、影で世の中の秩序を保っています。

主人公ハリー(コリンファース)は諜報員エージェントして活躍する中、次世代のエージェント育成の中で殺された同僚の息子エグジー(タロンエガードン)を推薦するのでした。

そんな中、人間自体を病気と考え、

人口調整が必要をと考えたヴァレンタイン(サムュエルジャクソン)は人間同士が殺し合いをするようにプログラムされたSIMカードを世界中にまき散らします。

そこに危機感を覚えたハリーは行動するのでした。

しかし、その最中にハリーは最大の宿敵ヴァレンタインに殺され、あとを任されたエクジーが奮闘するのです。

 

他に前作キングスマンの魅力だけに焦点を当て、熱く語っていますので、こちらもぜひご覧ください。このページは筆者が特に力をいれて書いたものなので、読み応えがあると思います。

 

 

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そして、最新作キングスマン2では新たな敵がエクジーとその仲間たちに立ちはだかります。

 

本作は前作よりはるかにスケールを超え、見どころの多い映画となっています。

その魅力とは一体何なのか、いくつかのカテゴリーに分けてキングスマン2を読み解いていきたいと思います。

 

 

  • あらすじと背景

前作後、ハリーを亡くしたエクジーはエリート諜報員として坦々と任務をこなしていきます。

そんな劇中はいきなりエクジーが何者かに襲われるアクションシーンから始まります。突然の突撃だったにも関わらず、華麗に逃げ切った彼だったのですが、

敵の足がまだ残っていました。

最終的に自分の組織のメンバーの個人情報を渡してしまうことになったのです。

その情報を知ってしまった彼らは、エクジーの組織を片っ端から爆撃し、殺すのです。

幸いそのエグジーは彼女の両親のところへ会食にいっていたため、命免れます。

その後、生き残ったマーリン(マークストロング)とアメリカに渡り、自分の組織のアメリカ本部へ助けを乞うため向かいます。

新しい国を舞台に繰り広げられ、様々な人の思惑がぶつかり合う新しいキングスマンが幕を開けるのです。。。



  • 特徴と基本的な情報

本作前作と比べて明らかにかけられた予算が莫大なのです。

それが一目でわかります。

勿論前作が大ヒットを記録したのが要因なのですが、前作との変化を違いとして箇条書きにしたものを下記に用意しました。

 

  1. 舞台

前作は007シリーズに憧れた監督が現代版007を撮ってみたという感覚ですが、

今回はその辺の実験映画とは違い完全に商業映画に生まれ変わっていたのです。

 

「有名アクション映画シリーズのあるある」でよくある、

 

世界中の都市に舞台が次々と移り変わる

 

といった特徴が今作でも見受けられることができました。

それは本作が大ヒットし、人気シリーズの仲間入りを果たしたという紛れもない事実です。本来はイギリスが舞台の話なのですが、

アメリカにもキングスマンの組織が存在していたということがわかり、

NYとアジア地域も含め世界中にキングスマンの組織が広がっていたのです。

そして、敵のアジトがインドネシアの森奥にあったので、世界中に場所が次々に移り変わるのです。

前作のイギリスの秩序をこじんまり守っていたキングスマンではなく、

実は世界を股に活躍していたのです。

「敵のアジトがアジアにあった。」と、

「アメリカをはじめ世界中にキングスマンのアジトがあった。」

が本作を世界中に映した要因となったのです。

 

  1. 出演者

前作同様、主要キャストの

コリンファース(ハリー)

タロンエガートン(エグジー)

マークストロング(マーリン)

に加え、壮大なるキャストを迎えて撮影されていたのです。

 

アメリカ組織のキングスマンのメンバーとして、

ハルベリー・・・黒人女性。黒人女性初のアカデミー主演女優賞に輝いた

チャニングテイタム・・・いま注目株のイケメン俳優。「マジックマイク」など

ジェフブリッジス・・・「クレイジーハート」でアカデミー主演男優賞受賞。

ペドロパスカル・・・チリ出身の注目株。「ナルコス」の主要キャラで存在感を示す。

 

そして、

敵組織「ゴールデンサークル」では

ジュリアンムーア・・・世界でも数少ない全ての主要映画祭で主演女優賞受賞、まさに天才

エルトンジョン・・・伝説のミュージシャン。彼については後程語ります。

 

主要キャストだけでもこの顔ブレです。

この演者の顔ぶれを見たとき、驚嘆しました

久々にこんなにお金のかかる有名俳優をたくさん見れる映画は数少ないでしょう。

彼らの豪華な顔ぶれを見るがけでも映画館に行く理由になるくらいです。

基本的にアカデミー賞を受賞経験のある俳優はギャラがとっていない俳優に比べて破格だといわれています。そんな彼らをこの映画では4人も見ることができるのです。

そんな映画滅多にありません

 

