映画『さらば愛しきアウトロー 』あらすじ感想ネタバレ : ロバートレッドフォード引退作を実在した強盗犯に重ねる
こんちくわ!Shygonです!
今回は俳優ロバート・レッドフォードの俳優引退作として注目された
「さらば愛しきアウトロー」
を熱く語りたいと思います!
1960年代に一躍有名になり、様々なアクション映画で活躍したロバート・レッドフォードはアメリカを代表する俳優であり、伝説の俳優でもあります。
2018年に公開された本作は実在したちょっと変わった強盗フォレスト・タッカーの伝記映画です。
そんな彼は本作を最後に俳優業を引退すると宣言しており、口コミでもかなり評価されています!
サクッとあらすじ
妻子持ちのフォレスト・タッカーは恵まれていた。
幸せな家庭を築いていた彼は家族を養うために日々働いていた。しかし、そんな彼の職業は銀行強盗。
銀行強盗をして家族を養い、警察に捕まり、刑務所に入れば、脱獄をする。そんな生活をすること数十年。気づけば70才を過ぎていた彼だったが、
彼の生活は全く変わってはいない。そんな彼に警察は動き始めるのであった。
実在したちょっと変わった銀行強盗をロバート・レッドフォードが演じる!
フォレストの信じられない人生とは!?
2004年に83才で亡くなったフォレスト・タッカーは本作のモデルとなった人物です。1920年にフロリダ州で生まれた彼は、これまでに尋常でない数の記録を打ち立てています。
少なくとも60回以上の銀行強盗!?
アメリカ全土をかけてなんと60回以上もの銀行強盗を成功させています。
脱獄はなんと18回成功!?
あのかの有名なアルカトラズにも服役経験のある彼ですが、彼の人生の中で18回の脱獄に成功しています。一番有名な脱獄は周りが海で囲われていた刑務所を50才の時、船を作り脱獄に成功しているのです。
銀行強盗で得た金額は!?
正確な数字ははっきりしていないようですが、被害額は当時の価値で400万ドル以上という桁違いの額を奪っているのです。
彼の珍しい「鉄の掟」とは!?
これまで歴史上では、考えられないような銀行強盗が存在する中で、彼のスタイルは極めて稀です。
銃を持って、銀行に入り、脅して、金を奪うのが普通ですが、彼は銀行強盗中、他の人が全く彼の行動に気付かないくらい紳士的にこなすのです。
なので、事件後の警察の取調べでは全員が共通して、紳士的なジェントルマンだったと口を合わせていうほど被害者から人気がある強盗だったのです。
レッドフォードの引退作として
1969年に公開された「明日に向かって撃て」で実在した紳士的な銀行強盗犯ブッチ・キャシディを演じた彼は、一躍有名になります。
その後も渋いキャラや、紳士的な犯罪者を演じることが多かったロバート・レッドフォードらしく、引退作でも彼のこれまでの俳優キャリアにふさわしい役柄を演じて、引退するのです。
一線を退いた後もプロデュース業でも実力を発揮して、彼の製作する映画は高い評価を得ています。
本作の最大の魅力は、
主人公フォレスト・タッカーの過去に脱獄した回想シーンを、実際にロバート・レッドフォードが過去作品で演じたキャラのシーンに置き換えているというアイディアはとても斬新でした。
1960代を生きていた年代の人々はそのシーンが流れるたびにその時代を懐かしみ声をあげて喜んでいる観客が中にはいました。
現代の若者にとってはなんのこっちゃわからないシーンで老人がなんか叫んでいるとしか思いませんが、実に興味深いシーンの寄せ集めでした。
この手法はロバート・レッドフォードにしかできない演出であり、これほど観客を共感させ、斬新な手法を映画の演出として見せるのは単純にすごいなぁと思ってしまいました。
ロバート・レッドフォードの人生そのものを描いた作品として完成度の高い本作ですが、問題がひとつあったのです。
共演しているケイシー・アフレック(ベン・アフレックの弟)がセクハラ問題で過去の行いを告発されたのが主な原因で縮小公開になってしまったのです。
びぇ!