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アメリカ在住大学生が映画を語るブログ

Netflix『全裸監督』第4話5話あらすじ感想ネタバレ:黒木香と村西とおるの出会い

one young lady and one old man talking from the scene of naked director

ありのままで生きたい

昭和を代表するエロの帝王の壮絶な人生をNetflixが映像化。山田孝之を主演に迎え、地上波では実現不可能な性的描写を出し惜しみなく大胆に描く!

 

各話のあらすじと感想はこちら

第4話5話を観てみよう。

 

サクッとあらすじ

第4話:無修正

渾身の映像をとおるたちは大規模のロケを通して撮る。だが、規制委員会の規定から大幅にずれており、販売できない事実を知る。

アダルトビデオをレンタルするDVD店の店長(ピエール瀧)に、なんとかとおるたちの作品を売るよう頼み込む。

最大のライバルであるポセイドン企画の作品を観てみるも、質が低く、自身のやりたいことに腹をたてるとおる。

ポセイドン企画の作品は女優を美しい世界観で際立たせるが、女優の目が死んでいた。だが出演女優南ミクに一目惚れしたとおるは直接彼女のもとへ出向き自分たちの作品で出て欲しいと口説きにかかる。

ポセイドン企画の女優が他の弱小会社のとおるの作品に出演することは、断固として許されることではないも、とおるの熱意に押され、南ミクは出演することを勝手に決めてしまう。

one naked director with a huge camera for shooting a movie from the scene of naked director

いざ撮影の日。

あまりにも演技が下手な南ミクに、とおるはとんでもない提案をする。それは本番行為を撮影するというもの。

全ての責任をとる覚悟で、撮影に挑み満足気に作品を売り出そうとした矢先。

ポセイドン企画の池沢の逆鱗に触れ、権力を行使し、南ミクをわいせつ罪では逮捕&実の母親に通報されてしまう。

 

猛抗議を受けた上、南ミクは田舎に帰ることを余儀なくされてしまう。

さらにとおるとトシが警察に捕まったのが、警察と池沢が裏で操っていたのが原因だと知り、とおるたちはますます活動の場が制限されていることを絵目の当たりにするのだった

第5話:開花

なんの説明もないまま、これまでたまに描かれる若い絵描きの少女とその母親(小雪)の謎が徐々に暴かれる。

シングルマザーなのに、なぜかお金持ちなのがいままで理解できなかった娘の佐原恵美は、押入れから自分の出生の謎について隠された真実をついに知る。

謎の男性と一緒に写る若き母親と幼い頃の自分を見て、母親がある資産家の娘であったことを知ってしまう。

one young lady with long beautiful black hear from the scene of naked director

恵美は絵が描くのが好きで、イタリアに留学願望を持つ女子大生

母親の謎を目の当たりにしてしまった恵美は、自由で奔放でもしかすると汚らしい自分をそのまま表現し、ありのままを生きたいと懇願するようになる。

これまで興味があったものの、一歩が届かなかったアダルトビデオの世界に足を踏み入れる。

とおるのもとを訪れた好きな色が黒ということで黒木香として生きていくことを決め、自身のシンボルでもある脇毛を剃らないというこれまでの常識を超えるスタイルで撮影に臨むことになる。

 

無事に撮影が終了するも、ここで新たな問題がとおるたちの足を引っ張る。

規制委員会からの嫌がらせに、黒木香の母親(小雪)からの猛反発で、ビデオを販売できないという窮地に立たされてしまう。

大量に残った在庫に、委員会からの嫌がらせ、さらに出演女優の母親の販売中止騒動。とおるたちの会社の財政は火の車状態に。

 

最後の希望をかけ、とおるはハワイで大ポルノスターとの撮影に臨むため、最後のかけをハワイで行うことにするが‥

 

感想

はじめにこれを言及せずにはいられない。ピエール瀧がビデオ店長としてヒョッコリ出演しているということ。

あれほど騒動が大きくなり、彼の出演作も次々と中止を余儀なくされましたね。そんな渦中の人間がNetflixに出演し、圧倒的な存在感を示しているこの状況。

 

個人的に僕はピエール瀧は素晴らしい俳優だと思っているし、今の日本映画に彼の存在は不可欠だと思っている。本作がこんなに面白くなっているのは、紛れもなく演技力の高い俳優陣。

主演の山田孝之はもちろんのことで、警視庁の役でリリー・フランキー、元ヤクザの役で國村隼が脇を固めている。その中で、ピエール瀧の出演とは、もう豪華にもほどがあるだろ!

 

物語も中盤に差し掛かり、村西とおるの狂気ぶりが次々と露わになってくる。資金面のことを一切考えず、良い作品を撮りたいという一心で脚本を次から次へと執筆していく。

でも、資金面のやりくりは社長である川田が必死な思いで工面しており、まさに芸術家とそれを陰で支えるどこかで聞いたことあるようなスタイルが、アダルトビデオ業界でも出来上がっているのだ。

たかがアダルトビデオなのに、と多くの人が思っている中、AV業界の発展を信じ、我が道を進むとおるの職人技がどんどん角を尖らせていく

 

6話&7話のあらすじと感想はこちら

 

びぇ!