そして、伝説のミュージシャン、エルトンジョンの存在です。

上記に述べたように、

ただでさえお金がかかる有名俳優を数多く起用しているのでは満足できず

伝説のミュージシャンまで呼びました、この映画は。

もうとんでもないことになっているのです。

 

そしていま一足先にアメリカで公開されたキングスマン2で、エルトンジョンについて様々な意見が飛び交い議論を各地で引き起こしているのです。

伝説のミュージシャンとして、知らない人がいないくらい有名になった彼ですが、

 

「その生きるレジェンド」を、

 

キングスマンほど雑に、かつ無礼に扱っている

映画はありません。

敵組織ゴールデンサークルのペットのような扱いを受け、

しまいにはド派手なオカマの人たちが着るようなゴージャスな洋服をまとい、

彼の名曲を披露するのです。

これは本当にエルトンのファンからしたら彼を侮辱した形になってしまったのです。

 

最終的にいい活躍をみせるエルトンジョンなのですが、

なぜか腑に落ちない感覚もあるのです。僕個人の意見としてはこの表現の仕方は侮辱した形にはなっていないと思います。

エルトン自身はなぜがあの汚れ役を気持ち良く演じていましたし、

なにより裏をかかれました。

 

映画を製作するにおいて観客の裏をかくということはとても重要な観点になってくるのだと思います。

キングスマンのあの雰囲気であるからこそエルトンジョンをあのように扱うことができ、それがキングスマンにおいてのエルトンジョンに対する最大の尊敬の意を示す方法であったのかもしれません。




  • ネタバレ

これからネタバレが多少含まれてきますので、ご了承ください。

史上最大の敵組織ゴールデンサークルに仲間を殺され、

その復讐に燃えるエグジーは最後に残されたカギとなるものを残された瓦礫の中から探し出します。

 

それを辿っていくとアメリカ中部、テキーラが有名なケンタッキー州に誘われるのです。そこにはアメリカに本部を置くステーツマンと呼ばれる人たちが存在していました。そして、その奥には死んだまずのハリーがパジャマ姿で座っていたのです。

 

しかし、昔のハリーの姿はそこにはなく単なる蝶研究の好きなおじさんに変わり果てていたのです。

昔の記憶を取り戻してハリーと一緒に任務に出向いてほしいエクジーですがそう簡単にはいきません。

 

一方ジュリアンムーア演じる、世界中に完成衣装を引き起こす麻薬を売る女は着々と計画を完成させていきます。

最終的に映画お決まりのパターンで記憶が蘇ったハリーは任務に同行します。

これで、完結ではないのでなく、簡単な説明で物語を語ったのですが、詳しく知りたい方は他のサイトで調べてください。

 

 

  • 評価

この映画アクション映画のわりにはものすごく映画の尺が長いのです。

2時間20分あり、その割には長く感じることはなく最後までアッという間でした。

 

前回の映画だけとみてキングスマンの解説をこのブログでもしましたが、

この映画から映画の方向性に変化が見受けられました。

 

前作のキングスマンではイギリスを舞台にこじんまりした高級紳士服店が裏で諜報活動で、世界の秩序を守るという話で、雰囲気も相当007シリーズに寄せていると感じました。

しかし、第二作目の今作ではその007シリーズのパクリの脱却を図ったのではないでしょうか。

 

映画の方向性の転換です。

 

007では各諜報部員にあまり特徴がないの対して、キングスマンではそれぞれ諜報部員に性質があるように思えました。例えば、ペドロパスカル演じるキングスマンはアメリカのカーボーイを彷彿させるような服装に武器がカーボーイの十八番である名がローブを身に着けているのです。

 

基本的に007シリーズのように忠実で、紳士的なイギリス人を描きたいのですが、少しふざけているのです。

しかもそれはアメリカ映画で見るような下品なふざけではなく、

イギリス紳士らしいお洒落なおふざけなのです。

この作風は数映画がある中でも珍しいものなのです。

 

ではどうしてこのような紳士的なイギリス紳士を忠実に描かる反面、お洒落なおふざけが出来るのでしょうか。

 

アメリカ人が下品なコメディを得意とし、イギリス人がお洒落な紳士的な作風を得意とするのは紛れもなく国民性です。

 

その両方の要素をバランスよく描けるのは、その両国のことをしっかり知っている必要があります。それを完璧にい理解しているのが、

 

