韓国ドラマ『ミスターサンシャイン』イ・ビョンホンが帰ってきた!製作費430億円の歴史超大作ドラマ
こんちくわ!Shygonです!
今回はイ・ビョンホン主演ドラマ
ミスターサンシャイン
について熱く語りたいと思います!
2018年に製作されたこのドラマは、9年ぶりに韓国ドラマ復帰を果たしたイ・ビョンホンが主演のドラマです。
日韓併合前の朝鮮を舞台に、イ・ビョンホン演じる米国海軍少佐と若い女性の揺れ動く恋心が描かれます。
サクッとあらすじ
1871年辛未洋擾。
アメリカ艦隊が朝鮮国軍によっての奇襲攻撃を受ける。これは朝鮮国内の混乱だけでなく、諸外国をも巻き込む歴史的な事件になってしまった。
そんな中朝鮮併合を目論む日本、責任を取らせようと軍を送るアメリカなど海外の国が朝鮮半島に集結し、翻弄されはじめるのであった。
チョイ海軍少佐はある極秘任務のため朝鮮に送られる。
戦争で父親を亡くしたエシンはたくましい女性で、朝鮮国を守ろうと日々鍛錬していた。
朝鮮を舞台に各国の思惑に惑わされながらも、朝鮮を必死に守ろうとするエシンと米海軍少佐と、して任務に全うするチョイは距離を縮める。
チョイの貧しい出生の秘密やアメリカに逃げ渡った過去など、激震の時代とともに2人の恋物語が描かれる。
製作費430億の歴史超大作はいかに
韓国最大のヒットメーカーの脚本家キム・ウンスクを迎え、大ヒットドラマ「太陽の末裔」、「トッケビ」で知られるイ・ウンボク監督のタッグ歴史大作ドラマを投下する!
ユジン・チョイ
朝鮮の貧しい出だが、幼い頃にアメリカに忍び込み、アメリカ人として朝鮮に出向く。幼い頃の辛い経験から自国の朝鮮を悲観的に感じる。英語、朝鮮語、日本語を話す。
世界的なスター イ・ビョンホンが演じました。
このキャスティングは韓国国内でも批判的な声が殺到。既婚ながら女性スキャンダルで、長らく韓国国内では干されていました。
コ・エシン
両親を戦争で亡くしながらも、朝鮮を守ろうと女性ながら銃の鍛錬を行う心強い女性。
「お嬢さん」で一躍有名になったキム・テリが心強い女性を演じる。彼女の透明感と、同時に力強い眼差しに西部劇にいそうな女の子感がぴったり。
SHYGON的批評
朝鮮の激動の時代を描く歴史ドラマとして、日本が完全に悪者として描かれます。歴史的にみても日本は朝鮮を侵略し、1910年には韓国を併合します。
朝鮮を舞台に、代理戦争が起きた悲しい歴史をもとに、世界に振り回される男女のラブストーリーです。
韓国はこのようなタイプのドラマが大好きなので、見る前からなんとなくわかっていましたが、本作は日本がいかにもイジわるする完全な悪者にはなっていなかったような気がします。
たまに単純に日本を叩きたいだけのようなドラマなども存在するような気がしますが、歴史に翻弄されながらも必死に生き抜こうとする愛国心を持つ若い女性と過去の経験から自国をあまりよく思っていない軍人の関係が対照的に描かれます。
それとセットで日本人が多く描かれ、そのほとんどが韓国人が演じています。
日本人から見てアクセントに訛りがあって、若干違和感を感じます。でも韓国人がこれを演じているという事実に驚きを隠せません。
ある日本人のイジわるな軍人が度々、物語の進行を邪魔するシーンがよく出てきますが、その彼の演技は日本語の発音の違和感を超えて、圧倒されました。
日本語を話すシーンがよく出て来ますが、ほとんどが韓国人が頑張って日本語を話した程度なので、日本人からしたら少し無理があるように正直思いました。
