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Netflix『マインドハンター』シーズン2 第1話2話3話あらすじ感想ネタバレ:シーズン1のまとめと新たな展開

poster of tv show mindhunter season 2

©Netflix

デヴィッド・フィンチャー製作のクライムサスペンス。

70年代後半のFBI捜査員が、極悪犯罪者の心理状況を分析し、同様の凶悪事件を解決する糸口を探し出す。

その功績がやがて犯罪心理学の誕生秘話となり、今日の犯罪事件の解決に役に立っている。

 

各話のあらすじ感想はこちら

 

サクッとあらすじ

シーズン1の総括

two fbi agent try to make prisoner confess something from the scene of tv show mindhunter

若きFBI捜査員のホールデンと、上司のビル。2人は極悪犯罪者の心情や経験が犯罪を起こす原因になっていると疑い、全米を飛び回って犯罪者から聞き込みを行う。

そこにボストンから女流心理学者のポー博士がチームに加わり、サンプルを集めて、その関連性を探し出す。その共通点から未来に起こりうる凶悪事件を未然に防ぐのとともに解決に一役買う。

心理学の優位性を侮っていたFBIから理解されない中、チームのオフィスが地下室に追いやられながらも、自身の仮説を信じ、犯罪を少しでも減らすことを夢みていた。

 

チャーリー・マンソンやエド・ケンパー、バーコウィッツなどアメリカを代表する極悪犯罪者の恐るべき事実を突き付けられたとき、怖じ気つかない人はいるのか?

人間の常識を超越して、猟奇的で異常性の高い習慣が明るみになっていく。

 

第1話

four FBI agent looking at here from the scene of tv show mind hunter

ボスが突然の退職。

これまでホールデンらを支えていたシェパードが退任し、FBI本部からテッド・ガンが後任に選ばれた。ガンはホールデンらに協力的だが、過度に干渉しすぎている。

シーズン1の最後でケンパーにひとりで会いに行ったホールデンは、突然パニック症状を発症。過剰な闘争や逃走反応が引き金となり、再発が懸念される中、安定的な精神を維持するため錠剤を飲む。

ウィンディ博士曰く、発作の原因は強い不安感だと。サイコパスは人を巧みに操り、人の弱点に入り込むのに長けている。

ホールデンは日常的に彼らとよく会う、感情移入して、真剣に彼らの話を聞き込んでしまうため、ビルがホールデンの暴走や過度な干渉を避ける役をかってでる。

シェパード長官の退職パーティーに行った際、ホールデンは賛辞の言葉を述べるも、フォードは怒り出す。

実は彼の退職は願ったものではなく、暴走するホールデンの罰がフォードに降りかかり、責任を取らされて、やめたという裏の事情を知り、再び発作が出るホールデン。

第2話

comparing betwenn real Berkowitz and Berkowitz from tv show mindhunter

バーコウィッツ本人(左)とドラマ版(右)
©insider.com

デヴィッド・バーコウィッツ 別名「サムの息子」

彼は1970年代後半に、ニューヨークを恐怖に落とし入れた連続殺人鬼。彼が収監されている刑務所にホールデンらは聞き込みにいく。

単純に殺しを好み、メディアに直筆の手紙を出し、若い女性を中心に13人が犠牲になった。強姦目的ではなく、金銭目的でもない謎の殺し屋に翻弄され、捜査は難航を極めた。

カンザス州で自らをBTK(=Bind(縛る), Torture(拷問), Kill(殺す))と呼び、バーコウィッツの例と非常に似るため、バーコウィッツに意見を求め、犯人が何を思っているのか聴き出すことに。

バーコウィッツは、3000歳の悪魔に操られている、俺はセックスと暴力を一緒に妄想したことはないなど、ホールデンらにとっては新しい兆候であった。

通常 極悪殺人鬼は、空想でセックスと暴力を結びつけることが多いが、バーコウィッツにはその兆候が見られない。

バーコウィッツは、自分を天才だと信じ、他の性犯罪者は変態だと、自分と他は別だという意識が非常に強かったのだ。カンザスで未だ見つからない犯人確保に向けてホールデンらは動く。

 

第3話

ビルの家庭にひとりの警官が訪れる。ビルの妻が持つ物件で異質な殺人事件が起こる。幼い子供がキリストの磔を彷彿させる無残な死に方に、深い謎が残る。

地域の他の家庭を不安に陥れる中、ビルはFBI捜査員として捜査に乗り出すが‥

 

一方、家庭の混乱でビルが仕事に出れない中、ホールデンはアトランタ州クワンティコに訪れる。

ホテルのロビーで働く若い黒人女性に連れられ、黒人街のあるレストランに行く。

そこで黒人の子供たちが次々と謎の失踪をしている現状と、警察が全く動かない現状を訴えられ、ホールデンは自らの手で捜査をすると口約束をしようとするが‥

 

感想

two FBI agent asking to prisoner from the scene of mindhunter

©Netflix

ついに新章が開幕した。

マインドハンターがいかに犯罪ドラマの中でも、異質なのはこちらの記事で語ったが、シーズン2も不穏な雰囲気に、観客のカゴの注意を引くような描写やシーンがほとんどない。

鎖につながったサイコキラーたちを訪れては、話をし、研究の資料として、犯罪心理学の確率へ一歩近づこうとする。

悪い言い方をあえて選べば、会話のシーンが90%以上を占め、犯罪ドラマなのに犯人を捕まえる爽快感とミステリー感は一切ない

歴史的な異常者に出会い、いかに彼らの正体が異常を極めているかをただ写すだけ。

 

そんな単調な作りのシーズン1に比べ、ビルの家庭に殺人鬼の手が近づいていることや、ホールデンがパニック症を発症して、これからいたるところで彼の持病が物語の進行を邪魔にしに来るのだろう。

シーズン1が犯罪ドラマとしては異常なつくりだが、やっとシーズン2で本来の犯罪ドラマ感が増した。

でも個人的にはシーズン1のつくりが大好きだったので、これから王道路線に戻っていくのかという不安感とフィンチャーなら楽しめさせてくれるという絶対的な信頼が頭の中で錯綜してる。

 

3話までのベスト・オブ・コメディは、シェパード長官の退職パーティーのワンシーンが非常に面白かった。先に到着したビルが、あとから遅れてきたポー博士に向かって

 

Welcome to your first formal bureau ass-lick!

(ようこそあなたの最初のごますりパーティーへ!)

 

おもろすぎる。つい声をあげて笑ってしまったよ。

 

各話のあらすじ感想はこちら

 

びぇ!