今作シリーズのマシューヴォーン監督なのです。

 

彼はイングランドに生まれたのですが、

ハリウッドへの憧れからロサンゼルスに拠点を若い時に移しているのです。

その後イギリスに再び戻ってきているのですが

そのときの経験が、本作シリーズに反映されているのではないかと僕は推測します。

 

前作では多少作品の方向性がどっちつかずと、まだ見失っているような感覚がありましたが、今作からしっかり筋の通った映画に完成しているのではないかと僕は感じました

 

そして、前作の特徴をしっかりと引き続き押さえるもいました。

キングスマンの最大の特徴である現在のファッションの最前線を常にいき、彼らのアイテムの全てが今後のファッションのトレンドになるようなそんな感覚をも覚えるのです。

 

びぇ!!!

実は隠れた名作!?~ブルージェイの真相に迫る!~ [考察と解説] (ネタバレ)

こんちくわ!Shygonです!

今回はNETFlIX製作の低予算・長編映画

 

Blue Jay(ブルージェイ)

 

本作は2016年NETFILX製作の映画です。

大々的に広告をする訳でもなく、ましてや配信後も脚光を浴びることがなかったため聞いたことのない方も多いのでしょうか。

ですが、観た方はご存知の通り、

みんな口を揃えて言う、

 

最高すぎると。

 

なので、一種の隠れた名作だと僕は思っています。

 

さらにこれも観た方共通事項、リチャードリンクレイター監督作品、ビフォア3部作に似ていると。

 

僕自身も友人からこの映画をみるように勧められ、気のならないまま見たのですが、見た後その謎に躊躇したことを謝るくらい良作であったのを覚えています。

 

なぜもっと脚光を浴びないのか不思議になってくる本作の本当の魅力に今回は迫っていきたいと思います。

 

では各カテゴリーに分けて熱く語っていきます!

 

 

 

1.あらすじ

アメリカ、カルフォルニアを舞台に高校の時に町で有名だった仲良しカップルが突然12年後に故郷で再開する。

もうお互い違う道を歩み始めていて、突然再開にびっくりするのだった。

久しぶりに会った彼らは昔を懐かしみ、思い出話にふけるが、徐々に彼らがなぜ別れたのかという本質に迫っていくのであった。

それは実に切なく胸が痛む話でもあった‥

 

 

 

2.上品だけどピュアすぎる恋愛映画

本作は恋愛映画に部類されるのは間違えないが、その細かい分類に頭を抱えてしまう。

 

というのは、青春恋愛映画であるといえばそうであり、大人の恋愛映画であると言われればそうでもあるのです。

 

いまはもう別れた、昔の仲良しカップルの一日だけの再開の中の会話で、過去の彼らの関係の全容が明るみになります。

 

高校生だった自分たちの青春物語を懐かしむかのように、いい年した大人たちが再現するのです。

それはとてもイタすぎますが、実に純粋な男女のジャレ合いなのです。

 

12年前と変わらず、昔の自分たちを追いかけるかのようにマネをする彼らは10代の高校生が恋愛をする恋愛映画に何一つかわりはありません。

 

自分たちは永遠に入れると信じ、後先考えずに当時恋人同士で流行っていたであろう恥かしい録画のテープを聞いてみては大笑いをするのです。

これは現代でいうTwitterなどのSNSでカップル共通のアカウントを作るのと変わらないことなのでしょうが、ほかにも夫婦を演じてみたりと、

まるでお茶目な若いカップルがイチャイチャするところが描かれるのです。

 

しかし、それはいま現在の話ではなく、まぎれもなく遠い過去の話なのです

 

過去の話であればあるほど、

一日の楽しいカップルの時間の経過をこんなにも切なく、時間が止まってほしいと観る人に感じてもらえる映画は他にあるであろうか

 

ただの現在軸でのカップルのイタイイチャイチャ話とは意味が全く違い、

 

厳しい現実が目の前にあるにも関わらず

それから目を背け

過去の思い出に浸る

大人の切なすぎる話なのです

 

映画として僕らが見ていることはその辺の10代が繰り広げる恋愛映画に何一つ変わりませんが、そこの根底にある彼らの心情や現実をふと考えたとき、180℃違った映画に生まれ変わってしますのです。

 

なので、青春映画ともいえるのですが、同時に大人の恋愛映画でもあるのです。

 

 

 

3.最後に ‐Blue Jayという映画とは何か‐

この映画の本編をご覧になった方はお分かりでしょうが、本作は全編白黒で描かれているのです。

最近技術も発展してきて、VFXなどのCGもかなり発達してきている中で、

白黒映画にあえてする意味は何なのでしょうか?

