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映画 「キングスマン:ゴールデン・サークル」 感想ネタバレ:残虐でクールな英国紳士 今度は世界規模で暴れるぞ

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©20th Century Fox

こんちくわ!Shygonです!

今回は大人気シリーズの続編「キングスマン:ゴールデンサークル」について語りたいと思います。

2014年に前作キングスマンが公開されるとイギリス国内だけではなく、日本でも話題にありました。現代版007と評されるほど、ジェームズボンドにはない魅力がこの映画シリーズには兼ね備えているのです。 

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2017年に製作された本作は「キングスマン」の続編で、正式にキングスマンとして働き始めたエグジーのその後が描かれます。前作同様豪華キャストに迫力のあるアクションが見所です。

 

そもそもキングスマンって???

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©20th Century Fox

前作を知らない方のために、舞台は現代のイギリス、ロンドン。表面上では高級紳士服を売っている「キングスマン」。

しかし裏ではどこにも所属しない機関として、スパイ活動をし、影で世の中の秩序を保っています。

主人公ハリー(コリンファース)は諜報員エージェントして活躍する中、次世代のエージェント育成の中で殺された同僚の息子エグジー(タロンエガードン)を推薦するのでした。

そんな中、人間自体を病気と考え、人口調整が必要をと考えたヴァレンタイン(サムュエルジャクソン)は人間同士が殺し合いをするようにプログラムされたSIMカードを世界中にまき散らします。

そこに危機感を覚えたハリーは行動するのでした。しかし、その最中にハリーは最大の宿敵ヴァレンタインに殺され、あとを任されたエクジーが奮闘するのです。 

 

そして、「キングスマン2」では新たな敵がエクジーとその仲間たちに立ちはだかります。本作は前作よりはるかにスケールを超え、見どころの多い映画となっています。

その魅力とは一体何なのか、いくつかのカテゴリーに分けてキングスマン2を読み解いていきたいと思います。

 

 あらすじと背景

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©20th Century Fox

前作後、ハリーを亡くしたエクジーはエリート諜報員として坦々と任務をこなしていきます。そんな劇中はいきなりエクジーが何者かに襲われるアクションシーンから始まります。

 

突然の突撃だったにも関わらず、華麗に逃げ切った彼だったのですが、敵の足がまだ残っていました。

最終的に自分の組織のメンバーの個人情報を渡してしまうことになったのです。その情報を知ってしまった彼らは、エクジーの組織を片っ端から爆撃し、殺すのです。

 

幸いそのエグジーは彼女の両親のところへ会食にいっていたため、命免れます。

その後、生き残ったマーリン(マークストロング)とアメリカに渡り、自分の組織のアメリカ本部へ助けを乞うため向かいます。

新しい国を舞台に繰り広げられ、様々な人の思惑がぶつかり合う新しいキングスマンが幕を開けるのです。

 

特徴と基本的な情報

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©20th Century Fox

本作前作と比べて明らかにかけられた予算が莫大なのです。

それが一目でわかります。勿論前作が大ヒットを記録したのが要因なのですが、前作との変化を違いとして箇条書きにしたものを下記に用意しました。

 舞台

前作は007シリーズに憧れた監督が現代版007を撮ってみたという感覚ですが、今回はその辺の実験映画とは違い完全に商業映画に生まれ変わっていたのです。

「有名アクション映画シリーズのあるある」でよくある、

 

世界中の都市に舞台が次々と移り変わる

 

といった特徴が今作でも見受けられることができました。それは本作が大ヒットし、人気シリーズの仲間入りを果たしたという紛れもない事実です。

本来はイギリスが舞台の話なのですが、アメリカにもキングスマンの組織が存在していたということがわかりNYとアジア地域も含め世界中にキングスマンの組織が広がっていたのです。

 

そして、敵のアジトがインドネシアの森奥にあったので、世界中に場所が次々に移り変わるのです。

前作のイギリスの秩序をこじんまり守っていたキングスマンではなく、実は世界を股に活躍していたのです。

「敵のアジトがアジアにあった。」と、「アメリカをはじめ世界中にキングスマンのアジトがあった。」が本作を世界中に映した要因となったのです。

 出演者

前作同様、主要キャストのコリン・ファース(ハリー)、タロン・エガートン(エグジー)

マーク・ストロング(マーリン) に加え、壮大なるキャストを迎えて撮影されていたのです。

 

アメリカ組織のキングスマンのメンバーとして、

  • ハル・ベリー:黒人女性。黒人女性初のアカデミー主演女優賞に輝いた
  • チャニング・テイタム:いま注目株のイケメン俳優。「マジックマイク」など
  • ジェフ・ブリッジス:「ホテルエルロワイヤル」など
  • ペドロ・パスカル:チリ出身の注目株。「ナルコス」など

ジェフ・ブリッジスとペドロ・パスカルの他の作品はこちら

 

そして、敵組織「ゴールデンサークル」では

  • ジュリアン・ムーア:全ての主要映画祭で主演女優賞受賞、まさに天才
  • エルトン・ジョン:伝説のミュージシャン。彼については後程語ります。

主要キャストだけでもこの顔ブレです。この演者の顔ぶれを見たとき、驚嘆しました久々にこんなにお金のかかる有名俳優をたくさん見れる映画は数少ないでしょう。彼らの豪華な顔ぶれを見るがけでも映画館に行く理由になるくらいです。

