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アメリカ在住大学生が映画を語るブログ

映画「大脱出2」感想ネタバレなし:70過ぎても高度な技術を使いこなしちゃうスタローン可愛い

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Summit Entertainment

こんちくわ!Shygonです!

今回は攻略不可能な刑務所から脱出する映画

大脱出2

について熱く語りたいと思います!

2018年に製作された本作は、シルベスター・スタローン主演のアクション映画です。

2013年に公開された前作大脱出の続編。話の繋がりはありますが、前作を見ていなくても大丈夫でしょう。

 

いつも救世主になりたがるスタローン

2013年公開の前作大脱出はスタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーのW主演で日本でも話題になりました。

「エクスペンダブルズ」で共演している彼らですが、往年のアクションスターが共演というのは話題性抜群です。そんな世界的に知名度を誇った彼らが挑戦するのは脱獄。

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Summit Entertainment

前作「大脱出」では刑務所のセキュリティを調べるために自ら刑務所に入って脱出する仕事を請け負っていたレイ(スタローン)は、ワナにハマり不当な罪で投獄されてしまいます。

無事何事もなく、エミル(シュワルツェネッガー)と協力して、脱出を果たしました。

それから数年後、仲間とともに警備会社を経営していたレイに新たな難題が押し寄せます。

可愛がっていた後輩シューが突然姿を消し、投獄されたと聴き、自ら助けに行くというのが本作のあらすじ。

 

今度の救いの手は中国

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Summit Entertainment

前作同様、マイケル・チャップマンが脚本を務め、スウェーデン出身の新税ミカエル・ハフストロームが監督を務めました。

キャストにはS.スタローンにバディスタがW主演。前作でW主演を務めたシュワルツェネッガーが本作には出演しませんでした。

 レイ・ブレスリン

脱獄の天才。いまは警備会社を経営する。愛弟子シューが不当に投獄されたため、助けに行く。

シルベスター・スタローンが演じます。「ロッキー」「ランボー」「エクスペンダブルズ」など世界的に有名なアクション俳優。最近ではロッキーの最大のライバル アポロの息子を描いた映画「グリード」にも出演。

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 デローサ

レイの昔の知人。シューが失踪したことを受け、依頼を受ける。コワモテおじさん&ムキムキなザアメリカ人。

バディスタが演じます。バディスタはアメリカを誇るWWEのスーパープロレスラーでした。最近では俳優としても活躍し、「ガーディアンズオブギャラクシー」で無口の赤変人ドラックスを演じました。筆者のお気に入りの作品「ブレードランナー2049」にも出演。

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【速報】スタローンがまたやらかしました

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Summit Entertainment

前作大脱出は全米の映画館で封切られると、興行的にはアメリカ本土では大失敗します。製作費の54億円でさえ、回収できず、完全な赤字です。

世界の興行収入を見てみると、最終的な興行収入は140億円と、ギリ映画として商業的に持ちこたえたのです。

その背景にあるのはいまホットな中国市場などのアジア市場で大ヒットを記録しました。そんなアジア市場に助け舟を出してもらい、首の皮一枚で生き延びた映画が前作大脱出でした。

 

そして、「大脱出2」

今回はもっと最悪です。

前回の失敗で製作費は20億円でした。アメリカ本土の興行収入は15億円程度。

悪魔再びです。製作費すら回収できない大赤字を記録してしまいました。

映画サイトrotten tomatoesではこれまで僕が見たことない9%(100%中)を記録する快挙を達成!これほど数字の低い映画は見たことないほど、歴史にクソ映画として名前を残しました。

 

前作もパッとしない出来で、普通の映画だったら絶対続編なんて作られないはずなんです。ここで再び中国が救いの手を差し伸べちゃいます。

中国の映画製作会社Leomus picturesの参加によって続編が作られました。なので中国が一部のシーンで出てきますし、キャストも中華系の俳優が務めました。

最近いい数字が取れないアクション映画や大作映画は金持ち中国が復活させるパターンが多いですが、まさに今回はそのパターンですね。

 

SHYGON的感想

70歳超えてもまだ現役で野原を駆け巡る貪欲さと若さ。スタローンのそのガッツと姿勢には世界中が釘付けですよ。

ですが最近はあまりにも駄作作品を大量に量産してしまっているような気がします。

本シリーズも間違いなくその一種ですし、2019年には「大脱出3」まで公開する予定。もう撮影も終わっているようでやる気ですよ。

 

彼の映画製作への考え方と若手にチャンスを与えるという考え方は、いまの映画製作者にはほとんどいません。「ロッキー」で一気に時の人へと登り詰め、世界的に名声を得た後も尽力的に映画業界に邁進するそのガッツは若い人間ながら憧れます。

ただ本作に関してはスタローン映画の中でも最悪級でした。スタローン映画は変に人間臭くてどっしりとした泥沼感が好きなんです。年老いたお爺ちゃんなのでアナログを貫く馬鹿力や行動力が好きなんですよ!

 

でも本作では変にテクノロジー取り入れちゃって、時代に乗ろうと頑張っている感が凄い。そんな現代チックなことを70過ぎた老人がやったどころで新鮮味もなければ、面白くない。

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MGM

「グリード」で主人公のクリードがスタローン演じるロッキーに、データはクラウドに保存してるよ!みたいなシーンがありました。デジタル時代についていけないアナログ代表スタローンと時代の最先端を行く若者とのギャップをギャグにしたシーンはとても印象的でした。

 

どっち付かずでどこを目指したかったのか、方向性が全く見えない映画でした。まあこんなにダラダラ書いてきましたけど、スタローン映画に映画的観点からの感想っていらなくね?って頭によぎったときには全てが遅かったですよね笑

びぇ!

 

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