 

最近の白黒映画として思い出す映画は、「ネブラスカ~二つの心をつなぐ旅~」や、「フランシス・ハ」などの良作などがあります

この二つの映画もとてもいい作品であることは間違えないですが、

本作ブルージェイはこれらの作品に匹敵するほど僕のお気に入りの作品であるといまは確信しております。

 

白黒映画にした理由として様々な理由が挙げられると思いますが、

この映画に関しては時間軸は現在を描いていますが、彼らの世界へ引き込まれると、

現在の時間軸なのに彼らの過去も現在の彼らと違いがわからなくなってしまうのです。

 

いい意味での時間軸の錯乱を白黒映画は可能し、映画の魅力が増していくのです。

 

それは紛れもなく画面の色を単色にし、無駄な色彩情報を省いたから成し遂げれたことなのかもしれません。

 

いまのカラー映画は様々な色彩が映画を色鮮やかにしていますが、それは同時に情報肥大化を可能にし、情報の多すぎにより、

 

本当に映画として伝えたいことを伝えにくくしてしまうときがあります。

 

それに比べ、白黒映画の情報の少ないことが逆に長所になるときがあります。

そのうまい使い方を本作ブルージェイでは垣間見ることができ、映画の魅力を感じることができるのかもしれません。

 

そして、話は少し変わりますが、この魅力こそが昔の名作映画と言われる映画にもあり、僕が愛してやまない白黒映画を見る面白みでもあるのです。

 

 

これからはネタバレになりますが、

昔の思い出に老けていた彼らは徐々に現実へと引き来れていくのです。

実は高校卒業後お互い違う道を送ることになったのですが、女性の方は既に結婚して子供までいる状況に。はたや男性の方はいまだ独身で、仕事をクビになったばっかりの状況でした。

 

交際中も手紙のやり取りをしていたのですが、男性の方は真髄をついた話を切り出せずに時間だけが経ってしまっていたのです。

そのまま卒業までもつれこみ、女性の方が故郷を出る前、最後に一通の手紙をもらいます。しかし、その手紙にもいつもと同じようなことがダラダラと書いてあったのです。

その後距離的に会えなくなり、お互い自然消滅でその関係は消えていったのです。

ところが12年越しの再会後、女性は自分が見たこともない一通の手紙を彼の自宅で発見するのです。

 

それをあえて、隠して持って帰ろうと思う彼女だったのですが、

最後の最後でバレてしまい、それがきっかけで喧嘩まで勃発してしてしまいます。

 

最後の別れ際に男性はそれを彼女に挙げるのです。

 

そんなに頑なにその手紙を見せたくなかった理由がその男性にはあったのです。

実はその手紙高校卒業の最後の日に最後の手紙として彼女に「愛の告白」を書いた手紙だったのです。

つまり、男性は最後の手紙として2通り書いたのですが、その恥かしさから本当の気持ちを書いた手紙を最後まで渡すことができなかったのです。

そして12年越しに手紙を読んだ彼女は泣き崩れるのです。

 

そうなんです

もしあそこで違う手紙の方を男性が渡すことができれば、

未来は変わっていたと、どちらも思ったのです。

 

こうして本編は幕を閉じたわけなのですが、この終わり方は本当に胸が熱くなり、考えることをあきらめてしまいそうになります。

 

これはあの男性だけに通ずることではなく、すべての男性に当てはまる気がしてしまう気がするのです。

 

普段あれだけ威勢がいい男性はいざという大事なときに限って間違った選択をしてしまうのだ、とあの映画は男性の無常さを訴えているのかもしれません。

 

これは恋愛映画の一部分として描かれたことですが、このことは恋愛に限らず全てのことに通づることだとと思います。

 

そんな考え出したらきりがない映画ブルージェイでした

 

みなさんはこれをどう感じるでしょうか?

NETFLIXにて配信中です

 

びぇ!

 

 

 

ウィンドリバー(Wind River)が今、米国社会に訴え続けることとは?[考察と解説] (ネタバレ)

こんちくわ!Shygonです!

今回はアメリカ国内でも話題になり、2018年のアカデミー賞で主要部門の賞レースに参加するであろう良作「Wind River」について熱く、熱く語りたいと思います!

