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ヒッチハイクで全米を旅した男が「都市の印象と人種の違い」について語る [2018年夏アメリカ横断] part 3

こんちくわ!Shygonです!

 

instagram( shygonblog )にも写真を載せているので、気になる方はそちらもご覧下さい!

 

今回はアメリカの文化について語りたいと思います。

 

文化という言葉はものすごく抽象的ですが、1年間通してアメリカ全土をヒッチハイクで回り数百人以上と話をしてきた筆者がボクなりの率直な感想をここでは述べたいと思います。

 

ボクは2017年夏にアメリカ カリフォルニア州からカナダ バンクーバーまでヒッチハイクで旅をし、翌年2018年夏にカリフォルニア州からニューヨークまでヒッチハイクでアメリカ全土を横断しました。

 

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この旅の様子は他の記事で語っているので、興味があればご覧下さい。(他の記事は本稿の最後にあります。)

 

はじめに

アメリカは18世紀にイギリスからの移民から出来上がった国です。インディアンなどの遊牧民が生活をしていたその当時、永遠に続く大地と恵まれた立地に僅か数百年余りで世界一の経済大国に成り上がりました。

 

黒人をさらってきては奴隷し、元々住んでいたインディアンを武力で迫害するなど人種差別をはじめ多くの問題を抱えている国でもあります。

 

そんなアメリカと言えば様々文化的背景を持った人種が生活をともにしているのが特徴です。

 

日本は長い歴史を抱える中、そのほとんどが日本人であり、ほかの人種や文化とともに共存したことがないかなり珍しい国でもあります。

 

そんな一見正反対に見えるこの2か国には当然大きな違いがみられると思います。

日本人として、全米に広がる都市を訪れた経験を生かし思ったことをあります。




人種のサラダボールと呼ばれるアメリカの独特な文化

人種が違えど、文化はもちろん変わってきます。

 

大きく分けて白人、黒人、ヒスパニック、アジア人の人たちが全米に散らばって暮らしていますが、地域によって人種の分布はかなり違います。

 

アメリカの地図

 

アメリカを西海岸、内陸部、東海岸、そして北南部に分けると全く違ったアメリカが見えてくるのです。

 

  • 西海岸

西海岸は日本人にとって一番馴染みのある地域だと思います。北部にはシアトルがあり、南部だどサンフランシスコやロサンゼルスなど世界的に有名な都市が多数あります。

 

北部に位置するシアトルには白人の人々が多く住んでいるイメージでした。そして、アジア人もかなりいる地域でもあります。日本にとってシアトルは人気の留学地であることや、治安が比較的良いため、割と自然と気候に恵まれているので、かなりオススメの場所です。

 

意外と穴場な場所がオレゴン州(OR)の州都ポートランドです。ボクは全米の街を旅してきましたが、ここポートランドはShygon的美しいランキングTOP5に入ります。シアトルが自然豊かな近代都市とするならば、ポートランドはシアトルやロサンゼルスなどの多くの西海岸の都市とは一変変わって、ヨーロッパの雰囲気を感じる街です。ボクは2017年夏に訪れ、野宿を何度かしましたが、快適な朝を迎えると多くの人が町中をランニングしていました。アメリカの闇でもある太ってる(かなりのデカさの)人が多すぎ問題が挙げられますが、ポートランドは唯一といってもいいくらい住民が健康に気をつかっているという印象でした。

 

最後にロサンゼルスです。映画や音楽が有名で、白人や黒人はもちろん、アジア人の割合がもの凄く多い印象です。この街はボクの人生が始まった街でもあるので、ボクにとって貴重な街ですが、とにかくアジア人が多すぎます。日本人、韓国人、中国人、街を歩いていると聞きなれた言語しか聞こえてきません。

 

 

  • 内陸部

内陸部は日本にとってあまり馴染みのない地域だと思います。

一番有名な都市はシカゴです。北部に位置するイリノイ州のシカゴは内陸部の都市では一番を競う大きさです。ボクは夏に行きましたが、気候に恵まれ、ニューヨークを彷彿させるかなり発展している都市のひとつです。冬は行ったことがないのでわかりませんが、死ぬほど寒いようです。

白人や黒人が多くを占める街のように感じました。

本当かはわかりませんが、ヒッチハイクであった人が言っていたことは人に対して少し冷たいようです。

 

ネブラスカ州や、カンザス州、コロラド州などの内陸部は電車で少しだけ見ただけなので、正直なことはわかりませんが、とくかく暑くて、砂漠に山しかありません。

 

西部劇の映画を見たことがある人はわかりやすいと思いますが、まさに19世紀を描く映画のように住んでいる人々もきちんとテンガロンハットと呼ばれるカウボーイの帽子に、Tシャツ、ジーンズ、そしてイカつい靴、印象そのものです。

続・夕陽のガンマン(1966年)はまじでボクのおすすめなので見てください!

