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アメリカ在住大学生が映画を語るブログ

映画『バーンアフターリーディング』感想ネタバレ:豪華な俳優陣が繰り広げるどんちゃん騒ぎ祭り!!!

the poster of burn after reading

Focus Pictures

こんちくわ!Shygonです!

今回はコーエン兄弟のコメディ

バーンアフターリーディング

について熱く語りたいと思います!

2008年に製作された本作は不当な理由でCIAから解雇された中年男から始まるドタバタ劇です。

全米で本作が公開されると瞬く間に評判を呼び、コーエン兄弟史上最高収益(当時)を記録しました。

 

あらすじ

アメリカのCIAで分析官として働くコグバーン・コックスは突然アルコール依存症を理由に左遷を言い渡される。

それを不当に思った彼は退職し、その仕返しのためにCIAの内部を描く暴露本の執筆を始める。

高身長でイケメンのハリー・ファラーは連邦保安官として働く。しかし、彼の裏の顔は出会い系にハマり、不倫ばかりをする生活をを続けていた。

リンダ・リツキはスポーツジムで働く中年女性。美容整形をすればいい男と結婚できると信じている。

コックスの書いた暴露本が思わぬ場所でリンダへ流出し、彼女は金を脅し取ろうとする。

CIAの暴露本が流出したのをきっかけに思わぬ方向に物語は進行し、これまできちんと噛み合っていた歯車が徐々に狂い始める‥

コーエン兄弟が仕掛ける ブラックジョーク満載の曇天返し映画!!!

 

豪華キャストだから出来たことだよね?

 コーエン兄弟とは?

本作はコーエン兄弟作品にとって7年ぶりのオリジナル脚本をもとに映画化されたものです。

コーエン兄弟独特の本編全体に行き渡る不穏な雰囲気、そして笑えずにはいれない数々のブラックジョーク。本作はコーエン兄弟を代表する作品のひとつです。

これまで「ノーカントリー」「ファーゴ」など名作から「バスターのバラード」や「トゥルーグリット」などの西部劇を手掛ける現代を代表する巨匠。

一風変わった西部劇をコーエン兄弟が描く

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 コグバーン・コックス

main character from burn after reading

Focus Pictures

CIAを不当に解雇され、暴露本を執筆し出す。ジョン・マルコビッチが頑固なもの難しい老人を演じる。

 ハリー・ファラー

main character from burn after reading

Focus Pictures

連邦保安官として働く中年イケメン。でも裏では出会い系サイトで不倫を続ける。ザイケメン ジョージ・クルーニーが最低男を演じます。

このキャラクター本当におかしいんですよ!超イケメンが夜な夜なキモい性器具を作ったり、見た目とは裏腹に引くような性癖とボンクラさを掛け持つ。

 リンダ・リツキ

スポーツジムで働く中年女性。整形費用を建て替えるために、コックスを脅し、金を盗み取ろうとする。「スリービルボード」のフランシス・マクドーマンドが演じます。

 オスカーを受賞したマクドーマンド代表作はこちら

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 脇を締めるA-list俳優たちを忘れないで!

上記の主なキャラクターを演じる俳優だけでとても豪華な俳優陣ですが、それだけでは満足しません。

ブラッド・ピット、ティルダ・ウィンストン、「ララランド」のJ.K シモンズ、「シェイプオブウォーター」のリチャード・ジェイキンズなど脇役だけでもひとつの映画が撮れるほど豪華です。

 伝説のミュージカル映画「ララランド」はこちら

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 怪獣と中年女性のラブストーリーはこちら

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いくら画面が切り替わっても出てくるのは有名俳優ばかり。人件費が一体何パーセント占めているのかと不思議に思うほど、他に金がかかるところがない。本作は有名俳優たちが巻き込まれるどんちゃん騒ぎをただ映しているだけなんです。

映画をみているというよりは、アメリカのセレブリティたちが集まってバラエティ番組を撮るのとあんまり変わんないんですよ!!!

 

コーエン節炸裂!!!

young brad pitt acting as gym trainer at the gym from movie burn after reading

Focus Pictures

アメリカには世界を代表する監督がたくさんいますが、コーエン兄弟が1番アメリカっぽい映画を撮っているように思えます。

アメリカに住んでいるからそこのアクセントの違いやアメリカ人だから通じるジョークが本編には満遍なく散りばめられています。

エンティン・タランティーノ監督もアメリカっぽい映画を撮っていますが、彼とは一味違うテイストを描くのが彼らです。

本作では元CIAの馬鹿げた発想からどんどん思わぬ方向に転げ落ちてゆき、最後に取り返しのつかない結末を迎えます。

そんな転落する人生をまるで人をからかっているかのように観客を笑わせ、コミカルに物語を包み込みます。

でも見終わった後に感じる空虚感とともに、シリアスなアメリカの現状を同時に描きます。!!!

単なる本編はブラックコメディですが、同時に笑った後に苦い味が舌に残るような映画です。

コーエン兄弟作品常連の作曲家カーター・バーウェルは本作の作曲をするときに臨場感を出すために日本の和太鼓の音から着想を得たそうです。本編で感じるあの不気味なテンポは和太鼓の音だったんですね。

びぇ!

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