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映画「ハンソロ スターウォーズ ストーリー」感想ネタバレなし:評判が悪くても大絶賛する理由とは

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©2018 Lucasfilm Ltd/Disney

こんちくわ!Shygonです!

今回はLucas Film の「スターウォーズ」シリーズから新作
「ハンソロ スターウォーズ ストーリー」
を熱く、熱く、そして熱く語りたいと思います!

 

1977年に「スターウォーズ」が公開されると瞬く間に人気を博し、いまならファンが絶えない、いわば名作の一本として数えられます。
2015年の「スターウォーズ7」を封切りに、新たな新作を一年毎に製作されることになりさらに世界中で注目を浴びています。そんな最中メインキャラクターのハンソロの若かりし頃を描いたのが本作です。

 

では実際に様々なカテゴリーに分けて語ります!

*本稿では詳細なネタバレはしておらず、ハンソロという人物の魅力を掘り下げて語りつくしました。

  

ハンソロの波乱万丈な生涯とは

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©2018 Polygon

ハン・ソロを話す前にスターウォーズって何?という人はいないと思うので省略します。

「スターウォーズ4」

相棒チューバッカやルークとともに数々の困難を乗り越え、レイヤ姫に恋に落ち、一生を共にする運命的な人にも巡り会います。

「スターウォーズ7」

自らの子カイロレンに殺されその生涯を閉じることになるのです。
「スターウォーズ4」ではもうすでにチューバッカと出会ったあとからしか描かれていなかったのですが、本作でようやくハン・ソロがどのようにチューバッカと出会ったのかの詳細がわかります。

 

ハンソロというキャラの魅力とは

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©2018 Lucasfilm Ltd/Disney

「スターウォーズ」の中で数多くのキャラクターがいる中で僕はこのハンソロが一番好きです。

「スターウォーズ」という作品をあれほど人情深く情熱的に仕上がったのは紛れもなく彼のキャラクターとしての魅力があるからだと個人的には思っています。


「スターウォーズ」は映画史の中でも非常に重要な作品です。SF映画は陳腐で、子供用であるという常識を見事に打ち砕き人々の感覚を完全に変えてしまったのです。

いまでもなおサイエンスフィクションは現実離れしているため、物語を作る際に、どれだけ人間ドラマを作り込み

 

感情的に観客が現実離れした物語に感情移入できるかが成功の秘訣

 

だと思っています。
そのような視点で「スターウォーズ」を眺めてみるとソロ以外のキャラはほとんど神秘的に描かれているように見えていまうのです。

ハンソロの泥臭い性格やマイペースでいつも迷惑をかける人に観客は気遣い、つい彼を追ってしまうでしょう。

 

彼のような位置付けのキャラクターは人気作品には必ずいると思います。例えば「ワンピース」のサンジは自分を曲げず、女性にはどんな状況だとしても手を出さないという鉄則を持ったキャラです。
ハンソロの不器用な性格はよく映画の進行を妨げますが、そんな彼に人々は本能的に魅力を感じ、つい追いかけてしまうのです。

 

なので、本作を観る前にハンソロの映画をやるとしたら、従来の「スターウォーズ」が描いたSF映画にはならず人間臭い人情的な映画に出来上がると思っていました。実際フタを開けて観るとそうなっていましたが、監督が非常に重要だと確信していたのです。 

 

ソロを描く上で彼以上に適任な監督はいない

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©2018 Lucasfilm Ltd/Disney

本作を監督したのはロン・ハワードという人物です。

これまで「バックドラフト」「ビューティフルマインド」など数々の名作を世に送り出してきた監督です。後者の「ビューティフルマインド」ではアカデミー作品賞と監督賞に輝いています。
そんな彼なんですが、僕は彼以上に人間の感情を巧妙に描く人物はいないと思っています。人間の心情の変化をいとも簡単に操る彼の手法はまるでマジシャンのようです。従来の「スターウォーズ」ではSF映画としてよくもわるくも裏な部分を取っ払い綺麗な面部分を前面に押し出して描いている印象です。

しかし、ハンソロ単体を描くとするとそうはいきません。

彼のキャラの位置付けは「スターウォーズ」でも唯一の位置を確保しているからです。そんな従来の「スターウォーズ」とは違った泥臭い人間ドラマに彼はしっかり持っていっていたなと思いました。


実は本作は「スターウォーズ」の中では興行面、批評であまり評判がよくないのですが、それは従来の「スターウォーズ」からかけ離れ、泥臭い人間ドラマに出来上がったその反動からだと思います。ですが一個人の意見としてこの作品は最高に素晴らしいと僕は思います。
「スターウォーズ」という枠組みであるけれど、ハンソロに焦点を当てた映画なら、彼の印象やキャラクターにあった方向で映画を作らないといけないのではないかと感じます。

  

ファンの期待にしっかり答えるハンソロ

ここからはネタバレが含まれます。

ファンの期待通りにチューバッカとの出会いランドとの出会いと別れはもちろん非常に詳細が描かれていました。
さらになぜハン・ソロという名前になったのかという由来や彼がいつも身につけているサイコロのペンダントなど細かいところまでファンサービス旺盛でした。

劇場ではそんなシーンがあると拍手喝采で盛り上がっていました。


彼の名言

I have a bad feeling about that! 

にまつわるものなど挙げるときりがないです。

 

ハンソロ映画の最大の魅力とは

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©2018 Lucasfilm Ltd/Disney

監督ロンハワードの手腕が非常に当たった描き方ではあるのですが、本作の最大の特徴は

 

Don’t trust anybody 

これはハンソロの師匠として登場するトビアスベケットが劇中でハンソロにいう言葉なのですが、この一言が非常に本作を説明するのに的を得ていると思います。

劇中ではほとんどの登場人物が裏切り行為を繰り返します。

本作を説明する際泥臭い人間ドラマと表現しましたが、良かれと思っていた人物が実は敵サイドであったという描き方はこれまでの「スターウォーズ」になく全く新しいアプローチになっています。


最近の映画で「スリー・ビルボード」がこれに非常に似た映画となっていましたが、こんな泥臭い人間の感情を巧妙に、かつ、SF映画として描き切ったロンハワード監督は天才だと思い、空いた口がふさがりません。

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詳細なネタバレに関しては他のサイトでご覧下さい以上、ものすごく語ってしまいましたが、これが2018年のスターウォーズスピンオフ作品です。

びぇ!

 

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