 

そして、南部の内陸部はテキサス州でしょう。

アメリカ本土で一番デカいテキサス州は暑すぎて、人の住む場所ではありません。

ボクはエルパソと言われるメキシコの国境に面した西に位置する街でヒッチハイクをしていたところ熱中症で死ぬところでした。あいにく、そばを通った女の人に助けてもらって何事もありませんでしたが、それからテキサス州では暑すぎるのでヒッチハイクをやめました。

テキサスの南部に位置するヒューストンはNASAがあり、そしてボクが一番尊敬しているリチャードリンクレイタ―監督の出身地であり、ものすごく有名な都市です。テキサスはメキシコに面しているので、かなりヒスパニック系の人々が一気に増えます。カリフォルニア州ロサンゼルスから南に南下するとメキシコの国境を迎えることからカリフォルニア州にも多くのヒスパニック系を抱えていますが、テキサス州には白人や黒人が極端に少ないなめ、ほとんどがヒッチハイク系の人たちで占められています。



  • 東海岸

東海岸の北部といえばニューヨークでしょう。

世界の中心としても数えられるニューヨークはやはり先進的で魅力的な都市でした。日本の「都市感」と言われるものにはもう十分見てきたのであまり関心しないだろうと思っていましたが、そんな浅はかな考え方は着いた瞬間消え去りました。ニューヨークが発する街の活気に圧倒されたのです。世界中から多くの人がこぞって集まるのがよくわかった気がします。ニューヨーカーと呼ばれる新たな人種はボクの中で憧れと同時に興味が湧いてくるのです。ボクの中でニューヨークは家族で住む場所ではなく、仕事のためや夢を追ったり、芸術活動に向いていると思います。「環境は人を変える」とよく言いますが、それほど住んでいる人たちが活気に溢れ、人々のエナジーが詰まった街です。

東海岸には多くの黒人が住んでいると聞いてはいましたが、ほとんどが黒人です。白人やアジア人もいますが、ヒスパニック系と黒人が多いなという印象を持ちました。

歩いていると日本語や中国語が聞こえてくるロサンゼルスとは正反対のスペイン語がよく聞こえてきました。

 

東海岸の南部と言えばフロリダ州ですが、ボクはいったことがありません。

フロリダに隣接するジョージア州はボクがいままでいった中でかなりお気に入りの都市です。アメリカ黒人の歴史の中で一番重要な人物であるマーティンルーサーキングJrの出身地です。最近ヒップホップ界に旋風を巻き起こしているMigos, 21 savage, Gucci Maneなどはここジョージア州出身です。そして、撮影地の誘致を積極的にしていることから数多くの映画がここで撮られたり、CNNやコカ・コーラが本社を置くなど「南のハーレム」とよばれるほどアメリカの中でも勢いのある街です。

人種はほとんどが黒人が占め、ヒスパニック系やアジア層はかなり少ない印象でした。

人が最高でボクはいい印象しかありません。そしてなによりアジア人の数が極端に少ないので、ボク個人から言わせてみれば、アトランタ(ジョージア州の州都)は留学におすすめです。あと黒人の音楽など彼らの文化に興味がある人は楽しめると思います。

 

そしてルイジアナ州もボクのオススメの都市のひとつです。

東海岸の中に入るのかは議論の余地があると思いますが、ジャズの発祥地として知られるニューオーリンズはルイジアナ州最大の都市で、日本人にも多少聞き馴染みのある都市だと思われます。ジャズについてほとんど知識のないボクでさえ、楽しむことができて、魅力的な街でした。まるでヨーロッパの街並みを彷彿させるような古い街並みに昼夜構わず、ジャスの美しい音色が町中に鳴り響くのはもう最高の一言です。

 

東海岸の南部に共通することは黒人が多くを占め、各都市が独特の音楽的特徴を持ちます。日本に長く住んでいる人は、背が高く肌が真っ黒で少し怖い印象(ボクがそうでした。)である黒人の文化に馴染みはありませんが、アメリカの南部をぐるっと回ると彼の文化がどればけ魅力的で寛大な人種であるのかということを実感します。日本にとって黒人文化がどれほど唯一無二で素晴らしいのかを理解するのは難しいかもしれませんが、実際に訪れて、彼らと語り合うと全く違った面が垣間見れます。

 

まとめ

西海岸にはあらゆる人種の人たちが住んでいますが、南下するにつれヒスパニック系の人たちの割合が一気に増えます。そしてアジア人はシアトルやロサンゼルスをはじめとして有名の都市では一気にアジア人層が増えます。日本人にとっては西海岸の印象は映画や音楽が有名なので簡単に掴めると思います。

 

内陸部に移ると、一気に風景はまるで西部劇のような砂漠に永遠に広がる山々があたり一面を覆います。気候は頭がおかしくなるほど厚く、人が住むようなところではないです。内陸部にはカウボーイなどの白人層が多くを占め、ゆったりとしたアメリカが味わえるのです。

 

東海岸は黒人層が一気に増えます。ヒスパニック系も多いことから人種の分布で考えるとアジア人と白人層は西海岸に比べると少なくなります。テキサス州を越えて東に行くにつれ、黒人の分布が一気に増えていきます。

多種多様な音楽を楽しむ黒人地域によっても、音楽性は異なります。

紹介した通り、ニューオーリンズではジャズ、アトランタやニューヨークではラップ、ナッシュビルではカントリーミュージック(白人音楽でもあるが)など音楽だけに焦点を当ててもかなり違った地域性をアメリカは持っています。

 

 

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