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アメリカ在住大学生が映画を語るブログ

映画「ファンタスティックビースト黒い魔法使いの誕生」の感想:魔法界と人間界の戦争が幕をあける

ファンタスティックビースト2のポスター

Warner Bros. Pictures
「ハリーポッター」シリーズの前日譚 第二作目。
 
ハリーやロン、ハーマイオニーが魔法学校に通うさらに前の話で、サンタクロースのような髭に体格の良いおじあちゃん校長のダンブルドアにも若き英国紳士のときがあった。
 
整った髭に引き締まった体格に、モノトーンの低い低音ボイスで話す若きダンブルドアの過去‥
 
そんな禁断のダンブルドアの若き日の秘密が解き明かされる。
植物図鑑を作成したニュート・スキャマンダーを主人公に魔法界と人間界の知らぜざる対立を描く。
 

おさらいとあらすじ

若い男性2人の様子

若きダンブルドア
2016年に公開された前作「ファンタスティックビースト魔法使いの旅」では、新たな魔法遣いの世界観を彩る一作目として、鮮烈な印象を観客に与え、すっかり世界中を魔法界のトリコにしてしまった。
 
均衡が保たれていたふたつの世界に水を刺そうとする一部の強硬派の進撃を、食い止めようとする魔法省と主人公スキャマンダーたち。
 
人間界とちょうどいい距離感をとりながら、人間界にその存在をかくしながら、魔法界は人間界と共存していた。
 
魔法界によりよい環境を求め、人間界の領域まで手をつけようとする宿敵グリンデルバルトたちと魔法省の対立が鮮明になりつつある。
 
浮かない顔をするダンブルドアには実は知られざる秘密があった。グリンデルバルトと良きライバルであり、親友であった過去。彼と交わした契約。
 
魔法界の今後を揺るがすこの対立に、無頓着なスキャマンダーは巻き込まれてゆく。
 
野蛮で危険だとおも割れている魔法動物の生態をまとめ、魔法動物のイメージをかえたいと願う若き研究者の身に予想外の出来事が次々と巻き起こる。
 
他の映画や小説でよく出てくる主人公とまわりのこの縮図だが、よくまとまったストーリーに、テンポ感のあるストーリー展開が物係を盛り上げる。
 

新たな魔法戦争へ

男女がこちらを振り向く

ダルマさんが、転んだ
この「ファンタスティックビースト」シリーズは全5作製作される予定で、これからどう展開されるのかとても気になる。
 
ここ数十年の大作アクション映画や、ファンタジー映画の特徴と大きく離れているのが、このシリーズの特徴だ。
 
主人公たちの活躍をより活発的に描くのに、一番効果的なのが、敵役の存在だと思う。
 
どれだけまとまった物語だろうが、主人公たちがかっこいい活躍をしようが、敵役の温度感で映画の全てを左右するといっても過言ではないだろう。
 
どれだけ現実感のあるキャラを描き、観客から一定以上の共感を得られるかも、敵役に求められる条件に入ってくる。
 
ここ最近の大作映画の敵は一本の映画で暗躍し、最後は主人公たちの攻防の前に倒れるといいうのが、一般的なシナリオだ。
 
複数作品に分かれてひとりの敵がえがかれても、せいぜい2作である。
 
例えば、「ミッションインポッシブル」は5作目と6作目は同じ「シンジゲート」と呼ばれる闇の組織に2作続けて立ち向かったし、「アベンジャーズ」も3作目と4作目に渡って宇宙最強の戦士サノスに、アベンジャーズは必死に立ち向かった。
 
しかし本作の流れを見ると2作目を終わった段階でも、宿敵グリンデルバルトは倒れない。まるでヴォルデモートのように、やばくなったら、それっぽいことをいっていっつも逃げてしまう。
 
"おい!"
"逃げんなよ!"
"腰抜けが!"
 
とハリーポッターのときも思ったが、おそらく同じような構図が出来上がるのかな。
 
同じ敵を何作も引きずるのは、映画の構成上どうなのかと、個人的には思ってしまうが、ハリーポッターのシリーズがそういう方針ならそれを黙って見届けるまで。
 
「スターウォーズ」の4、5、6作のダースヴェーダーとも攻防は文句のつけようがなほど綺麗にまとまっているようなきがする。
 
あの3作に関しては映画の全てが詰まってるし、ハリーポッターの最後のようになんかパッとしないままシリーズが完結するみたいのは避けてほしい
 
物語の鍵を握るクリーデンスを「ジャスティスリーグ」のフラッシュ役で知られるエズラ・ミラーが演じ、若きダンブルドア役はジュード・ロウが演じた。
 
「キャプテンマーベル」や「シャーロックホームズ」ではアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jrと息のあったコンビ技を披露していたが、ファンタビのキャストのハマり感がものすごく高い。
それだけで、数作に渡って繰り広げられるこの魔法戦争にどっぷり浸かってしまいそうだ。
びぇ!
 
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