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「お早よう」の魅力とは?‐小津映画を語る![考察と解説]

こんちくわ!Shygonです!

 今回は日本人として知っておかなければならない監督、

 

小津安二郎

 

彼はその後の映画界において絶大なる影響をもたらした数少ない映画人のひとりです。

彼は日本の庶民を風情ある家族ドラマに仕上げ、かつ彼ら家族の感情を情緒豊かに表現します。

 

あらすじは

郊外の住宅地、長屋のように複数の家族が隣り合って暮らしている。林家の息子実(設楽幸嗣)と勇(島津雅彦)はテレビがほしいと両親にねだるが、聞き入れてもらえない。子供たちは、要求を聞き入れてもらえるまで口を利かないというストライキをして、最終的に買ってもらうのだった。  

 引用元Wikipedia(お早よう - Wikipedia)

 

1959年製作補本作は小津安二郎監督で50作目という節目の作品なのです。

本来の小津監督が得意とする家族物語を本作で拝見することができるのはとても興味深いですよね。さらにカラー映画として2作目であり、

早くも小津監督の実力をカラー映画でも証明する形となりました。

本作は家族の物語ではあるが、

特に子供同士のジョーク交じりの可愛らしいやりとりを色彩豊かな装飾とともに見ることができる。

 

 

 

お早ようを熱く語る!

本作では白黒テレビが庶民の間で普及し始めの日本を舞台に、

大人の現実を知らずにわがままな子供たちがいかに親にテレビを買わすのかをジョークを交えかつ、小津ワールド満載の中で彼らの心の葛藤が忠実に描かれています。

全く同じ格好をした仲の良い兄弟は隣のお金持ちの家にある白黒テレビを求めて毎日居候しているのです。親としては隣の家には言ってほしくないため注意するが、彼らはテレビを買えとしつこく迫るのです。

 

ではこの映画の魅力とは何なのであろうか

  • 色彩豊かな街並みと人物

いままでは小津映画を堪能する際は、視覚的な要素はそこまで多く小津映画の魅力の中に含まれているわけではありませんでした。それは白黒映画であったからです。

しかし、カラー映画になると彼の魅力というものはさらに格段と増すのです。

固定されたカメラの中に移る様々な色の絶妙なバランス、これをなんと言葉で表現すればいいのでしょうか。

方向性はヨーロッパの絵画展にいっているような感覚です。もちろん静止画ではなのですが、まるで1枚ですべてを語る絵画と比較するならば、集約された1枚の絵画を見るために2時間の絵画をみているような感覚なのです。

 

 

 

  • 全編通じて流行しているギャグ

これがこの映画の最大の魅力と言っても過言ではないかもしれない、それほど僕は好ききなのです。

男子学生の中で頭をつつくとオナラをするという一種のゲームが流行っていました。

この一見くだらないゲームを映画冒頭で男子生徒がやっていたのです。

しかし、そこだけで終わらず、中盤でも懲りずにやり、しまいにはオナラをたくさん出す方法の解説会話まで見せさせられるのです。

これはとても不思議なことなのですが、こんなことでも懲りなく見せられると

自然にその魅力に引き込まれるのです。最後まで飽きをしることなくやっているため、そのネタをみるために映画をみているのではと錯覚してしまいます。

これが小津映画の魅力の一種なのかもしれませんね。

 

 

 

  • 勘違いから起こる婦人内の噂

婦人会の会費の所在が行方不明になり、誰かがくすねているのではと疑い始めます。

結局勘違いということがわかるのですが、それが解決したと思ったら、

次は腹いせで子供に親がある特定の家族のみ無視しろと供しているのではという噂まで飛び交うようになります。これも実際は勘違いであり、真相はテレビを買ってくれない子供がだれにも口を利かなくなっただけの話でした。

この勘違いから各家の女性はとばっちりをさけるため様々な対策をとろうとします。

ですが実際は単なる勘違いであるので、見ている方はクスッと笑える冗談になるのです。

 

 

 

最後はやはりチャーミングな子供たちの存在でしょう。

兄貴の見様見真似で、服装まで一緒な弟くんがとっても可愛らしいのです。中盤から最後にかけてテレビを買ってもらうために親のご飯を食べないなど子供らしいストライキを兄とともにするのですが、弟くんおなかがすいて食べたいのです。

おばさんがおいしいお菓子を買ってきても本心食べたい気持ちを兄によって阻まれてしまうのです。とにかく兄のマネばかりしている弟は兄弟がいる方はあの感覚がとても共感できるのです。

そんな子供の目線と婦人の目線を使い分け冗談交じりの楽しいお話を作り上げた小津監督は本当に人間なのでしょうか