韓国の実力を突きつけられる
歴史ドラマということもあり、どれだけ事実に寄せて現実味を演出するかがカギになります。その観点からするとその時代を忠実に描く本作には共感することができました。
ただ日本語のシーンがあれほど多いならもう少し日本語が上手い人がやって欲しかったという印象が残ってしまいました。
このドラマをみてまず思うことは、韓国人スゲーなです。
映画やドラマに限らず韓国人が世界的に活躍していますが、日本との差がここで鮮明に現れている気がします。
Netflixが430億円を注ぎ込んでの大作ですが、韓国人俳優たちの高いレベルでの言語能力はいまの日本人を勝っています。
主演のイ・ビョンホンは韓国語だけでなく、英語、日本語を堪能に使い分け、このドラマの臨場感を彼ひとりだけで演出していますよね。
韓国国内では彼が主演するということに反対する声が多数あったようですが、こんな高いレベルでの会話能力&3つの言語を使い分ける俳優が他にいないので、彼のかわりができる人がいなかったのではないでしょう。
スキャンダルを起こそうと、いくら嫌われようと彼の実力は本物で、数少ない韓国を代表する俳優であることが証明されたドラマなような気がします。
最後に430億の巨大な制作費がかけられたドラマは本当に価値はあったのか。僕は無いと思います。勿論個人的な感想ですよ。24話もあって毎回1時間をゆうに超える。
ただただ眠くなってしまいますし、僕からしたらあんなに時間の流れを遅く感じたことはないですね。
最後まで見れたのは、ちょっとおかしい日本語の会話シーンと主演のキムテリがちょっぴし可愛いが最後の繋ぎでした。
びぇ!
韓国ドラマ『相続者たち』韓国国内で社会現象となった2013年視聴率No.1ドラマ
こんちくわ!Shygonです!
今回は視聴率28.6%を記録した韓国ドラマ
相続者たち
について熱く語りたいと思います!
2013年に韓国で放送されたドラマ相続者たち。大企業の御曹司たちの高校生活の1年間を描いた本ドラマは韓国で2013年の視聴率No.1を記録したドラマです。
あらすじ
母子家庭のチャウンサンはアメリカに留学した姉が結婚するということでお祝いにアメリカに向かう。
しかし、その結婚はデマであり、どうしようもない生活をする姉に目を向けることが出来ず、さらに母親と必死に働いたお金を盗まれ、倒れ込んでしまう。
そんなとき同世代の韓国男子キムタンが手を差し伸べる。実はこの男、韓国最大の財閥帝国グループの御曹司だった。
舞台は韓国の超お金持ちしか行けない帝国高校に移り、超貧乏のウンサンを取り巻く三角関係のラブストーリーがいまはじまる...?
パク・シネ綺麗すぎる問題
チャ・ウンサン
主演のチャ・ウンサンを演じるのは韓国では大人気女優パク・シネ。これまでも幾度なく韓国男児の心を掴んできた彼女ですが、本作では母子家庭で育った少女を演じます。
キム・タン
韓国最大の帝国グループの次男。
これもまた非の打ち所がないイケメン イ・ミンホが演じます。190cmの美形イケメンがチャ・ウンサンに恋します。
チェ・ヨンド
同じく韓国最大級の財閥グループゼウスホテルの御曹司。
キム・タンとは因縁の仲で、力で相手をねじ伏せる凶暴な男です。チャ・ウンサンに密かに想いを寄せる凶暴ゴジラがたまに見せる優しいとのギャップがたまんないですね。
貧乏少女を取り合う御曹司たち
母子家庭なうえに母親が喋れないハンディキャップで、生活はキツキツ。
