映画『ハロウィン(2019)』40年ぶりの続編でやらかしちゃった問題作を語る【ネタバレなし&感想】
こんちくわ!Shygonです!
今回はアメリカではハロウィンに合わせて公開され話題を呼んでいる
ハロウィン
を熱く語ります!
2018年秋に製作されたハロウィンは2週連続興行収入1位を記録した大ヒットホラー映画です。
製作背景
1978年に製作されたハロウィンはそれまでのホラー映画の常識を覆し、それまでに計11作製作されるほどハロウィンは大ヒットシリーズなのです。
そして、2018年待望の新作ハロウィンが公開されました。
1978年版ハロウィンでは、ジョン・カーペンター監督の出世作として知られています。
いまではホラー映画の金字塔と言われるほど名が知れわたり、現代のホラー映画のほとんどが本作から影響を受けているのです。
そんなホラー映画の金字塔であるハロウィンには特徴があります。
スプラッター映画
映画様式の一部として確立されており、生々しいグロテスクなシーンが多く含まれています。
本作でもそのめまぐるしい残酷シーンが多く含まれています。
めちゃくちゃ低予算
1978年版ハロウィンの製作費はなんと3000万円くらいと自主製作規模ながら、現代の価値にして200億円以上の興行収入を記録しています。
2018年版ハロウィンではおよそ10億円の製作費がかかりました。それほど注目を浴びる大ヒットシリーズになったというわけです。
40年越しの続編
1978年版ハロウィンの続編という設定で本作は描かれています。
それまでリメイク除いて9作製作されているというのに、それまでのストーリーを全部無視しての新作でした。
テーマソング
1978年版ハロウィンの最大の偉業は個人的に音楽です。
音楽が馴染みやすいというのが、大ヒットするシリーズ映画の共通する特徴だと思いますが、本作ハロウィンでも非常に奇妙な、聞くだけで鳥肌が立つようなテーマソングが存在します。
そして、なんと作曲したのが監督ジョンカーペンター自身なのです。驚きですよね!
あーだこーだ言わせて
シリーズ化するほど世界的に大ヒットすると駄作がよく作られるのは日常茶飯事です。シリーズ物の映画は約束でもしてるのかと思わせるほどしっかり失敗します。
2018年版ハロウィンでもその約束をしっかり果たしていました。
シリーズ5作分を無かったことにしちゃう
ハリウッド映画王道の魔力です。製作上、都合が悪いと間の数作をなかったことにして、一作目の続編という形で製作してしまうのです。
本シリーズでも2018年版ハロウィンを抜きにして、リメイク除いて9作製作されてきましたが、5作分のハロウィン3、ハロウィン4、ハロウィン5、ハロウィン6、ハロウィンH2O(もう名前からやばい映画臭)のストーリー全部丸ごと無視です。
他にもターミネーターもおんなじことがありましたね。
ある意味エンタメ化してるホラー業界
個人的な意見として、ホラー映画はもうエンタメ化していると思います。
どう観客を驚かすのかというトリックが斬新な映画ほど近年では評価されている傾向にあります。
最近だと「クワイエットプレイス」や「ドントブリーズ」は斬新なアイディアから物凄く評価されましたが、2018年版ハロウィンでは逆に物凄く古い手法で観客を驚かせようとするのです。
ヘッポコホラー映画あるあるのなぜかキャラクターがブギーマン(ハロウィンシリーズの殺人鬼)から狙われているときだけ、足を滑らすのです。
設定上ブギーマンは遅くしか歩けないのでどこかで歩幅を合わせないといけないのです。
続編は存在するのか?
筆者個人の意見だとあると思います。
なおあまり重要ではないネタバレが多少ありますので、気にする方はそのまま閉じて下さい。
エンドクレジットでの吐息
エンドクレジット後、ブギーマンらしき人物が漏らしたと思われる吐息が聴こえて、映画の幕が閉じます。
あくまで予測ですが、ブギーマンがカムバックするというある種の宣言だと思います。
アリソンと彼氏の関係(ネタバレ)
本編では第1作目から出演しているローリーの孫娘としてアリソンという女の子が出てきます。
彼女は彼氏がいたのですが、ハロウィンパーティーの最中彼氏の浮気現場に遭遇してしまい、別れてしまうのです。
しかし、ハリウッド映画はそんな状態では終わりにしない傾向があるので、次作で2人の関係が描かれると思います。
ブギーマンの最期が描かれていない(ネタバレ)
これに関してはシリーズ映画の共通する事柄ですが、敵が死ぬところをあえて描かないことで、実は死んでませんでした、みたいな寒い次の展開が用意できるのです。
本作でも無事に最後ローリーがみんなと力を合わせてブギーマンをやっつけましたが、肝心のいいところで感動の終わりを見せつけてきました。
最後に日本公開についてです。これは問題ですね。
タイトルが「ハロウィン」なのに、ハロウィンなどとうの昔にあった行事として忘れ去られ、さくらを満喫している4月に日本では劇場公開です。すこし面白いですね。
びぇ!