Movie Magic

アメリカ在住大学生が映画を語るブログ

漫画「ゴールデンカムイ」を読んだ。

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人類は多くの戦争をこれまでしてきた。人類史がはじまり数千年経とうとしているのに、懲りずにいまも世界のどこかで、争いを繰り広げる。

日本も例外ではなく、つい最近まで戦争状態であった。

太平洋戦争がはじまる前、日本は日露戦争で歴史的な勝利を収めた。この結果に関しては、双方が勝ったと豪語しているため、実際には泥沼戦だったことが伺える。

 

あらすじと背景

このマンガは日露戦争の終結後、不死身と謳われた主人公杉元が北海道のどこかに隠されたとされる金塊を探す物語だ。

2015年のマンガ大賞にも選ばれ、他の歴史物とはひと味違った切り口で、ひとりの男のロマンを見守る。

 

"海賊王ロジャーが死に際に宝をどこかへ置いてきた。"

という言葉から大海賊時代がはじまり、多くのものが船乗りへとなるワンピースと似ている箇所が見受けられる。

主人公ルフィのように、このマンガの主人公杉元は戦場での経験を生かし、仲間に助けられながら、敵を打ち負かせ、金塊のありかを探る。

 

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 1890年代の北海道の小樽を舞台に、独自の文化を継承するアイヌの人たちの人となりや生活も詳細に描かれる。

アイヌの人たち独自の価値観や思想など、日本人とはまるっきり違う文化の中で生きているのだなぁと実感する。

イオンマンテと呼ばれる、飼っていた子熊を送るときは村をあげて盛大な儀礼や、アイヌの人たちが狩場で使う罠やトリックの数々。

おなじ男のロマンを追いかけるワンピースとは違い、現実感とSF感の帳尻感が絶妙に美味い。

これまであまり馴染みのなかったアイヌ文化に触れる絶好の機会として、主人公杉元の様子を伺う。

 

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アイヌ文化の教科書!?

ストーリー展開が単純に面白いというよりか、ところどころにアイヌ文化の紹介文を織り込みながら、宝探しをするが、なんといってもリアリティーがありすぎる。

ワンピースはもう娯楽作品として、主人公ルフィの活躍ぶりをただただ見守るマンガだが、このマンガは杉元のアドベンチャーはもちろん、さらにアイヌ文化の教科書にもなる。

セリフのところをアイヌ語を使い、カタカナで表記したり、アイヌ文化を知識としてではなく、繊細な絵で表現し、あたかもアイヌ文化を体験しているような感覚。

 

新撰組の土方歳三はじめ、生き延びたとされる老いた新撰組の組員たちが杉元の前に立ちはだかる。そんな創造性豊かな設定もある。

一番好きなのは、やたらうんこうんこ言っている。中学生のときは、うんこ嫌いな人がいないくらい、みんなうんこうんこ言ってゲラゲラ笑ってたが、このマンガはうんこのクダリが非常に多い。

脱獄王を脱糞王といったり。そんなうんこ大好きマンたちが登場し、金塊のありか探しあてるマンガ。非常におもろいンゴね

びぇ!

 

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