そんな絶望的な状況で笑顔で必死に勉強して、アルバイト生活を送る頑張り屋チャ・ウンサンに、惚れてしまった御曹司たちと彼らを取り巻く様々な問題が彼らに降りかかります。
男女が両想いだから付き合ういったような普通の恋愛ができないのが御曹司の唯一の悩みです。会社の後継として会社の運命を高校生の頃から託された彼らは気ままに生活などできません。
常に大金が絡む家族には本当の愛情など存在せず、愛がなんなのかもわからなくなるくらい多くの人の思惑が常に飛び交っているのです。
父親が亡くなったら遺産はどう分配されるのか?大金が懐に入る可能性をかけ、家族の情などそこには一切存在せず、ただ己の欲望のために行動します。
その光景はまさに相続者たちを描くドラマそのものなんです。
チャ・ウンサンが可愛すぎる問題パート2
「オレのことスキでしょ。」、「美男ですね」、「アルハンブラ宮殿の思い出」など次々に話題作のヒロインを演じ、常に世界中に夢を与える女優パク・シネ。
本作でも可愛すぎんだろ!とツッコみたくなるあどけなさや美しさは言葉に表現できません。
パク・シネの凄いところは作品ごとに人間が違うのです。
「オレのことスキでしょ。」ではヒロインのイ・ギュオンという国楽のプロを目指す音大生を演じ、「相続者たち」ではどんなに恵まれてなくても必死に努力するチャ・ウンサンを演じます。
「アルハンブラ宮殿の思い出」では失踪した弟を捜そうと奮闘するヒジュを演じます。どの女の子も同じ女優が演じているのにも関わらず、全くの別人なのです。
イ・ギュオンはウンサンでもないし、ヒジュでもない。またウンサンもヒジュ、イ・ギュオンでもないのです。
パク・シネはドラマごとに顔が全く違って、別人の人生をそれまでも、そしてこれからも生きるかのようなまさに役者を全うしている気がしますね。
そんなパク・シネの演じるキャラクターはとにかく綺麗。韓国ドラマは基本的に1時間以上あるし、20話くらいまであるし、長いし無駄な描写が多い。
眠くなりますが、彼女が映っているシーンが多ければ多いほど、時間を忘れてそのドラマに溶け込めるそんな魔女の魔法にいつも見事に引っかかっている気がしてるんですけど、やめられないんですよねぇ~
びぇ!
韓国ドラマ『オレのことスキでしょ。』イケメン男子と素朴な女の子の甘酸っぱいラブストーリー
こんちくわ!Shygonです!
今回は韓国ドラマ
オレのことスキでしょ?
について熱く語りたいと思います!
2011年に韓国で放送されました。音大を舞台に、人間国宝のおじいちゃんを持つ女の子イ・ギュウォンと全ての女の子をトリコにするバンドマン イ・シンを描くラブコメディ。
サクッとあらすじ
ある音大がこの物語の舞台。
韓国の伝統的な音楽国楽の世界的な演奏者のイ・ドンジンの孫イ・ギュウォンは将来有名な国楽の演奏者になるため日々過ごしていた。
一方、学校イチモテ男のイ・シンはバンド ステューピッドのボーカルとして学校中の女の子から絶大な人気を誇っていた。
大学創立100周年記念舞台で監督を務めるキム・ソクヒョンはブロードウェイ帰りの売れっ子監督で、彼はいち早くイ・ギュウォンの才能に惚れ、舞台に参加するように促す。
西洋の音楽を嫌う祖父にバレないように舞台の練習に参加したギュウォンは次第にイ・シンに心惹かれるようになり‥
これが韓流ドラマなのね
1話1時間の15話編成で完結する物語。