 

ここ最近毎年アカデミー賞に命を懸け見ている筆者にとってこの作品は絶対来年のアカデミー賞を盛り上げてくれる作品の一つになると思っています。

そして毎年欠かさず予想をし、時にはアカデミー賞のために学校をも休む僕が保証します。

この作品は見るべきです

 

その魅力をいまから語っていくのですが、

このブログで無駄な時間を使うのなら、映画館に足を運んでください。ですが、日本では現在いまだに公開日がきまっていません。。。

 

 

1.あらすじ

アメリカ中部、ワイオミング州ウィンドリバー。

壮大な自然に囲まれ、町全体が雪に覆われ、ネイティブアメリカンの住む場所としても知られている美しい田舎町が突然事件に巻き込まれます。

 

ある日突然の山中から若い女性の遺体が発見され、捜査が始まるのですが、

気候など厳しい悪環境のため、助っ人がFBIから新人女性警官(エリザべスオルセン)が捜査のため街を訪れてきます。

第一発見者のコーリー(ジェレミーレナー)は人手不足から捜査の手伝いを、自らの仕事ハンターをしながら手伝うのだが、、、

 

ただのミステリー映画の枠を超え、いまのアメリカを突き動かすような問題作なのです。



 

2.Wind Riverの背景

時間の上映時間の中だけで十分この映画の魅力は詰まっているのですが、

製作背景を知ると魅力が倍増するので、先に映画製作の裏を語らせてください。

 

  • 俳優

主演はジェレミーレナーエリザベスオルセンです。

どちらも現在マーベルのアベンジャーズに参加しているいま旬な俳優で、

とくにジェレミーレナーは主要人物のホークアイを演じている俳優でもあります。俳優の魅力は最後のパートで語ります。

 

  • 製作スタッフ

次に監督です。この映画の背景としてこの人物を語らないわけにはいきません。

テイラーシェリダン(Taylor Sheridan)という方が監督を務めていますが、同時に脚本も書いています。

 

この方あまり有名ではないのですが、もしかすると来年のアカデミー賞で監督賞にノミネートされるのではないかと僕は密に思っています。

それくらい監督の力量が本作では垣間見れたのです。

 

この人実は脚本家として何本か映画製作に参加しています。

「ボーダーライン」という、本ブログでもご紹介させてもらった「メッセージ」のドゥニウィルヌーブ監督の別の作品に参加して高い評価を得ると、前作「最後の追跡」では見事アカデミー脚本賞にノミネートされます。

 

shygon.hatenablog.com

 

脚本家として確実に名声を得ている新税の脚本家のひとりです。

今作で2018年アカデミー脚本賞は間違えなくノミネートされるでしょう。

 

前述したように、監督賞にノミネートされる可能性が十分あると書きましたが、それはあくまで僕の希望です。というのはアカデミー賞というものは単に作品の良しあしでは決まらないのです。様々な背景や傾向があるため、この作品ではノミネートは現実的に難しいかもしれなせんね。でも、まだ候補となる作品がほとんど公開されていないので断言はできないです。

 

 

3.Wind RiverとTayler Sheridanの魅力って?

この映画の魅力を伝えるのは結構難しいです。

 

本作の監督テイラーシェリダン の過去の作品を拝見したことのある方は僕がいま言っていることを十分できると思います。

本作の魅力を語る前に、彼の作品の傾向とその魅力を抽象的にご説明します。



  • 脚本家テイラーシェリダンの仕事の流儀

過去作品の「ボーダーライン」や「最後の追跡」のどちらにも当てはまることなのですが、一面的に彼の作品をみるとただのその辺の映画と変わりません。

現になぜ過去2作品が評価されたか理解できない方は多いと思います。

 

彼の映画の作風は

 

一面的に捉え感じた彼の作品と、視点を変え多面的に見るのとでは違う感覚を持つ

 

ということが言えると思います。

今作ウィンドリバーも含めて、彼の描く世界観は

 

一瞬単純に見えるのですが、実は奥がすごく深いのです。


社会的メッセージの含まれる作品は初めからそのような方向性で映画製作をするので、大衆向けには決してならず、観客にはアクション映画で味わうようなハラハラウキウキ感は一切ありません。

 

しかし、彼の映画は映画という最低限観客が楽しめる、ハラハラドキドキや興奮を覚えるような描写がしっかりあるのです。

 

ですが、その根底には現代に訴える力強い魂が込められているのです。それを表面的に押し込むのではなく、フワッと後からついてくるような感覚です。

つまり、自分のラーメンをたらふく食べた後、予期せぬサプライズでシロップがたんまりかかったアイスクリームをたいらげるような、あの感覚なのです

 

実はこれは簡単のようでとても難しいことなのです。

上映時間が決まっているためどこに重点を置いて映画製作を行っていくのかという、さじ加減がものすごく難しいのです。

その微妙な味付けを彼は絶妙にコントロールすることに長けているのだと僕は強く思います。

 

