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アメリカ在住大学生が映画を語るブログ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話あらすじ解説感想:冷戦下のロシアの原発事故を扱ったエミー賞作品

poster of HBO tvshow Chernobyl

ときは冷戦下の旧ソ連。

チェルノブイリ原子力発電所で事件は起きるはずのない驚愕な事件が起きた。やがて世界最悪の爆発事件として歴史に名を残すが、それをはるかに超える信じられない責任問題に隠蔽工作など事件を裏側を描くテレビドラマ

テレビドラマの祭典"エミー賞"では、リミテッドシリーズ部門で作品賞や監督賞を含む10部門を受賞し、映画サイトIMDbではあの『ゲームオブスローンズ』を並ぶ9.5/10(歴代最高)を記録した話題のドラマのあらすじと解説です。

 

あらすじ

 第1話:1時23分45秒

1988年4月26日未明

物静かで閑静な住宅街の一角でひとりの老人ディアトロフが何かを話している。

ウソの代償とは?

真実を見間違えることじゃない。

本当に危険なのは真実を完全に見失うこと。

人々の関心は誰が英雄かではなく、誰が悪いのかだけ。

彼はカセットテープを前に自分の録音していたものを確認する仕草を見せ、再び録音ボタンを押しながら話はじめた

刑事過失の罪で10年の実刑。

刑事過失とは??

誰もわからないし、気にもしない。

人々ら公正なのが健全な世だと思っている。

だが、チェルノブイリで起きたことは違った。

あの場所て起きたこと、全てが常軌を逸していた。

それが全貌である。

そう言ってカセットテープをしまい新聞紙に丸めて裏庭に向かった。そして人の影を気にしながらテープの束を隠す素ぶりを見せる。

すると自宅に戻り、タバコを吸う。

怪しげな物音がして、両足が宙から浮く老人。物静かな自宅の一室で、横で猫がご飯をたいあげる中、タバコの煙だけがモクモクと天井へ登って行く。

ソ連ウクライナ共和国プリピャチ

Dyatlov who is Russian professional from Tvshow Chernobyl:episode1

ときは2年前に遡る。

警音のアラームが鳴り響く中、割烹着のようなものを着た作業員たちは焦った形相であちこちを見渡していた。

*制御棒が挿入途中で止まっています!

予備制御室で操作してくるから、待て!

君は予備ポンプを動かして *炉心に給水しろ!

作業員たちは真っ青な顔をしながら緊急事態にあたふたしていた。するとひとりの作業員がこう言い出した。

炉心が爆発したんです!

責任者のディアトロフは炉心の爆発は物理的にあり得ないと主張しするも、何か予想外の出来事が起きている、誰もがそう感じていた

1時25分

建物の天井が崩壊し、アラームが鳴り続ける。顔色が真っ赤になる職員に血を吐きながらヨロヨロ歩く人。

これは戦争か?

爆発だよ!

fire fighter looking at above from Tvshow Chernobyl:episode1

1時30分

建物の外では大量のパトカーと消防車が現場に向かい火を消そうとする中、原発内にいる作業員たちはあるはずの制御棒も炉心もないことにようやく気付き、何か事故が起きていることをようやく察知する。

だが責任者のディアトロフだけは、目の前で倒れていく従業員を見ても、汚れた汚染水からの軽い放射線焼けだけだときっぱり断言する。

 

2時30分

所長が急遽ディアトロフのもとへ訪れ、状況の説明を求めた。するとディアトロフは丁寧にこう答えた。

班長と技師が操作中に、技術的問題が発生し、非常用タンクに水素が累積、そして爆発し、屋根が燃えた。でも問題はありません。

場面は急に変わりひとりの作業員が声を震えながら、信じられないことを言い出した。

タンクの水素が爆発しました。

するとディトロフはすぐさま反応する。

ディアトロフ)原子炉は?

作業員)炉心に水を供給し続けています。

ディアトロフ)放射線は?

作業員)毎時3.6レントゲンです。

ディアトロフ)それほど悪くないな。

外では信じられない状況が広がってした。タバコを吸いながら息を引き取る原子炉内の作業員や外でうずくまる消防隊員

だがそのときの実態は誰も知るよしがなかった。

 

5時20分

プリピャチ市執行委員会の人たちが続々と集まり、所長から事件の説明をしはじめた。委員会の人たちはディアトロフらが事件に問題はないときっぱり言い切るも、不安が拭えず、現場の雰囲気は焦りと不安、そして恐怖に覆われていた。

すると現場をガラッと変える一言が耳に飛び込んでくる。奥に腰深く座る高齢の老人が何かを言い出した。

皆ここをチェルノブイリと呼ぶが、正式名所はウラジーミンiレーニン記念原子力発電所という。

住民の移動を禁止し、通信を遮断する。誤った情報の拡散を防ぐ。そうしないと人々は自らの幸せを自ら害してしまう。 

そう言って現場が凍りつくとみんな納得したような素振りを見せ、会議室を後にした。

 

作業員が報告した3.6レントゲンは、3.6レントゲンが上限の線量計で、より正確に測るために、1000レントゲンまで測れる線量計で原子炉建屋の線量を測定させた。

するとこの線量計は電源を入れた途端に線量計が壊れ、消防隊から毎時200レントゲンまで測れる線量計で試したら張りが振り切れたと。

 

the scene a huge building was suffer from big fire from Tvshow Chernobyl:episode1

さらに作業員が第4炉建屋の周りを歩いてると黒鉛のかけらを見つけた。

これは原発において炉心が爆発したことを意味が、ディアトロフは理論的にそんなことはありえないと声をあげる。

なぜなら原子力の専門家はどうしたらRBMK炉が爆発するか論理的に説明ができないからだ。

 

放射線の影響で嘔吐しボディーガードに担ぎ込まれる作業員の姿に、所長からこの事故をどう説明つけるのか、不可解な爆発をどう理解すればいいのか混乱する上層部

緊迫な状況が張り詰める中、大量の救急車がサイレンを鳴らしながら病院を走り去る。

事件が起こった未明には事故処理のために特別委員会が開かれ、RBMK炉の専門家が召集される。

 

突然、空からは小鳥が降ってくる。少し動く素振りを見せる小鳥は動かなくなり、その横には児童たちが登校する日常的な朝を迎えた。

 

2話へ続く。