ボクがヒッチハイクで旅することをオススメする理由 [2018年夏アメリカ横断] part 2
こんちくわ!Shygonです!
(写真の彼はニューヨークであったイギリス出身の先生をしているヒッチハイカーで、ともに語り合いました。)
今回は2018年夏にロサンゼルスからはるばるニューヨークまでアメリカ横断した際、そのほとんどをヒッチハイクで移動しました。
なんとその総距離5500km
このご時世、世の中危ないよと多くの人が思われる中、2017年にもカリフォルニア州からカナダまでを、2018年は上記のようにアメリカ横断したわけですが、後遺症を追うようなキズはなく、なにかものを盗まれる経験もありませんでした。
*part 1 からご覧ください。
ヒッチハイクと聞くとほとんどの人が悪いイメージしかないと思いますが、なぜそんなものを僕は好きこのむのでしょうか。
今回はヒッチハイクの魅力について語ります。
この旅行記の写真をInstagram にも写真を載せているのでそちらもご覧下さい!
ヒッチハイクのコツもまとめてみたのでこちらも是非!
魅力1 : お金がかからない!
やはりはじめはこれでしょう。
旅行は大変お金がかかるものです。
そしてそのほとんどを占めるのが食費と宿泊代、そして交通費です。
電車や飛行機などの移動代はすべてヒッチハイクに取って代わりましす。いままで何十台とヒッチハイクをしましたが、一回もお金を要求されたことがないため無料です。
そして、実際にヒッチハイクを経験した方ならお分かりでしょうが、ヒッチハイクをして乗せてくれるほとんどの人は水分や食料を分け与えてくれます。
時と場合によりますが、ボクの場合だとアジアのちっさな国からはるばる来て、ヒッチハイクで横断してるのです。それはあげたくなるでしょう笑
そして、宿泊費も関係します。
アメリカは国がデカいため車の移動時間がエゲつないくらいかかります。
そんな有り余った時間の中で会話が弾んだりすると家泊まってくか?
という流れになります。ボクはその経験が数回しかありませんが、ボクの経験の中で一番すごかったのは、その人の家に僕が泊まる場所がないからホテルをわざわざ取ってくれたということがありました。
つまりお金の面で考えるとヒッチハイクはかなりお財布には優しいということになります。
しかし、ボクの中でお金のことなど大したことない魅力なのです。
もっともっと魅力があります。
魅力 2 : 文化に触れ合う機会が多い!
飛行機でひとっ飛びで目的地に行き、観光するのとは訳が違います。
ボクは有名観光地ほどつまらないものはないと思ってます。なぜなら多くの人が来るので、その街は観光客向けに作られていると思うからです。
そんな作られた表舞台ではなく、裏路地にわざわざ足を運ぶ方が楽しい。
そんな人はいませんか?
ボクはそのような人間なのですが、ヒッチハイクは常にその国の、街の裏路地を散策している気分になります。
そして、インターネットや観光客向けのマップなどに記載されている情報ではなく、
実際にその地に何十年も住んでいる人たちが発する何気ない一言一言がものすごく魅力となってその国、街の魅力を照らします。
ヒッチハイクでボクらを拾ってくれる人たちはほとんどが優しい人たちです。
なのでボクがその街について聞いたりすると嬉しそうになんでも答えてくれるのです。
特にアメリカ人は自分の国はもちろん、住んでいる街にものすごい誇りを持っています。そんな人たちが楽しそうに話す街の魅力というのはどこのサイトにも、観光局にもない、唯一無二の情報なのです。
魅力 3 出会い!