いままでいるようでいなかったアクション映画かつ社会派映画。

この分野はもしかすると彼にしかできない唯一無二の分野になるかもしれないです。

 

そして、次に本作ウィンドリバーについて語ります。



  • ウィンドリバーをいま見るべき理由とその魅力

舞台がアメリカ中部の田舎ワイオミングであり、

中でも壮大な自然が広がる山々に囲まれれたウィンドリバー。

そして、そこに住んでいる人たちはネイティブアメリカンたちです。

それだけで映画の画作り的には映画として成り立っていると思います。

 

しかし、この映画では壮大な美しい自然を大きな画面で見せることが目的ではないので、監督はそこの美しさを全面的には表現してこなかったのです。

 

彼が我々に見せたいことは、

 

その壮大な大地で起こる密室事件を描くことです。

 

なので、見ている人は不思議に思うことでしょう。

なぜならそんなに壮大な山々に囲まれた中部の田舎街が舞台なのにも関わらず、

まるで狭い一室の中で犯人捜しをしているかのように思えてくるからです。

 

そして、そんな美しい景色と大雪の中を背景に、犯人を追い詰めていく警察と彼らとの逃亡劇が描き出されます。

 

これからはネタバレになりますが、

 

物語の進行とともに犯人を絞っていくと、

目の前にいる疑がわしい犯人たちとの心理的描写は言葉が出ません。

そして、逆境に立たされた犯人と警察との間にはいまでもはち切れそうな糸が緊張感を作り出すのです。

いざ犯人たちの正体が暴かれそうになったとき、そのイイ時に、

物語は過去の殺人が行われた経緯を回想シーンとともに突如切り替わるのです。

そんなことはサビの前でお気に入りの音楽が止められるようなものです。

 

いままで、ミステリー映画の常識として、日本でいう「相棒」のように、動機は犯人が捕まった後なのです。

そのいわばルールを無視し、一番の見せ場の前に挿入してくるのです。

 

その方法がまた絶妙なのです。

1991年に公開された名作「羊たちの沈黙」で使われた初めて披露された技術で、最後犯人を捕らえようとしたときに、ドアを押し入った警察と犯人の家の距離感の撮り方をうまく表現した、映画史史上数少ない名シーンがあるのですが、

その名シーンに似た画作りが「ウィンドリバー」からも垣間見ることができました。

 

その描き方や前置きは観客を間違えなくハラハラさせ、最高の興奮をこのシーンから得ることができ、僕からしたら最高過ぎました。

 

そして、最後に銃撃シーンについてです。

結局警察に追い詰められ、後がない犯人たちは銃を乱射しはじめ、警察と撃ち合いに発展するのです。そこでも監督の腕が光ることになったのです。

ただただ銃弾が飛び交う描写ではないのです。その辺の陳腐なアクション映画ではなく上品に描きます。

 

というのは、1995年に公開されたアクション映画の金字塔「ヒート」の銃撃シーンを彷彿されると思います。

あの映画の魅力はここではかたりきれないほどありますが、そのひとつとして、

銃撃シーンを’パンパン’という銃の発射音ではなく、銃が鳴っていないときの無音で、臨場感を出しているところが最高にカッコいいといえるのです。

 

そのお洒落な臨場感を本作ウィンドリバーからも感じ取ることができます。




4.Wind Riverが現代に訴え続けることとは?

そして最後に映画の一番重要と言って過言ではない、映画の中で本作ウィンドリバーが訴え続けることはなんなのかです。

この映画が込めるメッセージはこの映画の舞台がなぜここに選ばれたのかに直結してきます。

舞台が田舎町のネイティブアメリカンが主に住む町に焦点に当て、映画を撮影したことも初めから一貫していいたいことは一つしかなかったのです。

 

女性の立場と、ネイティブアメリカンの権利向上への認知

 

これ以上これ以下もなく、このメッセージこそがこの映画を見る上で全てであったのです。

 

物語の中では、若い女性が何者かに殺され、その犯人捜しからこの映画はスタートします。しかし、その犯人捜しをサポートしていた主人公のハンターはこの事件の前に娘をこの事件のように殺され、失っていたのです。

そして、映画の中でははっきりは言及されていませんでしたが、そのことが原因で奥さんとも離婚をしていたのです。

 

物語は最終的に娘を犯した犯人を突き止めることが出来たのですが、

殺された娘の父であったネイティブアメリカンの人と主人公を演じるハンターが最後のシーンで、言葉にできず、怒りの向け口のわからないもどかしい気持ちを坦々を語る会話のところでエンドロールが流れ始めるのです。

 

そして、それと同時に世界が女性の権利向上のため動いている中、

 

ネイティブアメリカン女性の殺される数が年々増えて続けていること、そしてそのほとんどが未解決のまま捜査が打ち切られていることを知らされるのです。

 

つまり、ネイティブアメリカンのことはいまのアメリカでは忘れ去られ、時代の産物として無視され続けているのです。

 

ちょっとスパイスの効いたミステリー映画を見ていたはずの僕らはエンドロールが流れ始めたのと同時に気付くのです。

 単なるミステリー映画ではないと。

 

びぇ!