一言でまあ長いというのが最初の印象でした。”そんな伸ばす必要あるのか?’’と思うくらいストーリーを伸ばして伸ばして、男女の恋愛を描く生粋の純愛ドラマです。
1話1時間が僕には耐えられないくらい長く感じて、毎回ちょうど30分で飽きがくるドラマでした。だからあとの30分が地獄のはじまり。
そんなことを書いているとじゃあ見なくていいよとか言われそうなので、一応書いておくと、一緒に見ていた友達が韓国ドラマは後から面白くなるからと言われ続けたので頑張って、その来たる面白くなる瞬間を待ちわびて頑張って見たんですよ。
その友達男なのに、女性みたいに感受性豊かで男女が距離を縮めるだけで少年のように目を輝かせて、キュンとする。僕からしたら理解できない状況だったけど、そういえば日本の映画やドラマもそうだったなと思い出したりしました。
数年前に日本中で韓国ブームが再来して、日本のドラマや映画も韓流よりになり、韓国でヒットしたものが日本でリメイクされるほど韓国製映画ドラマが浸透しましたね。
日本の韓国みたいな表現が個人的には合わなくて、アメリカの映画に没頭するようになりましたけど、はじめてザ韓国ドラマを見たのでその率直な感想をここに残しておきます。
すごい印象的だったシーンは、後味の悪い男女間での会話が終わったとき、ひとりは立ち上がって、立ち去ろうとします。その時、一回立ってそっぽ向いて歩き出す。そして、もうひとりが ” 待ってよ!”って引き止める。
こんなシーンが毎回のようにあって、”おい!その動作いるかよ!”ってツッコみたくなります。なんかロボットの機会動作みたく、日本のファミレスの超マニュアル感満載の接客みたく。
そんな小さな仕草すべてがいままで日本のドラマで何回も見た記憶があって、それを理由に僕がそれらから遠退けたんです。
そんな原点とも言えるべきザ・韓国製のドラマをみて、いい経験をしたなという率直な感想。
パク・シネが綺麗すぎる問題
憶測ですが、韓国ドラマに没頭する多くの人たちは普段の生活にはない胸キュンを追い求めて、韓流ドラマに行き着くのだと思いますが、その韓流ドラマたちはとにかくヒロインが美男美女。
このドラマでヒロインを務めるパク・シネは韓国を代表する女優さんで絶世の美女です。僕がこのドラマを全部見ることができたのは彼女が写ってるからで、彼女の姿を一目みようとみているようなもんです。まわりと比べても圧倒的な存在感があり、本当に美しい。
イケメンくんのイ・シンも普通にその辺では歩いてないようなザ・芸能人のような顔つきで、バンドのボーカル。
普通に生きてても一生会うことがなさそうなペアがひとつのドラマで鉢合わせ、一生に一度の恋を全力でする。
そんな恋を普段からしたいなあという人たちはこれをみてそんな恋を自分でもしてみたいと望みます。
そんなシェア層を向けたドラマですので、自分たちの理想の夢を可視化できるように映像にした感じなのかな
音大が舞台ということもあり、このドラマオリジナルの曲が結構いいです。
ヒロインのイ・シンを演じるチョン・ヨンファは歌手で、彼が書き下ろした曲に、我らがヒーローパク・シネが歌い上げるバラードは心惹かれます。
韓国語全くわからないし、このドラマを通して唯一知った”あにょ”は多分いいえとか違うみたいな意味に相当すると思いますが、そんな無知な僕でも曲は楽しめます。
その中でもおすすめの曲を一曲ご紹介しておきます。
夢か恋か
最初の方は ” もうオレ持たないんじゃないか?”と疑うくらい長いし、僕からしたら薄っぺらい。とにかくつまらない。でも次第にひとつのテーマが浮き出てくるのです。
