Netflix『全裸監督』第1話 あらすじ感想ネタバレ:昭和のエロ師村西とおるという男
エロスとは、生への欲望だ。
アダルトビデオ業界の異端児村西とおるの伝記ドラマがNetflixで2019年夏に公開されました。
前科7犯、抱えた借金50億、「昭和最後のエロ事師」と呼ばれた異端の男はいかにして成り上がったのか?
各話のあらすじと感想はこちら
8話構成のドラマの第一話を観てみよう。
サクッとあらすじ
1980年北海道札幌の夏。
村西とおる(山田孝之)は2児の父で、売れない営業マンであった。
エンサイクルペディアと呼ばれる英語教材を訪問販売するも、営業中にゲームセンターに入り浸り、営業成績も0件。
来月また0件を続けるならクビだと言われ、上司のもとで研修をはじめた。
酸素チューブを鼻につけた老人に、「これからの時代は英語が必要になってきます!」と10年後を見据えるような口調で訴える。
明日生きてるかわからない老人が10年後を見越して英語の勉強をはじめるのか?上司にあーだこーだ説教されていくうちに徐々にコツを掴んでいくとおる。
「褒めて相手を口説く、これがセールストークの基本!」を信念に、来月にはついに他をブッチきって1位を取る。
営業など特にせずゲームセンターに入り浸っていただらしない営業マンにやっと光が見えはじめたのだ。
しかしそんな束の間、会社のお金が何者かによって盗られてしまう。せっかく頑張って掴み取った功績が一瞬にして無駄になってしまった。
だが、この営業の手腕は後程とおるの人生を大きく変えることはまだ知らない。失意の底に落とされた村西は、落ち込みながら家に帰るが、さらなる悲劇がとおるを襲う。
帰路につくと、2階からギシギシ音とともに妻が叫んでいる音が聞こえる。恐る恐る近くと、とおるは見たくないものを見てしまった。妻が浮気をしていたのだ。
浮気現場に鉢合わせてしまった妻には、「あんたでイッたことがないのよ、一回もね!」と男として傷つく言葉を捨てられ、妻は家を後にした。
愛する妻の不倫と会社の有り金が全部取られたとおるはひとりでヤケ酒に暮れる。そんなときひとりの若造トシ(満島真之介)に出会う。
彼はラブホテルに夜な夜な通い、男女が交わる音と映像を盗撮し、それを編集して闇市場に流す仕事をしていた。
とおるはそれまで知り得なかった未知の世界を目の当たりにし、性の裏舞台の正体を知る。
さらに誰にも性欲には表と裏があり、エロは金になると踏んだとおるはトシとともにアダルト業界に足を踏み入れることにしたのだったが‥
それは険しい道のりの始まりに過ぎなかった。
感想
地上波では絶対にできない、ネット配信だからこそ実現が可能だった。と言わんばかりに性的描写が映し出される。性に奔放で、自らの欲に忠実な男たちの挑戦がここで描かれる。
主演に山田孝之、相棒のトシを満島真之介が演じる。玉山鉄二が真面目なとおるの右腕川田を演じる。
Netflixの芸人ジミー大西の壮絶な半生を描いた『jimmy~アホみたいなホンマの話』ドラマで、玉山鉄二が明石家さんまを演じており、Netflixが本格的に日本の偉人(???)を映像化した企画第二弾になる。
ハメ撮りの帝王の異名を持つ村西とおるのTwitterは個性が突出しており、面白いので僕自身よく見ているが、彼のTwitter欄にはこう書いてある。
前科7犯、抱えた借金50億、「昭和最後のエロ事師」顔射、駅弁、ハメ撮りの元祖
誰かのリツイートではじめて見たとき、独特な切り口で自身の意見が140文字に集約されてして、感激したのを覚えている。そのときにはじめて彼のことを僕は知った。
アダルト業界と普通の人が行き着かない業界に人生を捧げる男だからこそ、彼にしかみえない境地があるのだろう。
そして第1話はそんな男の前夜が描かれる。英語教材を売るためにルー大柴みたく、ビューティフー、それはオンリーワンなどと、かなりイビツな英語と日本語に織り交ぜて会話するなど、笑いありのコメディでもある。
そんな壮絶な映画みたいな人生を8話のドラマに集約された彼の人生を紐解こう。この旅はまだ始まったばかり
第2話3話のあらすじ感想はこちら
びぇ!