Netflix『13の理由』シーズン3第1話2話3話あらすじ感想ネタバレ:ブライスが失踪?新キャラ アニ・アチョラとは?
彼らは秘密で繋がっていた。
果敢な青春時代を生きる若者を多角的に描き、ドラック、いじめ、性的暴力、自殺などティーンが抱える様々な問題を扱う社会派学園ドラマ。
ジェイ・アッシャーの小説を原作に、歌手のセレーナ・ゴメスが製作総指揮を務める。
2017年にシーズン1が、2018年にシーズン2が配信された。2019年にシーズン3、2020年にシーズン4が決定。
各話のあらすじと感想はこちら
さぁ『13の理由』を観てみよう。
シーズン1&2を振り返ろう
シーズン1のまとめ
女子高校生ハンナ・ベイカーが自殺したところから物語がはじまる。
なぜ彼女は自殺にまで追い込まれたのか?その謎を生前にカセットテープで録音し、彼女はなぜ自分が自殺をしなければならなかったのかを「13の理由」に残した。
1エピソード毎に明かされる彼女の自殺の原因が解明されていくと、様々な角度から見えてくるティーンが抱える悩みが明るみになる。
彼らにはドラマがあり、華やかな学校生活の裏側を探る画期的なドラマである。
似たような華やかな学校生活ばかりを描く学園ドラマが量産される米ドラマ界に衝撃を与え、ティーンの闇の部分を全面に引き出し暴く!
シーズン2のまとめ
シーズン1で、なぜハンナ・ベイカーが自殺に追い込まれたのかが解明されると、学校への責任問題をかけて裁判が勃発する。
自分のメンツを守ろうとする者、保身からウソの供述をする者、世間からの冷たい目を気にしてレイプの被害を告白できない少女など、裁判を通して真相解明に動く学校に反発するティーンの心の内側を描く。
内輪の中で起こっていたティーンの派閥争いの幕を閉じ、本格的に大人の世界へ彼らが引き込まれると、これまでの常識は通じず、不都合な事実が次々と明るみになっていく。
学校が一種の国であったティーンらは、本格的に大人たちが絡む責任問題や罪の追求など、学校がちっぽけなもので裁判を通してはじめて外の世界での生きづらさを痛感する。
さぁ待望のシーズン3は新境地を迎える。
サクッとあらすじ
衝撃の銃撃未遂事件が起こった春祭りから8ヶ月。
(シーズン2で、復讐心に燃えたタイラーが銃を持って、春祭りに突入するも、主人公クレイに止められ、事件は未然に防がれた)
主人公クレイらは、銃乱射事件を起こそうとしたタイラーを匿いながら、彼をみんなで監視しつつ2度と同じような事件を起こさないよう教育することにした。
そんな中、新入生のアニ・アチョラがリバティ高校に転校してくる。
彼女はケニア系の黒人でイギリスに一時期住み、アメリカに転校してきた女の子。シーズン3では、アニのナレーションのもと物語が進行する。
主人公クレイとアニは、新入生への学校案内で知り合い、行動を共にするほど仲の良い友達になっていた。
一方、気になる事件が裏で起きる。
ブライス・ウィーカーが金曜日のフットボールの試合後に失踪した。
ブライスはフットボール部のエースで、学校カースト最上級にいる暴君、いわばジャイアン的ポジションの大男。
学校のマドンナ的存在の黒人少女ジェシカや自殺したハンナをレイプしたとして、裁判にかけられ、保護観察中であった。
突然のブライスの失踪に、ブライスの母は戸惑いを隠せないでいたのだった‥
真実は危険、ウソは楽。
ブライスがいなくなった後釜に、アジア系のイケメン優男ザックが主将に任命される。ブライスと仲がよかったモンゴメリー(ブライスの横にいるスネ夫的キャラ)は不満を漏らす。
さらにジェシカ(学校のマドンナでブライスによるレイプ被害者)が生徒会長に立候補した。
彼女のスピーチは胸を打つ迫力があり、運動部が学校カーストを支配する現システムをぶち壊すと宣言。
スポーツ部に誰も逆らえず、自身もレイプの被害にあったジェシカの言葉は学生からの熱狂的な支持を集めることになる。
一方、ブライスがレイプ犯になっても、懸命に支えていたブロンド少女クロエは、ブライスの子供を妊娠する。
妊娠が発覚するも、ブライスに妊娠のことを打ち明けず、学生だったので、アジア系優男ザックに連れられて、中絶をする。
大金持ちの両親が離婚し、ブライスは新たな生活をスタートするために転校するも、彼のレイプ犯のレッテルは一生付きまとう。転校先ではじめて体験するいじめ。
ついに川から一体の死体が打ち上げられてしまった‥
川から打ち上げられた遺体は、ブライスであった。
一度仲違いをしたジャスティンは、8歳から知っており、彼にとって兄貴的な存在であったブライスの死を悲しむ。
家庭環境が良くなかったジャスティンを家庭にはじめて招き入れたのもブライスであり、家族の死のように泣き叫ぶ。
警察がブライスの死について捜査に乗り出し、学校内でも自殺か?他殺か?と色んな情報が錯綜する中、主人公クレイとアニは独自に情報をかき集める。
アニの母親がブライスの家のホームヘルパーとして働いており、アニはブライスと同じ家に住んでいた。
彼女はブライスが死ぬ前日、ブライスが書いたと思われるジェシカへの愛を告白する手紙を発見する。
ジェシカの不可解なウソや、ジャスティンとブライスへの疑いを晴らすために、アニとクレイは2人の姿を追う。
するとジェシカは元彼ジャスティンと再び熱愛しているだけで夜な夜なアツアツな関係になっていただけだった。
正式にジェシカが生徒会長に任命され、ジェシカとジャスティンがブライスの死に関わっている疑惑も解消された。
では一体誰がブライスを殺したのか?それとも自殺なのか?
感想
ついに待ちに待ったシーズン3が配信された。シーズン1&2同様、内容の濃いストーリーと、時間が錯綜する複雑な構図の本作から目が離せない。
シーズン1は『13の理由』を1エピソード毎に、なぜハンナが自殺したのか?の理由が解明されていく、新感覚のミステリーで、ドラマ史上稀に見る素晴らしい内容の詰まったシリーズであった。
しかし、シーズン2はダラダラと裁判だの学校でも揉め事だの、シーズン1で広がりすぎた展開のゴミ集め的なシリーズになり、個人的にはあまり評価できない散々な状況であった。
シーズン2で充電しつつ、シーズン1の伏線回収をしっかり終え、シーズン3は新たな新境地を迎える。それはまさかのジャイアン・ブライス・ウォーカーの死だ。
学校カーストのトップに君臨した男の突然の謎の死が次々と解明される。この展開はとても楽しみである。
1話の部屋の壁『デッドプール2』のポスターが貼ってあったり、レイプの経験からセックスに恐怖を抱いていたジェシカがアニと自慰行為用の道具を買ってくるシーンなど、悩めるティーンの時期を生きる男女の葛藤が垣間見れる。
これまでも『13の理由』では、時間軸を行き来し、過去の映像を突然流し始める構成が多かったが、シーズン3は、その時間軸のイジリが多すぎて、収集がつけてない気がする。
過去の中でも、どの時期を写しているのかわかるように、画面の大きさをうまくコントロールしたり、ひとつのシーンに同じキャラを一瞬だけ埋め込んで、同じ場所を舞台に、時系列の変化をつけたりなど面白いトリックが多い。
予想外のブライスの死。これは何を意味しているのだろうか?
各話のあらすじと感想はこちら
びぇ!