映画「ナイスガイズ!」感想:へっぽこ2人組 探偵のドタバタ劇がマジで笑える!
こんちくわ!Shygonです!
今回はゲラゲラ笑えるドタバタコメディ
ナイス・ガイ!
を熱く語ります。
2016年に公開された本作は2人の訳あり探偵が1970年代のロサンゼルスを舞台にしたコメディです。
サクッとあらすじ
暴力で全てを解決する俊敏探偵とシングルファーザーで酒浸りの2人が強引にパートナーになり、失踪した少女の行方を探す物語。
酒浸りのどうしようもない中年探偵マーチは楽に金が稼げるという理由だけで不倫関係の仕事しか担当せず朝から呑んだくれる一児の父親。
娘のホリーは13歳ながらも頭がキレ車まで乗り回すほど。普段のように生温い生活が続くロサンゼルスに暗雲が立ち込める。
ひとりの少女の失踪事件の裏にはアメリカ全土を揺るがす巨大な陰謀が隠されてたのであった。
中年太りの探偵ヒーリーと訳あって組むことになったマーチはそんな巨大な陰謀に立ち向かう!
ゲラゲラ笑えるコメディの裏側
へっぽこ2人組を演じるのはライアン・ゴズリングとラッセル・クロウ。
ライアン・ゴズリングは「ラ・ラ・ランド」や「ファースト・マン」、「ブレード・ランナー2049」などいままさに売れっ子俳優で数々の映画賞で軒並み絶賛される注目株。
彼の他作品も本ブログで解説しているので是非ご覧下さい。
ラッセル・クロウは「ビューティフル・マインド」や「グラディエーター」など現存する数多くの俳優たちの中でも存在感を光らせる天才俳優のひとりです。
最近はあまりいい作品に恵まれることがなく映画祭とも疎遠ですね。
監督と脚本はバディームービーの帝王ともいえるシェーン・ブラック監督です。
2人組を主人公に彼らが巻き込まれるドタバタ騒ぎを面白おかしく、魅せるのに長けている監督。アクション映画「リーサル・ウェポン」や「アイアンマン3」などを手がけてきました。
コメディと風刺のふたつの側面
2005年に監督ショーンブラックが撮った「キスキス バンバン」のあと、本作のもととなる原案を書き上げました。
アメリカ人作家のブラット・ハリデイの本「blue murder」からインスピレーションを本作は得ました。
シェーン・ブラック監督は基本的に自ら脚本を執筆しますが、ブラットの本から着想を得て書くときが多々あります。
「キスキス バンバン」も彼の本から着想を得ていますが、舞台やキャラクターを変えたりして彼の完全オリジナル作品です。
これからはネタバレです。
失踪した少女アメリアを探すよう依頼された酒浸り探偵マーチは老婆のたわごとだと思っていても楽なので、引き受けた仕事には裏がありました。
仕事の最中別の依頼で似たような依頼を受けていたヒーリーはマーチがアメリアの捜索をやめるよう脅しますが、巨大な陰謀が裏にはあることを徐々に気づきパートナーとしてその陰謀を暴こうとします。
巨大な組織の裏にはアメリアの実の母親で司法省に勤めるジュディスが潜んでいて、自動車業界の悪事をポルノ映画を通して暴こうとした娘に失望し、実の娘を葬ろうと殺し屋を雇っていたのです。
老婆のたわごとから始まった依頼が、アメリアを探すはめになり、巨大な陰謀に足を踏み入れてしまったマーチはヒーリーとタックを組むも本当にアホすぎてどうしようもありません。
そんな酒浸りでどうしようもない父親と立派な娘ホリー、中年暴力オヤジのマーチを中心に巨大な陰謀に立ち向かおうとする3人の姿が描かれます。
もうバカすぎてゲラゲラ笑ってしまう描写で埋め尽くされる本作には同時に70年代に多くの疑惑を持たれたアメリカを風刺的に描いているのです。
70.80年代のアメリカを象徴するヒゲに服装。
暴力で抑えつけるマーチに頭のネジが数本抜けて常にコメディコントをしているかのように表現されるこのバディームービーには他にはない華がありました。
なにも考えずにただただゲラゲラ笑ってしまうコメディ映画を観たいひとにオススメ!そしてスーツを着こなし、クールに振る舞う俳優ライアン・ゴズリングのどうしようもない姿を見たい全国のみなさん見るべきです。
びぇ!