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映画「ジュラシックワールド炎の王国」 感想ネタバレ: 人類と恐竜の共存する道を模索する

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©2018 Universal Studio

こんちくわ!Shygonです!

今回は2018年夏公開の話題作

「ジュラシックワールド 炎の王国」

を熱く語ります。

 

1993年に公開された「ジュラシックパーク」は当時の映画とは思えない迫力とリアリティーが多くのファンの心を鷲掴みにしました。いまなお巨匠として挙げられるスティーブン・スピルバーグ監督の代表作の1つでもあります。

2018年に製作された本作はシリーズ5作目で、2015年に数十年ぶりの新作の続編です。そのジュラシックワールドの2作目ということでどんな映画に出来上がったのでしょうか?

 

サクッとあらすじ

テーマパーク「ジュラシックワールド」が崩壊し数年後、島に野放し状態にあった恐竜たちは絶滅の危機に面していたのだった。

テーマパークがあったイスラ・ヌブラル島で火山噴火が度々起こり、恐竜たちの生活が脅かされていたのだ。

そんな中、テーマパークの責任者であったクレアはその恐竜たちを助けようと恐竜保護グループ(Dinosaur Protection Group)を立ち上げ、奮闘していた。

そんなとき依頼を受けたクレアはオーウェンととにも恐竜たちを生かす方法を模索するのであった。

しかし、その依頼には大きな陰謀が隠されていたのであった、、、

 

「ジュラシックパーク」シリーズを語る!

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©2018 Universal Studio

1993年に公開された第1作は映画の常識を変えました。まるで恐竜たちが実際に復活したのかと錯覚するほど素晴らしい作品だったのです。

人類の夢でもあり、奇跡でもあった恐竜の復活を実現したジュラシックパークはまさに文句の付け所のない素晴らしい作品です。

 

全3作製作された本シリーズは2015年突然リブートが決定したのです。それはほとんど名のなかったコリン・トレボロウ監督が実現させ、全世界で大ヒットしました。

そして、本作はリブート後の2作目であり、シリーズ合計で5作目として2018年夏に公開されました。

前作で監督を務めたコリン・トレボロウは製作と脚本に回り、J.A.バヨナ監督が務めました。今回もほとんど目立った功績のない監督を起用したのです。

 

ではジュラシックワールド2を語っていきます! 

 

前作と全く違う技術の本作との違和感は?

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©2018 Universal Studio

前作「ジュラシックワールド」はリブートと言いながらもほとんどリメイクに近い作品でした。

人類の夢、恐竜の復活を求め、恐竜のテーマパークを作るもアホなミスで恐竜が脱走、暴れ出し閉鎖に追い込まれるというお話で、1993年公開のジュラシックパークとほとんど変わりませんでした。

 

違う点は1993年版のジュラシックパークでは当時主流になりつつあったCGではなく、「アニマトロニクス」と呼ばれるロボット技術が生かされてあの立体感とリアリティーを作り上げていました。

しかし、前作ではほとんどCGを使う方向に移行されてましたが、今作ではまたアニマトロニクスに重点を置き、ほとんどCGを使わない方向で製作されました。

 

今日においてCGの技術は急激に発展しており、違いはないのかと思ってましたが、かなり違いがあるなあと一個人として感じました。

僕個人だとアニマトロニクスの方が親近感がわくような絵作りになっていました。

ド迫力の恐竜たちの戦闘シーンが多かった前作に対して、本作は恐竜と触れ合うシーンの多かったため, アニマトロニクスのおかげで全く違和感がないと言っていいほど恐竜と役者の差がありませんでした!

 

陳腐すぎた恋愛お遊戯会

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©2018 Universal Studio

これだけは言いたいこのシリーズ恋愛描写下手すぎませんか。個人的には笑ってしまうほど展開の仕方が理解に苦しむのです。恋愛描写入れないとみんな怒るから、

 

とりあえず恋愛させとくか感」がものすごいです。

 

そんな前作の荒い描き方は今作も変わっていません、と僕個人は思います。

前作で監督を務めたコリン・トレボロウはこのシリーズの前に監督を務めた彼女はパートタイムトラベラー」もおんなじ雰囲気でした。もう名前からクソ映画臭しかしませんが、彼の恋愛描写は僕には理解できない部分があります。 

 

子供の目線で描かれる恐竜とキズナ

今作の特徴を挙げるとすると、子供の描写が非常によくできているなあと思いました。昔からスピルバーグの天才的だなと感じるところは子供の目線で映画を描くのが上手すぎるということです。

本作でもお嬢様で勇敢な女の子が主人公オーウェンとクレアと暴れるのですが、その彼女の目線で物語を進行させ、観客に感情移入させるのが見事に巧妙でどっぷりその世界に入ってしまいました。

 

そして、恐竜の描写です。

前作でオーウェンが手名付けていた恐竜ブルーとの再会と、心を通わす描写は、人間と恐竜の垣根を超え素晴らしい友情関係が出来上がっていました。

しかし、恐竜が毎作同様、子供の近くまで寄るシーンで普通に爪でドアの鍵を開けるシーンがありました。

あのシーンは思わず笑ってしまいます。いつも近くに何があろうとぶち壊して暴れまわる恐竜にも几帳面さがあったんですね

 

人類と恐竜の共存について議論してみる

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©2018 Universal Studio

ここからはもっとも重要であり、僕が本作で一番好きなところですが、ネタバレがあります!

本作はシリーズ1作目と3作目に登場したマルコム博士が登場します。火山島にいまだ残された恐竜たちを救うがベく、恐竜との共存について議論しているマルコム博士のシーンから映画が始まります。

クレアとオーウェンは恐竜たちを島から脱出させるよう依頼が来ましたが、ロックウッド財団を運営していたイーライの真の目的はDNAの採取と恐竜の売買でした。

恐竜を島から脱出させたクレアたちはまんまと騙され、恐竜たちは次々と競売にかけられるのです。

そして恐竜たちがクレアの努力など様々な要因が重なり毎作のように恐竜たち暴れ出します。(詳しい解説は他のサイトをご覧下さい。)

最終的に、施設全体に有害なガスが蔓延し、恐竜たちを苦しめてしまうのです。

 

"そのまま殺し、恐竜を絶滅させるか"

"逃して、人類との共存を図るのか"

 

そんな決断がクレアに降りかかるのです。彼女は人類との共存は危険だと判断し、彼らを施設の中で見殺しにすることを決断したのです。

そんな中、10歳の女の子ベンジャミンは恐竜を野原へ放出させてしまいます。

 

「恐竜だって人間と同じ生物だから。」

 

最後にマルコム博士の言葉とともにこの映画の幕が閉じます。

ここで、クレアを演じたブライス・ダラス・ハワードがインタビューにてこんなことを言っていました。

 

「他の生物や自然をコントロールしようとしてる人類に、大きな疑問を投げかけている作品である」

 

現状では恐竜を復活させるのは難しいです。しかし、いま私たちが抱えている問題とものすごい近いなにかを感じるのです。

人類文化においていらないものや有害なものは排除し、地球上すべてをコントロールしようとしている人類がいま考えるべき問題が本作には隠れているのかもしれません。 

そして、本作が出した答えはマルコム博士の言葉を借りると人類が恐竜の共存する道を考えるというのが結論であり、世界中に恐竜が散らばり生活している理想の現実が描かれたのです

僕の意見として、本作をどう思うかという問いに関して好きであると思うと答えるであろう。

しかし、同時にあまりにも荒い描写が多いように感じることから、評価はできない。

びぇ!

 

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