キングスマン(2014)が画期的かつ斬新的な映画になった理由と魅力とは?[考察と解説] (ネタバレ)

こんちくわ!Shygonです!

今回は話題の新作キングスマンについて熱く語りたいと思います!

 

2014年に公開され、日本でも話題になり、公開された直後に続編の製作が決定するほど注目を集めました。

スパイ映画として面白みがあるだけではなく、映画製作として新しい道を開拓したといっても過言ではないのです。

 

そして何より今作の最大の魅力は

スパイ映画の金字塔べき存在007シリーズを彷彿させるような描写が劇中に何度も登場し、スパイ映画ファンにはたまらない良作

に仕上がっているのです。

そんな完成度の高いキングスマン現代版007と呼ばれ、今後の作品の動向が気になるところです。

 

今回も様々なカテゴリーに分けて熱く語っていきたいと思います。

 



1.あらすじ

 

舞台は現代のイギリス、ロンドン。

表面上では高級紳士服を売っている「キングスマン

しかし裏ではどこにも所属しない機関として、スパイ活動をし、影で世の中の秩序を保っています。

主人公ハリー(コリンファース)は諜報員エージェントして活躍する中、次世代のエージェント育成の中で殺された同僚の息子エグジー(タロンエガードン)を推薦するのでした。

そんな中、人間自体を病気と考え、人口調整が必要をと考えたヴァレンタイン(サムュエルジャクソン)は、人間同士が殺し合いをするようにプログラムされたSIMカードを世界中にまき散らします。そこに危機感を覚えたハリーは行動するのでした。

 



2.007との関連性

 

映画製作が本格的に始まり、100年以上が経ちましたが、どの時代も変わらず過去の作品をリスペクトし、それを自分なりに取り入れ新しい映画として世の中に送り出してきました。

 

今まで様々な名作映画が世の中に存在する中、

本作キングスマンはあのスパイ映画の代表的存在007シリーズのパクリ映画といってもよいでしょう。

監督がそれを公言しているくらい製作陣の007へのリスペクトを本作を見ると感じることができるでしょう

これからいくつかの例とともに007とも関連性についてお伝えします。

 

 

  • 設定と背景

 

007シリーズは、第二次世界大戦後イアンフレミングによって書かれた小説が原作となっています。実際に戦争中、イギリスの諜報機関MI6で特別工作員として活躍していた本人の体験談を元に作られています。

それを裏付けるかのように、主人公ジェームズボンドはMI6で謎の諜報部員で、実際の政府形態に類似しています。

これに比べて、キングスマンは政府直属の諜報機関ではなく、一般的な紳士服店を舞台としています。ここからは筆者の憶測に過ぎませんが、キングスマンの紳士服店は、007シリーズにもジェームズボンドがスーツを伸長するときにスーツの伸長を口実に新しい武器の仕入れにも行くのです。

もしかするとそこからこのアイディアが来ているのかもしれません。

 

 

  • カッコよすぎる、技術の詰まった道具の活躍

 

まずは007シリーズの醍醐味であった

MやQとジェームズボンドの関係です

このブログを読んでいる方はさすがに007を見たことない人などいないでしょうが、

研究者のQはジェームズボンドのスパイ活動に技術的に貢献しています。

 

毎作ボンドカーと呼ばれるスポーツカーに特殊な道具が兼ね備えられています。様々な機能を持つ道具が毎回大活躍しまするのです。

これは007シリーズが人気な理由が一つなのですが、

キングスマンにもQのような専門の技術職員が付き添いとしてスパイ活動の手助けをし、キングスマンにもこのシビれる新技術が使われた道具がいくつか登場します。

 

そしてその道具たちは007に変わりのない、いわゆるほぼパクリなのです。

 

 

  • 作品の進行とそれに伴う登場人物たちの関連性

 