ヒッチハイクの魅力ってなにと言われると即座にこのことをボクは挙げます。普段ボクはアメリカで学生をしているので、多くの友達と触れ合う機会があります。同じ同世代の人たちが多く、非常に刺激のある毎日です。
しかし、学生をしている以上、同世代の博識のある人間としか出会うことができません。大学に通っている人間が博識だとは一切思いませんが、総体的に考えるとそうなるので、言いたくはないですがそのような傾向があると思われます。
ヒッチハイクは大学という殻の中にこもった機関から外れ、様々なバックグラウンドを持った人たちと触れ合う機会がたくさんあるのです。ボクはアメリカの映画に感化され、もっと映画の根っこまで知りたい、アメリカの文化を肌で感じたいと強く思い、1年越しでその夢を達成しましたが、ほんとに多くの人間と会い、話しました。
日本から来ている留学生のほとんどが大学に属するため、ほんの一部のアメリカしか見ないまま帰国する人がすべてでしょう。それが悪いとは全く思いませんが、バカみたいにアメリカの歴史や生活風景を映画を通して感じて来たボクにはそんな生活では物足りないのです。
1969年の「イージーライダー」はボクがアメリカに行きたい!と思わせた数本の内の一本ですが、ヒッチハイクで乗せてくれる人のほとんどの老人は昔ヒッピーで「イージーライダー」みたいな生活をしていたようです。20半ばのアジア人が自分たちのバイブルでもある”Born to be free”(イージーライダーの有名な音楽)を歌ってるとものすごく喜ばれました。
そんなときそこが世代や人種を超えて共感し合えた瞬間でした。
さらに東部でNotorious BIGことBiggieというニューヨーク出身の伝説のラッパーがいるのですが、そんな彼の音楽を聴いてると黒人たちが寄ってきて、語り合います。
このようにこの例はほんの一部に過ぎませんが
アメリカの文化に興味があり、それを極めようと勉強しているとこんなにも人々が集まって来て、笑いあえるのです。
これこそが人種や宗教、性別、年齢を超えた友情なのではないかと思います。
ヒッチハイクを旅のツールとして考えてみてはいかがでしょうか?
18歳の時にアメリカに行くと来めて、自分の国のことくらいは知らないとまずいと思い、夏休みに初めてひとり旅に出て日本を回りました。そこからボクの旅好きが始まったのかもしれませんが、旅に出るといつも思うことがひとつあります。
ひとつのもの(観光地でもなんでも)を見るとき、
その人の知識の有無で
その対象物が全く違ったものとして映ります。
例えば、美術館でルネマグリットの絵画を見たとします。なにも知らない人は綺麗だなとか変な絵画だなあという単純な感情しか湧いてきません。でも、彼の画家人生において、幼少期の母親の自殺は彼の絵画に大きく影響されていると言われています。それが分かっているだけで違った見方ができるのではないでしょうか?
もちろん、全く知らないことをそこの地に実際足を運んでみて、学習するというのも素晴らしいことです。ボク自身もマーティンルーサーキングJr.がアトランタ出身とは知らず、行って初めて知りました。
知識の木があるとすれば、
ヒッチハイクで得られる情報など、
木の枝の先のデコレーションにしか過ぎませんが、
その大量のデコレーションこそが
知識の木を美しく見せる隠し味であるとボクは思います。もちろんはじめに大きな幹と枝を育てる必要があるので、簡単な話ではないですが、少しアメリカの文化をかじったボクからしたら最高のスパイスをヒッチハイクは与えてくれるような気がします。
たまにShygonは海外によく旅行とかはいかないの?
という質問をされます。実はボクは旅行が好きでよくひとり旅に出ているのですが、行った国自体は手で数えられる程度なのですボクとしてはしっかり木の幹を太くしたあとに訪れたいという謎のこだわりが心のどこかであるのかもしれません。
ここでは大量にあるであろうヒッチハイクのデメリットについては一切語りません。
なぜならボクがわざわざ書かなくても、ほとんどの人は分かっているからです。ボクも実際アメリカ横断中、多くの人にやめなさいとか危ないとか、さんざん言われましたが、ヒッチハイクをしたことない人なんかにそんなことは言われたくありません。多くの人がバカだとか、頭おかしいとか言いますが、その魅力を知らない人しか
ヒッチハイクが
どれほど素晴らしいものかは
知れない領域です。
ヒッチハイクのメリット、デメリットはやっている張本人が痛いほど痛感してます。それでもリスクを顧みず、挑戦するのは、耐えたあとの丘の頂上の景色が素晴らしいからです。
ボクがヒッチハイクする理由として友達間の話題作りであると思う人がいたら、1人でなんかせず、友達何人かと日本でインスタライブでもしながらぬるい旅でもします。この場を借りてボクが生半可な気持ちなんかでこの馬鹿げたことをしていないということをお伝えしたかったので、語らせていただきました(とくにこれを理解できない親へ)。
そして、ここを1番気にしているであろう母親一同Shygon心配隊のみなさん、ボクはもう自分の中で納得する体験をこの1年間を通して経験しました。2018年夏アメリカ横断を最後に危険だと強く思われているアメリカでのヒッチハイクは終わりとします。
ボクも若くはないので体力の衰えを同時に実感しました。
びぇ!