イケメンくんイ・シンと国楽の演奏者イ・ギュウォンの恋愛ドラマですが、これは舞台で監督を務めるキム・ソクヒョンとその彼女の話でもありました。
舞台で監督を務めることになった彼はそのテーマとして、自分が経験した昔の恋を舞台で表現しようとしました。
当時、彼と学生時代に付き合っていたその彼女は夢を追い求め、ニューヨークに飛び立ちます。夢を叶えるために、ふたりの関係を終わらす決断をしたのです。
捨てられたソクヒョンはそんな彼女を恨みますが、結局彼女は怪我を負い夢を断念して帰国し教授になります。逆にソクヒョンはニューヨークで大成功します。
ギュウォンとイ・シンも同じ状況に遭遇です。才能を認められたギュウォンはイギリスに飛び立ち、自分のために夢を断念してほしくないイ・シンは自分の手術を彼女には隠してひとりリハビリ生活に挑みます。
若い頃にお互い人生の瀬戸際を経験したカップルと若くてなにもかもが無知なカップルを対照的に描かれていました。
一度ブロードウエイを夢見るも怪我で自らの夢を断念した彼女はこんなことを言っていました。
若い頃は未練も恐れもない
だから挑戦できた。
いまからみても付き合ったことは
後悔していないし、
別れたことも後悔していない
なんか人生の先輩から若い世代へのメッセージのようにもとれますよね。
若いヒロインカップルのその後どうなったかはこのドラマでは描かれていませんでしたが、なぜか僕にはアンチテーゼに思えてくるのですよね。まあそんなことはどうでもいいのかこのドラマでは。
なんかこのドラマを深く見ていくと僕のお気に入りの映画「ラ・ラ・ランド」に共通するテーマがあるような気がしました。
最後に
勘違いしないで欲しいのが、僕はこんな王道な恋愛映画ドラマが個人的に向いていないなぁと思うだけであって、じゃあそんなの観るなとは言っていません。
人それぞれ趣味趣向があるし、映画やドラマに求めているものが違えば、好んでみる映画も変わってきます。
僕なんかは社会派ドラマがとても好きで、その映画を通してなにを、どういまの現代に投げかけるのかを基準に映画を観ます。
でも反対に映画なんて意味がある必要がない。
ただ日常的に体験できないことを映画に求めた結果、なにも考えずにゲラゲラ笑えるコメディ映画や非現実を求めて胸キュン映画を見るのもよし。結局人それぞれということです。
びぇ!
韓国映画『哭声/コクソン』あらすじ感想:耳を澄ましてごらん 死神の声が聞こえてくるよ
ある日人が死ぬ、これは?
キリストとコクソン
こんな謎の宗教じみた文章がヅラヅラ書かれた冒頭から本作ははじまる。その言葉の通り本作は宗教映画だ。
韓国の映画を見ていると、韓国人がいかにキリスト教を信仰しているかがよくわかる。パクチャヌク監督の「渇き」では、ヴァンパイヤになった神父が主人公だし、Netflixドラマ「アルハンブラの宮殿」でも教会のシーンがたた出てくる。
結婚式はチャペルで挙げ、葬式はお寺で行う独特な文化を持つ日本とは違い、韓国ではキリスト教の教えが根強く残っている。
観客のなぜ?を解決するために、気を使ってヒントを監督ははじめに提示してくれた。本作「コクソン」についてのネタバレや解説に関しては他のブログで丁寧に解説してくれていたものがあったので、それを参照してください。
キャストと監督
韓国映画『監視者たち』あらすじ感想:ブタが銀行強盗を捕まえる!?
