映画 「バリーシール アメリカをはめた男」 感想ネタバレ:実在したCIAのパイロットの裏の顔は実は麻薬の運び人!?
こんちくわ!Shygonです!
今回はトム・クルーズ主演の新作
「バリーシール アメリカをはめた男」
を熱く語っていきたいと思います!
2017年に製作された本作はトム・クルーズ主演作で、実在のCIA職員ながら、裏では麻薬の運び屋として大金を稼ぎだす、実在した凄腕パイロットの伝記映画です。
サクッとあらすじ
実在のCIA職員ながら、裏では麻薬の運び屋として大金を稼ぎだす、実在した凄腕パイロットであったバリーシールを主人公に彼の壮絶な人生が描かれます。
時は1980年代前後、コロンビアから巨大な連絡網を武器に麻薬をアメリカへ大量にバラまいていた史上最悪の麻薬王パブロ・エスコバルへの対処に悩んでいたアメリカはCIAをはじめ様々な秘密機関が彼の対処のため動いていました。
そんな頃ある民間会社でパイロットとして優秀な成績を上げていたバリー・シールの輝かしい能力を買われ、CIA職員として飛行機を操縦しながら敵のアジトの上空写真を撮る仕事の依頼を受けました。
それを快諾し、順調に仕事をこなしていたある時、燃料補修のため降り立った場所で彼の人生の転機を迎えるのです。
それは時の人、パブロエスコバルの麻薬を空輸するという仕事でした。破格の価格に目がくらみ、それを引き受けます。しかし、それは同時に彼の人生を破滅した原因でもあったのです。
製作背景
主演のトム・クルーズはもう知らない人はいないですね。
「ミッション・インポッシブル」シリーズで有名なアクション俳優で50歳超えても現行でアクションをひとりでこなすもはやバカ天才です。本作でも彼のアクションや顔芸がふんだんに楽しめますよ
彼のことを捜査する捜査員を演じたのがドーナル・グリーソンです。彼は若いながら「ハリーポッター」のウィーズリー家の一員として、そしてスターウォーズ7,8にも出演するなど、今注目株の俳優です。
彼の父親も端役を堅実にこなす名優として知られています。他にも保安官を演じだのがジェシー・プレモンスです。彼はあの大ヒットテレビシリーズ「ブレイキング・バッド」にも少し登場します。
監督を務めたのがダグリーマンです。
彼は「ボーン」シリーズで製作を務めていた人で、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが出会いその後結婚することになった「Mr&Mrsスミス」や過去に何度も戻る異色のアクション映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」などを監督してきました。
バリーの壮絶な人生を読み解く
本作「バリーシール アメリカをはめた男」では日常から自分の行動や思うことを逐一録画していた彼のビデオで物語が進行していくのです。
彼の職業柄、家族総移動が多く、その度に撮ったビデオが映画の進行の手助けとして登場させます。
実話がもととなっていたので、その時期に世界で何が起こっていたのかを当時の映像とともに振り返ることができる映画なのですが、それは同時にドキュメンタリーとしてもこの映画を楽しむことができるのです。
そして、笑えるジョークがまた奇妙なんです。
数あるうちの一つをご紹介しようと思いますバリーが麻薬の運び屋として暗躍していたのですが、ついに警察に身元が割れ、それを感づいた彼は自分の倉庫から逃げようとします。
が、それはもう遅く警察が到着します。「手を挙げろ!」という声が聞こえると同時にスポットライトがともります。しかし、別のところから同じ声が聞こえてくるのです、それも一回や2回ではないのです。
結局同時刻にFBI、CIA、DEAはじめアメリカの諜報機関が彼を捕まえようとやってきたのです。それを描く際、どうしても笑ってしまうのです。
あんなに笑えるシュールな逮捕現場をコメディ調に描く様はなぜかクスッと笑ってしまいます。
字幕が映画を語る
彼が麻薬の運び人として世界最大の麻薬帝国を築いていたパブロ・エスコバルの下で働いていましたが、彼の拠点が南米コロンビアなので、スペイン語で意思疎通をしないといけない状況が自然に増えていきます。
でもアメリカ人のバリーシールはスペイン語なんて話すことができません。なので本作でもスペイン語で誰かが話していようと字幕がないのです。徐々に話せるようになると、字幕も徐々につき始めるのです。
日本で公開されたときに字幕がどうなるのかはわかりませんが、アメリカでこの映画をみるからこそ感じる言語の壁も、この映画からは読み取ることができるのです。
結局バリー・シールはアメリカに捕まり、パブロ逮捕を手助けすることで、自由の身になるのですが、裏切り者を決して許さないパブロの手によって命を落とします。
パブロに手を貸した人間はバリーシールを含めてほとんどの人間が虐殺されています。
本作では麻薬カルテルがどのような経緯でアメリカに影響し、勢いをつけていたかの説明がまるでなく、ただバリー・シールという人物のみにフォーカスを当てて描かれていました。
彼のジェットコースターのような人生こそが麻薬カルテルの恐ろしさを完成つ的に色濃く描いていてとても興味深い映画でした。
びぇ!