ジェームズボンドは基本的に一人で行動します。

世界中問題が発生すれば危険をも顧みず飛び込んでいくのです。

そして己の能力を頼りに坦々と問題を解決していくのです(多少は寄り道をします(笑)それに関しては下記に記しています)。

 

それに対して、キングスマンは新人のトレーニング機関ということもありますが、

新人を引き連れ基本的に2人行動です。

 

しかし、ここに女性が入ると雰囲気が変わってくるのです。

ジェームズボンドの場合綺麗な女の人には目がありません

それが毎作出てくるボンドガールの存在なのです。

 

そして、女性に一度気がそれるとスパイとして機能しなくなるほど使い物にならなくなるのです。ですが、そのやりとりや描写こそがこの007シリーズの醍醐味だったのですが、

キングスマンではその女性関係の描写は受け継がれることなく、真面目に一人の女性とお付き合いしたり、仕事に没頭しているのです。

 

 



3.キングスマンの真の魅力とは?

 

ここまで読まれてると、キングスマンってただの007のパクリじゃんって感じる方の多いでしょう。ですがパクリ映画を製作したところで世界的に注目される映画には絶対ならないのです。では一体どこが007にはない斬新的なのでしょうか?

 

 

  • ファッション

 

やはりこの一言に尽きるでしょう。

このブログを読むまで、007の世界観にそっくりなことを気付かずに映画を見ていた人が中にはいるかと思います。

007にかなり寄っているのにも関わらず、そう感じないのは

 

視覚的印象が全く違うからです。

 

007では時代設定的に物語自体が現代ではないのもそうですが、登場人物の全員がスーツをまといピシっと引き締まっています。

ところが、キングスマンではスーツ姿の人間だけではなく、いまのトレンドとなっている服装を老略男女構わず身に着けているのです。

 

登場人物全員がイチイチおしゃれに服を着こなすのです。さすが、世界でも数少ないファッション街ロンドンです。

 

そしてもう一つ筆者が注目したのは、主人公エクジーの服装です。

もちろん仕事中はジェームズボンドのようにスーツを身に着けるのですが、

同年代の仲間たちと戯れるときはスーツなど着ず、おしゃれを彼らと一緒に楽しむのです。

ジェームズボンドはいつであろうとスーツを着ているのに対して、キングスマンでは服装からそんなエージェントの一般人の顔も同時に垣間見ることができるのです。

ジェームズボンドの方が人物の年齢設定上、キングスマンよりも上なので、理解ができるのですが、この2つの映画を例えると、

007は大人の映画。キングスマンはその層より少し下の層を狙って撮られている気がします。



 

 

いくら外見的要素に革命的な新しさがあってもやはり映画製作に欠かせないものがあります。

それは脚本です。

そんな物語を重点的に焦点を置いても、この映画には新しい何かがあるのだと感じるのです。

 

ここからはネタバレになってしまうのですが、

バレンタインを抹殺しようと動き出したハリーは早々に敵バレンタインに殺されてしまいます。あんなにジェームズボンドに寄せてきた作品なのに、

あっという間に死んでしまうのです。

 

いままで僕らは

ジェームズボンドの映画を見てきて、圧倒的な主人公像から、死ぬことはないと心のどこかで安心している節があったのです。

 

今回のキングスマンでは一杯やられた感覚でした。

ジェームズボンドに堂々と寄せていた、その安心感を見事に裏をかかれました。

彼の死ほど映画にインパクトを与えることはないでしょう。

そのまま彼が登場することなく、映画は終わるのです。そこで僕は感じました。

 

この映画一味違うぞ、と。

 

ですが、エンドロール終了後、僕らはもう一回転覆するのです。

エンドクレジット終了後、死んだはずのハリーがキョロっとした顔でこっちを向いているのでありませんか!!!!!

 

彼は何らかの形で一命を取り留めたということになるのでしょう。

もう次作を見たくてたまらない映画こそがキングスマンなのです

 

そして、最後にこの話に触れていきたいと思います。

 

 

 

今回007とは一貫して違うところとして政府機関なのかと紳士服店の違いが挙げられます。007では毎回様々な新技術やスポーツカーが登場します。

そんな大金のかかることを007では所属が政府の勢力下にあるためこのようなことが成り立っています。しかし、キングスマンではただの紳士服店には不可能な大金はどこからきているのでしょうか。スパイ活動は大量の金がかかるためそこのつじつまを紳士服店キングスマンは説明できていないのではないかと思ってしまうのです。そこのつじつま合わせを次作に期待したいと思います。

 

続編である「キングスマン:ゴールデンサークル」をご覧の方はこちら

 

shygon.hatenablog.com

 

びぇ!