映画「ジャスティスリーグ」感想ネタバレなし:史上最も製作費の高い&DC映画史上最低の興行収入を記録した映画
こんちくわ!Shygonです!
今回はDC版アベンジャーズ
ジャスティスリーグ
について熱く語りたいと思います!
2017年に製作された本作はDC Extended Universeの第5作目です。
DCコミックスのヒーローたちが大集結する、いわば「DC版アベンジャーズ」です。
サクッとあらすじ
バットマン vs スーパーマンでのドゥームス・デイとの戦いで、自らの命を犠牲にして世界を救ったスーパーマンの行動を目にし、バットマンことブルース・ウェインは「信頼」の重要性を実感した。
彼は戦いで出会ったアマゾン族の王女ダイアナ・プリンスと共に特殊能力を持った他の超人たちを集め、海底王国"アトランティス、アマゾン族の秘境セミッシラ、S.T.A.R.ラボに存在する、破滅と創造をもたらす強大な力を秘めた「マザーボックス」を手に入れようとするステッペンウルフとその手下パラデーモンによる脅威を迎え撃つ
(Wikipediaより抜粋)
DC版アベンジャーズはいかに
前作「バットマンVSスーパーマン」で正義のために戦い、命を失ったスーパーマン。
世界中が彼を失った悲しみに暮れる中、バットマンは来たる世界規模の戦いのため強い戦士を集めていた。
有名なスーパーマン、バットマンを軸にDCコミックスから様々なヒーローたちが大集結します。
2017年に公開した「ワンダーウーマン」は女性が監督を務めた大作映画としては、史上最高の800億を超える興行収入を記録しました。
ワンダーウーマンの解説はこちら
2018年に公開した「アクアマン」はDCコミックス関連の映画でそれまで1位だったダークナイトライジングの記録を抜き、史上最高を記録。
アクアマンの解説はこちら
アベンジャーズに遅れを取る形でやっと軌道に乗ってきた「ジャスティスリーグ」ですが、1番成功しなくてはいけなかった本作で大失敗します。
製作費300億円に対して、世界興行収入は600億足らず。興行的に失敗し、批評家から「1番最悪なヒーロー映画」と呼ばれるほど。
なぜ興行面、批評面ともに大失敗だったのでしょうか?
ダメ出しポイントを稼ごう
興行的に悪い結果となり、批評家からはサンドバック状態。観ていて全く感情移入しないし、とにかくつまらない。
バッド・ボーイ・ベン
ベン・アフレックがバットマンを務め、彼主導のもと超人の集まったチームを作り上げます。その彼がまず問題だらけです。
女優ジェニファー・ガーナーと離婚が成立したベン・アフレックはアルコール依存症に長らく悩まされていました。リハビリ施設に出入りするなど映画に出演している場合じゃないんです。
"バッド・ボーイ・ベン"はかつてベン・アフレックに着いた悪いあだ名なのですが、破局が原因で毎日のように飲み歩き、若いモデルに手を出してしまう。
そんな私生活な状態でバットマンなんて勤まりません。なので本作のダメ出しはバットマンが50パーセントくらい占めていると思います。
ベン・アフレックの出演作はこちら
ストーリーがお遊戯会
本編2時間がこれほど長く感じたのは久しぶりです。ちゃっちいストーリーにありきたりな描写ばかり。
なにも新鮮味などないし、感情移入ができない。
活発な子供がお友達を探す旅に出るスタンドバイミーのほうがまだ優秀です。ヒーロー映画は結果が予測できるので、そこまでの過程が物凄く重要になってきます。
興奮しない戦闘シーンに、感情移入できないほどキャラクター愛。そして、結構無理な設定。
挙げればキリがありませんが、防衛反応が!!!とか言って暴走し始めるヒーローに、意味のわからない理論のもと死人が復活。
キャラクターのデザインパクリですか?
「ジャスティスリーグ」の最大の敵となるステップウルフは大量の大群に率いて、彼らを襲います。彼のデザインがとにかくヒドい。
肌が手入れされてなくボロボロなうえあんまり脅威を感じない。
あれほど波長の合わないヒーローたちに、ゴキブリに毛が生えたようなお調子者のヴィラン。最悪の戦いを僕らは観ていたのですね。
フラッシュがお茶目すぎる件
「ジャスティスリーグ」のメンバーのひとりにフラッシュという青年ヒーローがいます。
DCコミックスを原作に、超高速に移動することができ、移動とともに電気を発電するヒーローです。
そんな彼は本作では完全にネタ枠。戦ったことがないので、戦場でチビるくせに、お茶の間で大活躍。
他のメンバーが真剣な話し合いをしている間に、
なにを言い出すと思ったら
「おやつの時間はまだ?腹ペコなんだよねぇ」
と言い出す。「ジャスティスリーグ」はヒーローたちが集結した映画なので、個人個人別々の世界観を持っています。
ヒーローごとに単独映画が撮られるほどですが、「フラッシュ」だけドラマなんです。
それがシーズン3まで製作されていますが、本作のフラッシュはやりたい放題です。
ひとりコントを2時間続けているような感覚で、彼が出てくるたびに心の中でガッツポーズしちゃうほどファンに。
最後に
DCコミックス的にはマーベルコミックスに遅れを取らないという気持ちで本作の製作に取り掛かったと思いますが、大失敗に終わってしまいました。
大作映画になるほど、解決しなければいけないことが多く、よく頓挫します。キャストが降板を繰り返したり、製作上、監督サイドと製作会社で揉めたり。
だいたいそんなことが起きる映画はたとえ公開されても失敗に終わることが多い。
本作も撮影中に監督を務めたザック・スナイダーが突然降板します。娘が亡くなり、その心の傷を癒すため家族との時間を作るためにだとか。
その後アベンジャーズを撮ったジョス・ウェドン監督にバトンタッチされましたが、そこでもトラブル続きだったようです。
これまでに最も高い製作費がかかった映画&DC映画で最も低い興行収入を記録した映画という最悪の汚名を着せられた本作。
これからも続くDCユニバースにとって足場の悪い船出となりましたが、「ワンダーウーマン」や「アクアマン」の単独映画では大成功を飾ったため、期待できそうですかね?
びぇ!