特殊犯罪を扱う監視班と前代未聞の切り口で銀行強盗を続ける集団の攻防を描くサスペンスドラマ。
2007年の香港映画『天使の眼野獣の街』のリメイク作品。
『華麗なる遺産』のハン・ヒョジュが本作で韓国最大の映画祭青龍祭で主演女優賞を受賞しました。
韓国国内で500万人の観客動員数を記録した2013年最大級の大ヒット作。
『監視者たち』(감시자들)を観てみよう。
さくっとあらすじ
並外れた瞬間記憶力と観察力を持つ新人刑事ハ・ユンジュは、SCUの「監視班」に配属される。
監視班は凶悪犯罪者の監視、追跡を専門とする部隊だった。
しかし、武装犯罪集団のリーダー、ジェームズは巧みに監視班の目を逃れて犯罪を繰り返す。
警察本部からは監視班の存在意義が問われる中、ユンジュら監視班の面々は総力をあげてジェームズを追跡する。
韓国警察特殊犯罪課
SCU(=韓国警察特殊犯罪課)が組織ぐるみで銀行強盗を続ける集団を追うサスペンスドラマ。
各分野のエリートが集い劣悪な犯罪集団をチームあげて追っかける監視班は、メンバーをコードネームで呼び合う。
コードネームは動物の名前で統一されていて、子鹿、サル、ダチョウ、オウムなど馴染みのある動物が多い。
その中でもナマケモノや毒蛇のトリッキーな呼び名もある中、主人公の女性刑事ハンジュはブタと名付けられた。
国の組織の中でもエリートが集まる集団なのに、名前のチョイスが独特で若干の厨二病感は否めないが、そこでもひと笑い
主人公ハンジュは綺麗な顔立ちなのに、髪はボサボサで、髪をなびかせながら歩くイケイケ女性とは程遠いといった感じで、どっちかというとオタク臭く、ヘッドフォンを首にぶら下げて、フードを深くかぶる。
美人さんがアクションやサスペンス映画になると一気にオタクぽくなって、その美貌をわざとみすぼらしく感じる映画は多いが、本作のまさにその手の一種。
有名な代表作だと、『ミッションインポッシブル』や『ジャックリーチャー』などのトムクルーズの作品と構成が似ていて、美男美女がわざと残念な容姿に変貌し、ちゃっかり事件を解決するギャップ。
『攻殻機動隊』の主人公のように真面目なエリート新人女性デカが組織に慣れるまでの初々しさも感じ取れる。
イマイチ色気を感じないオタク女子が、急に目付きが変わり、華麗にアクションを見せたり、男顔負けの図太い攻撃にも耐え、iphoneを武器にカウンター攻撃を食らわせる。
色気の全くないオタクが数秒後には、目付きが変わって、華麗な体さばきに俊敏な足さばきを披露し、まさに観客はこれを待っていたよ!と待ちきれないほどの期待感を寄せる。
韓国映画に共通する”韓国映画あるある”の日本語のフレーズを入れてくる演出もしっかりある。“みんな泥棒です。”と一種のパワーワードとも取れる印象的なワードが組織内を飛び交い謎の満足感に駆られるね、
日本語が出てくることがよくある韓国映画だけど、いつもその日本語チョイスがトリッキーすぎる件。
なんか笑ってしまう。
共同監督と脚本を務めたのが、チョ・ウィソク監督で、『監視者たち』は第3作目。2002年製作の『Make it big』は当時26歳だったチョは韓国で最も若い期待の監督のひとりだった。
『JSA』や『インサイダーズ/内部者たち』のイ・ビョンホンを主演に迎えた4作目の『MASTERマスター』は公開された2016年で11番目にヒットした作品にランクイン。
韓国を代表する清純派女優ハン・ヒョジュが主演を演じた。韓国のカメレオン俳優ソル・ギョングが監視班の所長を演じ、大ヒットした『頭の中の消しゴム』のチョンウソンが銀行強盗集団の冷酷なボスを演じた。
びぇ!
