映画『ホテル エルロワイヤル』あらすじ感想ネタバレ : 密室で繰り広げられる新感覚のサスペンススリラー!
こんちくわ!Shygonです!
今回は新感覚のサスペンススリラー
ホテル エルロワイヤル
について熱く語りたいと思います。
2018年秋公開の本作は「ソー」シリーズでお馴染みのクリス・ヘムズワースがカルト集団のリーダーを演じていることで注目を浴び、高い評価を得ているサスペンススリラーです。
サクッとあらすじ
1960年代のアメリカが舞台。カリフォルニア州とネバダ州の境にあるホテルEl・Royale。ある日職種や人種が様々な7人の宿泊客が集まる。
胡散臭い神父に上機嫌な掃除機販売者、そして少女を拷問する若い女性など謎に包まれた彼らの本当の正体が一夜にして明かされる!?
実は謎に包まれたのは宿泊客だけではなかったのだ‥
豪華な俳優陣
2017年に本作の製作が決定すると続々キャストが決まりました。
これまでに大人気ドラマ「LOST」や2015年公開の「オデッセイ」の脚本などで知られる監督ドリュー・ゴダードの原案を元に彼が脚本と監督を務めました。
ドナルド (ジェフ・ブリッジス)
アカデミー賞受賞俳優で渋い演技をすることで有名。南部のクセの強いアクセントでどうしようもないけど愛されるキャラクターを演じることが多いです。本作では胡散臭い神父ドナルドを演じます。
[ ROOM 4 ]
ビリー (クリス・ヘムズワース)
マーベル映画「ソー」などで知られるオーストラリア出身の俳優。本作ではヒッピーであり、カルト教団のリーダーのビリーを演じます。
普段とは違った彼の凄まじい演技は本作の見所です。彼の鍛えられた腹筋が本作の最大の魅力と言っても過言ではありません。
エミリー (ダコタ・ジョンソン)
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」シリーズでお馴染みの注目な女優。少女を拘束し、拷問している若い女性エミリーを演じます。
[ ROOM 7 ]
ダーリーン (シンシア・エルヴォ)
日本ではまだ馴染みない名前ですが、今大注目の女優です!2018年公開でスティーブ・マックイーン監督の「妻たちの落とし前」にも出演しています。歌手を夢見る黒人女性ダーリーンを演じます。
[ ROOM 5 ]
ドワイト (ジョン・ハム)
大人気ドラマ「MAD MEN」で主人公を演じる大人気俳優です。本作では東部っぽいクセのあるアクセントで演技しています。掃除機販売員ドワイトを演じます。
[ ROOM 1 ]
マイルズ (ルイス・プルマン)
今大注目の俳優です。なんと2020年公開予定の「トップ・ガン」の続編で主人公を演じる予定の俳優です!!El Royaleのスタッフであるマイルズを演じます。
ローズ (ケイリー・スピーニー)
歌手としても活躍し、「パシフィック・リム:アップライジング」に出演していた注目株。若い女性エミリーに拘束されているローズを演じます。
[ ROOM 7 ]
ストーリーを徹底解説!
本作に類似している作品は「ヘイトフル・エイト」です。
クエンティン・タランティーノ監督の作品で真冬のある日に謎に包まれたある小屋での密室サスペンススリラーです。
「Bad Times At El Royale」はこの映画に非常によく似ており、映画の冒頭で巻かれた伏線や、起こった事件の出来事を多面的に様々な角度から描くことで、信じられないようなことが連続して本編中で立て続けに起こります。
映画の序盤で巻かれた意味深な要素を、映画本編を通じて伏線回収していくという文学の手法「チェーホフの銃」が非常に上手く使われていました。
本編の冒頭部分で、なんてことないシーンを強調して起こるシーンの意味が映画の終盤で語られるのです。
なので、何回も重ねて見ると新たな発見ができると言った部類の映画ですね。
さらにクエンティン・タランティーノ監督でよく描かれるチャプター毎に映画を分けて描くのも本作には見られました。
感想とネタバレ
ここからはネタバレが含まれます!
登場するキャラクター陣のセクションでROOM番号が明記されていた理由はそのホテルの番号がひとつのチャプターになっており、起きた事件をチャプター毎にそのキャラの目線で描くことであるひとつの事件を多面的に描きます。
ここでは起きた出来事をまとめて書きます。
あるホテルEl・Royaleに4人の宿泊客が泊まります。
掃除機販売員に扮していたドワイトの正体はFBIのエージェントでこのホテルに捜査にやって来ていたのでした
ルーム4に泊まった神父ドナルドは神父なんかではなく単なる強盗犯でした。10年前に亡くなった兄の遺産が隠されていると聞き、偽称でホテルに泊まり、謎に包まれた兄の遺産を探しに来たのです。
歌手を夢見る黒人女性のダーリーンは翌日にリノ(ネバダ州)で公演があったため宿泊しただけで、彼女だけ何も裏がない真面目な女性です。
問題は少女ローズを拘束する若い女性エミリーです。彼らは実は姉妹です。この姉妹は父親に虐待されていた過去を持ち、妹のローズは父親を殺してしまい、逃走していたところカルト集団のリーダーのビリーに拾われ、洗脳されてしまいます。
やっとの思いで、見付け出した姉エミリーは洗脳された妹ローズを説得するため拘束していたのです。しかし、時すでに遅し。エミリーはローズが助けを呼んだリーダーのビリーにローズの目の前で射殺されます。
スタッフのドワイト。彼にもとても重要な秘密があったのです。実はベトナム戦争で活躍したスナイパーでその壮絶な経験からPTSDになり、ドラッグ依存症だったのです。
このホテル非常にみ気味が悪いです。各室が筒抜けになっており、宿泊客が何をしているのかわかるようになっています。
いち早く気付いた捜査員ドワイトはローズを拘束しているエミリーにバレてしまい射殺されてしまいます。
冒頭のシーンでTVのニュースをロングカットで描いていたのは、ローズが起こした家族殺人のニュースだったのです。
舞台が1960年代とアメリカが一番混乱に陥った頃であり
ベトナム戦争帰りの帰還兵がドラッグに陥ることやヒッピー文化、実在したカルト集団のリーダーであるチャールズ・マンソンが世間をざわつかせた事件もこの頃だったのです。
僕個人的には非常に背景が深い映画になっているなぁと感じました。
びぇ!