 

基本的にアカデミー賞を受賞経験のある俳優はギャラがとっていない俳優に比べて破格だといわれています。そんな彼らをこの映画では4人も見ることができるのです。そんな映画滅多にありません

 

そして、伝説のミュージシャン、エルトン・ジョンの存在です。上記に述べたように、ただでさえお金がかかる有名俳優を数多く起用しているのでは満足できず伝説のミュージシャンまで呼びました、この映画は。もうとんでもないことになっているのです。

いま一足先にアメリカで公開された「キングスマン2」で、エルトンジョンについて様々な意見が飛び交い議論を各地で引き起こしているのです。伝説のミュージシャンとして、知らない人がいないくらい有名になった彼ですが、 

 

「その生きるレジェンド」キングスマンほど雑に、かつ無礼に扱っている映画は他にありません。

 

敵組織ゴールデンサークルのペットのような扱いを受け、しまいにはド派手なオカマの人たちが着るようなゴージャスな洋服をまとい、彼の名曲を披露するのです。これは本当にエルトンのファンからしたら彼を侮辱した形になってしまったのです。

最終的にいい活躍をみせるエルトンジョンなのですが、なぜか腑に落ちない感覚もあるのです。僕個人の意見としてはこの表現の仕方は侮辱した形にはなっていないと思います。

エルトン自身はなぜがあの汚れ役を気持ち良く演じていましたし、なにより裏をかかれました。

映画を製作するにおいて観客の裏をかくということはとても重要な観点になってくるのだと思います。

キングスマンのあの雰囲気であるからこそエルトンジョンをあのように扱うことができ、それがキングスマンにおいてのエルトンジョンに対する最大の尊敬の意を示す方法であったのかもしれません。

 

ネタバレ

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©20th Century Fox

これからネタバレが多少含まれてきますので、ご了承ください。史上最大の敵組織ゴールデンサークルに仲間を殺され、その復讐に燃えるエグジーは最後に残されたカギとなるものを残された瓦礫の中から探し出します。

それを辿っていくとアメリカ中部、テキーラが有名なケンタッキー州に誘われるのです。そこにはアメリカに本部を置くステーツマンと呼ばれる人たちが存在していました。そして、その奥には死んだまずのハリーがパジャマ姿で座っていたのです。

 

しかし、昔のハリーの姿はそこにはなく単なる蝶研究の好きなおじさんに変わり果てていたのです。昔の記憶を取り戻してハリーと一緒に任務に出向いてほしいエクジーですがそう簡単にはいきません。

一方ジュリアン・ムーア演じる、世界中に完成衣装を引き起こす麻薬を売る女は着々と計画を完成させていきます。最終的に映画お決まりのパターンで記憶が蘇ったハリーは任務に同行します。

これで、完結ではないのでなく、簡単な説明で物語を語ったのですが、詳しく知りたい方は他のサイトで調べてください。 

 

 評価

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©20th Century Fox

この映画アクション映画のわりにはものすごく映画の尺が長いのです。2時間20分あり、その割には長く感じることはなく最後までアッという間でした。

前回の映画だけとみてキングスマンの解説をこのブログでもしましたが、この映画から映画の方向性に変化が見受けられました。

前作のキングスマンではイギリスを舞台にこじんまりした高級紳士服店が裏で諜報活動で、世界の秩序を守るという話で、雰囲気も相当007シリーズに寄せていると感じました。しかし、第二作目の今作ではその007シリーズのパクリの脱却を図ったのではないでしょうか。

 

映画の方向性の転換です。

007では各諜報部員にあまり特徴がないの対して、キングスマンではそれぞれ諜報部員に性質があるように思えました。

例えば、ペドロ・パスカル演じるキングスマンはアメリカのカーボーイを彷彿させるような服装に武器がカーボーイの十八番である名がローブを身に着けているのです。

基本的に007シリーズのように忠実で、紳士的なイギリス人を描きたいのですが、少しふざけているのです。

しかもそれはアメリカ映画で見るような下品なふざけではなく、イギリス紳士らしいお洒落なおふざけなのです。

この作風は数映画がある中でも珍しいものなのです。ではどうしてこのような紳士的なイギリス紳士を忠実に描かる反面、お洒落なおふざけが出来るのでしょうか。

 

アメリカ人が下品なコメディを得意とし、イギリス人がお洒落な紳士的な作風を得意とするのは紛れもなく国民性です。

その両方の要素をバランスよく描けるのは、その両国のことをしっかり知っている必要があります。それを完璧にい理解しているのが、今作シリーズのマシュー・ヴォーン監督です。

彼はイングランドに生まれたのですが、ハリウッドへの憧れからロサンゼルスに拠点を若い時に移しているのです。その後イギリスに再び戻ってきているのですがそのときの経験が、本作シリーズに反映されているのではないかと僕は推測します。

前作では多少作品の方向性がどっちつかずと、まだ見失っているような感覚がありましたが、今作からしっかり筋の通った映画に完成しているのではないかと僕は感じました。

そして、前作の特徴をしっかりと引き続き押さえるもいました。キングスマンの最大の特徴である現在のファッションの最前線を常にいき、彼らのアイテムの全てが今後のファッションのトレンドになるようなそんな感覚をも覚えるのです。

びぇ!

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