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映画「ベイビードライバー」感想ネタバレ:一風変わった新感覚のアクション映画

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©Sony Pictures

こんちくわ!Shygonです!

今回はアクション映画にも関わらずアカデミー賞でも評価された

ベイビードライバー

を熱く語りたいと思います。

 

2017年に製作された本作は強盗集団の逃走の手助けとして、ドライバーをしている主人公が様々なことに巻き込まれてゆく様を描いき、方向性が全く違うのにも関わらず、主要な映画祭で取り上げられとても芸術性に高い新しい映画として注目を浴びています。

世界最高峰の映画祭アカデミー賞では受賞こそ至らなかったですが、3部門のノミネートを果たしました。

 

サクッとあらすじ

主人公べ―ビーは強盗犯のチームの一員として、ほかのメンバーの逃走経路を確保するとともに、凄腕ドライバーとして活躍しています。

しかし、彼は仕事中も含め、四六時中イヤホンで音楽を聴いている青年であった。

それは彼の過去の苦い経験が深く関わっていたのだった。。。

ただのアクション映画で終わらない理由とは?

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©Sony Pictures

本作はエドガー・ライトが監督と脚本を担当しています。

彼は昔から変な映画を撮るようなことが多く、最近の中では「ワールズエンド 酔っ払いが世界を救う!」という名前の通り少し変わった映画が多いといった印象です。

主演はアンセル・エルゴート。長身でイケメンな彼は様々な映画にいま引っ張りだこの俳優です。

他にも有名どころとしてはジェイミー・フォックスやケビン・スペイシーなど豪華な顔ぶれです。

一見この映画のあらすじを見ると「トランスポーター」シリーズを彷彿させます。

しかし、その他のありきたりな設定や映画の雰囲気を超えるような魅力がこの映画にはあるのです!いくつかある画期的な仕掛けをご紹介します

 音楽がブーストベイビー

いままで多くのカーアクションを見てきた筆者はほとんどの仕掛けにはうんざりしています、本作以外は。

通常「ワイルド・スピード」のような男の中の男が繰り広げるカーアクションは多くのファンを魅了させます。

しかし、本作は全編通じて、主人公ベイビー好みの音楽が流れっぱなしになっているのです。

車同士がもの凄い音を出してカーアクションを繰り広げるときが最大の盛り上がりを見せます。

そしてそんな場面ではその臨場感を最大限に引き出すため、周りの音を抑えます。

しかしこの映画は本編の中でカーアクションが一丸の見せどころのはずなのに、大音量の音楽が本編の音を支配します。これは一番の長所を潰すことになるのです。

 

はなぜ一番の見せどころを潰して映画として成り立っているのでしょうか?それが主人公の特殊能力に繋がっていくのです。

これはネタバレになりますが、主人公ベイビーは幼いころ車の中で口論していた両親の交通事故で先経たれます。

まだ幼い少年であった彼には辛すぎる経験でした。それからというもの彼はIpodで音楽を聞いていないと感情を取り乱すようになってしまいます。

そして音楽を聴いている彼はまさに無双状態です車の運転は言うまでもなく、達人級でどんなに困難な状況でも出し抜く実力があるほどです。

そして、耳元で爆音で音楽を流しているのにも関わらず、相手の口元の動きを見て、何を言っているか瞬時に理解し、返答までするというまさに天性の実力です。

 

カーアクション映画と歌詞付きの音楽という、水と油の関係のような相対する関係の2つがこんなにも交じり合う映画は見たことがありません。

それを可能にしたのは紛れもなく、主人公ベイビーの特質と音楽が生み出すリズム感です。

手話が表現する映画の斬新さf:id:shygon:20181109022323j:plain

©Sony Pictures

主人公の同居人として老黒人が登場します。ベイビーは白人の青年で、両親は回想シーンの中でどちらの白人なのがわかります。

その彼とこの足が悪く、手話を交わして話す両者の関係はそこまで本編では語られませんが

そんな両者が手話を返して会話するのは極めて新しく、斬新と言えると思います。アクション映画に関わらず、ほとんどの映画に手話が出てくることがほとんどないため、そしてそれがアクション映画という一見手話のようなものと全く関わりがないもの同士を繋げる仕掛けはまさに斬新といえよう。

これはカーアクションと音楽の関係のようにここでも手話とカーアクションが交じり合っているように思えます。

 ベイビードライバー

過去に傷を負った一人の青年の恋物語でもあり、裏では強盗犯として凄腕ドライバーをする犯罪アクション映画であるある「ベイビードライバー」

そして最後のシーンでは強盗として警察に顔を割れたため、愛する彼女と共に逃走を図ろうとする彼の目の前に警察に取り囲まれます。

彼女の前で自首を決心した彼は車のカギを川に投げ入れ、投降する姿はまさに男のロマンそのもののような気がします。僕的には最後の幕の閉じ方が映画として最高に花のある描写であると思います。

びぇ!

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