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映画「リメンバーミー」 感想ネタバレ:死者の日がただただ美しい 最高傑作のアニメーション!

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©Pixar Animation

こんちくわ!Shygonです!

友達に誘われてフラ~と観に行った映画が面白すぎてブログにするしかない!と決心した作品を熱く語りたいと思います!

「リメンバー ミー」

2017年に製作された本作はディズニースタジオとピクサーにより製作されたアニメーションです。

ピクサーにとって初のミュージカル作品であり、アメリカで公開されるとアニメーションながら興行収入3週連続1位を記録し、興行、批評ともに大成功した2017年の数少ない作品のうちの一作です。

そして、舞台となったメキシコでは史上稀となる大ヒットを記録しました。

 

 あらすじ

舞台はメキシコの小さな村サンタ セシリア。この街に住むミゲルは12歳の男の子であり、この家には変わった風習が存在した。

それは「音楽禁止」という独特なものであり、先祖代々靴職人として生計を立てていたのである。

その独特な風習は、音楽家としての夢を追い求め、家を捨てた高祖父の過去があったためであった。

今は亡き伝説のミュージシャン「エルネスト」はこの街出身で、街のあちこちで彼の銅像が置かれ崇められていたのであった。

ミゲルもそんな彼らの一人として彼を尊敬し、いつしか裏宿で家族に隠れながらギターの練習をしていたのだった

ときは「死者の日」メキシコの一大イベントとして知られ、死者が1日だけ現代世界に帰ってくる日で、それを国全体が歓迎するお祭りの日。

そんな日にミゲルの行動が、、、

 

 リメンバーミーとは!?

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©Pixar Animation

本作は「トイストーリー」など大人気アニメーションを製作してきたピクサーの新作として2017年アメリカで公開されました。

メキシコが初舞台ということでメキシコでは歴代興行収入を更新すなどアメリカだけでなく世界中から絶賛されているのです。

そんな本作の製作を担ったのは「トイ・ストーリー」で監督を務めた、リー・アンクリッチ監督が務めます。

 

彼はトイ・ストーリー」の他に「モンスターズ・インク」ファインディング・ニモ」にも携わっており、実績と実力共に世界的に認められているクリエーターのひとりです

キャストとして、ガエル・ガルシア・ベルナルをはじめ国際的に有名な俳優が名を連ねる中、スペイン語を公用語であるメキシコに合わせ、俳優たちもスペイン語が堪能な俳優たちで構成されています。

アニメーションとして世界的に大絶賛されている本作は各国の映画賞を総ナメにしています。

そして、アメリカ最大の祭典アカデミー賞ではアカデミー長編アニメーション賞を受賞しました。

 

 圧倒的な映像美 ただただ美しい

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©Pixar Animation

ピクサーは世界初の長編フルCGアニメーションを作り上げた製作スタジオとして、映画業界に多大なる影響を与えている会社です。

その後ディズニーに買収されますが、彼らの方針は買収後も委任されており、毎回映像美には驚かされます。

いままでメキシコの死者の日を扱った映画として、「007スペクター」は記憶に新しいですが、死後の世界には様々な意見があるため彼らの死後の世界を大胆に見せることはあまりありませんでした。

 

 本作はアニメーションということもあり、主人公が「死者の日」に死後の世界に訪れるシーンが出てきますがここは言葉に表せないくらい「綺麗」の一言です。

もう映像がただただ美しく、見惚れてそのまま死んでしまうくらいそれ以外の言葉が見当たりません。

 

まるで近未来社会のような街並みとそれを四方八方照らす色彩豊かなライト

 

まさにピクサーしかなし得ない唯一無二の映像美です。現映画会社で、映像美に関してピクサーを超える映像美を魅せる集団はないでしょう。

メイキング映像をみると一番わかりやすいですが、これを作るのにものすごく労力と時間を有していると思うと、天才たちの努力結晶なんだと感心してしまいます。

 

 本作が訴えかけるテーマとは!?

前章で、ピクサーの得意技映像美について触れましたが、この章では物語の本質に迫りたいと思います。本作はアメリカで劇場公開の前に、短編映画を一緒に見ることが出来ました。

日本でも大ヒットした「アナと雪の女王」の新作として22分の短編映画「アナと雪の女王/家族の思い出」の二本楽しむことが出来たのです。

個人的にアナ雪の新作短編映画はかなり微妙な結果となっとと思っていますが、その二本には共通点があると思います。

両作どちらも家族の物語を描いていてこの二本を通して観ると家族の絆や思い出を描いています。

たまたま舞台がメキシコで死者の日でありましたが、これはその地域の文化や風習を守り、未来へ繋げていくという極めて普遍的なもので、そんな古くから伝わる風習をテーマにしていると、インタビューで今作の製作総指揮を務めたジョン・ラセターが語っています。

 

 映像美だけじゃない!展開の読めない物語性!

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©Pixar Animation

これからはネタバレになります。

家族の話が主に描かれていますが、主人公ミゲルは音楽禁止の一家の守りを破ってしまいます。

尊敬していたエルネストのようになりたいと強く願っていたミゲルは彼のお墓からギターを奪い一年に一度行われる音楽の祭典に出演しようと目論みます。

エルネストのお墓に侵入し、彼の伝説のギターを少し拝借しようとしたその瞬間、まわりの紅葉が突然ミゲルのまわりを囲い、彼を異次元の世界へ誘うのです。

 

今日は一年に一度の「死者の日」。多くの死者たちが現実世界に幽霊としてやってくる中、ミゲルは彼らを見えるようになってしまったのです。

そして、彼の永遠のヒーロー、エルネストを探しに死者の世界に足を踏み入れてしまいます。

彼を探す道中、ホームレス?ぽいひとりの男ヘクターに出会い彼の旅の手助けをしてくれるのです。

現実世界の入出国の際に必要なパスポートのように、この世界では現世の世界に自分の顔写真を親族が持っていないと、死者の日であろうとここをでることが出来ません。

ヘクターは彼の写真を現世においてきてほしいとミゲルに頼み込むのでした。

初めはそんな知らない変な男の手助けなどしないと拒んだミゲルでしたが、実はこのどうしようもない男こそがこの物語の鍵を鍵を握っていたのです。

 

そして、予測できない結末へと物語は動いていきます。実はミゲルをつけまとう男ヘクターと伝説のミュージシャン、エルネストは生前一緒に音楽をしていたのです。

いまは名曲「リメンバーミー」はエルネストが作った曲として知られていますが、実はこの曲はヘクターが作詞作曲した曲であり、その権利を欲しがったエルネストはヘクターのことを殺めてしまいます。

 

そして、高祖父として音楽で生計を立てるとして家を出て行った男こそがヘクターであったのです。

はじめから伏線作りとして、物語の方向性が、高祖父がエルネスト!?みたいな雰囲気のまま最後まで続きます。

なんとなくでていただらしない男ヘクターこそが、伝説の曲「リメンバー・ミー」の作曲家であり、彼こそがミゲルの先祖に当たる人だったのです。

本編通してみたあといい意味での裏切りにあったとともに暖かい家族の絆を思い返された本作はまさに2017年を代表するアニメーションであることは間違えないでしょう。

日本の吹き替えはどなたがやるのかわかりませんが、筆者は字幕で見ることをおすすめします!

びぇ!

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