韓国映画『嘆きのピエタ』あらすじ感想:魂の抜けた借金取りのある男が学んだこと
サクッとあらすじ
労働社会に潜む闇と人間の残忍さ
主人公のガンドがめちゃくちゃGacktに似てる。
ピエタが嘆く
しかし、母親が何者かにさらわれると事態は急変する。必死の思いで、思いつく限りの場所をまわり母親のありかを探すも見つからない。
韓国のキリストとマリア
韓国映画『弓』あらすじ感想:海の上で一生を過ごす少女と老人の物語
サクッとあらすじ
海の孤独と心の孤独
韓国映画『受取人不明』あらすじ感想:韓国に滞在する米軍が問題を起こし続けるわけ
サクッとあらすじ
住む町内に米軍がいるということ
韓国映画『魚と寝る女』あらすじ感想:孤独を生きる娼婦は雨の中に佇む。
サクッとあらすじ
愛し方がわからないんだ。
連続殺人がなくならないひとつのわけ
自称コワモテ男が初恋でみせる乙女心
よくある傷だらけのふたりの恋愛物語。
まさに題名の通り40年間なにも考えずに生きてきた借金取りと、父親の看病のため借金がある銀行員女性の恋愛映画。
本作ほど王道感満載の恋愛映画はなく、恋愛映画好きには、熱狂するポイントがいつくもある。
自由奔放に生きてきたどうしようもない男が運命の女性になると、激変する。これまでの行動をさっぱりやめ、一直線にその女性のことを想い続ける。
これまであれほど人から嫌われそうなことをやってきた人間が、急に初恋に落ちた小学生のように可愛く見える。
はじめは売れないギャングスターのような格好をし、ズガズカ他人の領域に入ってくるアホなど、女性は好きじゃない。
それでも諦めが悪い馬鹿は、小学生の絵描き教室レベルの絵に何個もの四角の箱を描く。
"これが全部埋まったら借金帳消しにしてやる。"
"一日1時間会うたびにこれのマスが一個埋まるよ。"
という謎すぎるデート文句をつける。
大ヒット韓国映画『頭の中の消しゴム』に本作は非常に似ている。主人公の男が、性格も良いイケメンか田舎の40過ぎのイタいギャングもどきかの違い。
初恋の女性を見つけ、やっと自分も幸せな家庭が築ける、これまで弟の家庭にいい年をしながら迷惑をかけ、自分は好き勝手やっている。
そんな人生の変換期をやっと迎えるのにも関わらず、災難が起きてしまう。主人公はすでにガンに犯され、生きれても半年と宣告される。
なぜ人間は平等じゃないだ??と神さまに聞きたくなるくらい、絶妙のタイミングでその仕打ちを受ける。
韓国映画を少し見てみようと最近よく見ているが、はじめはなぜこれがアジア全土にウケているかさっぱりわからなかった。
いっつも韓国映画に出てくる主人公女性は、恵まれない元気な女の子。そして、その主人公の周りにいる女性はみんな本当に性格が悪い。
たぶんこれを見て、世界中の僕を代表して男性どもは"韓国の女性可愛いし、頑張り屋じゃん!"と勘違いするかもしれないが、よく考えて欲しい。
主人公以外キレイに性格が鬼悪い。
つまり韓国の女性は気が強いのだ。
これ以上いうとディスったと思われるので、言葉を頑張って選んだ結果気が強いという表現が適切かと。
そういう観点で考えると、本作は意地悪してくるほかの女性が出てこないので、主人公ふたりにだけフォーカスできる。
主人公のヒロインが土屋太鳳にそっくりで見分けがつかないほどでびっくりした、というのが本作の1番の感想なのかも。
邦画君の膵臓を食べたいも、主人公の女の子は癌に侵されるも、他人に気を使わせないくらい元気に振る舞い、自分の病気を隠そうとする。
昔好きだった吉高由里子主演のドラマ美丘でも、同じような女の子が病気ながら、必死に生きる希望を探す物語であった。
そんな病気がある子元気なわけがないや、病気の子がこんなに可愛いわけがないとかいう意味のわからない批判をまたに見るが、こんな恋愛映画で行われることなど現実になるなんて思わないほうが良い。
現実的かどうかの話ではなく、その映画やドラマを通じて、病気ではない人間が生きる希望や生きることについて考えるキッカケになれば、そのドラマの存在意義はきっちり成立する。
だってもしいい年したおじさんが必死に生きることを訴える映画見たって、誰も見ないでしょう?
例に挙げた二作も両方ともヒロインがとても綺麗。綺麗だからみんな見る。じゃあこの映画はどうか。いい年したチンピラおじさんがガンに侵される。
でも映画としてとても面白いし、共感してしまう。他の映画がしてこない角度から生きる希望を描こうとした異色な作品なわけ。
とても美しかった。
びぇ!